子供は、お腹の筋肉がまだ弱いので、ある程度出ているのは普通のことですが、出すぎているとちょっと心配ですね。
最近は子供でも、大人のようなお腹の病気を抱えていることが少なくないようです。
今回は、子供のお腹が出すぎる原因について解説していきます。
この記事の目次
子どものお腹がパンパンに出てる原因は?
子供のお腹が大きく出すぎていると思われる場合には、次のような原因があると言われています。
- 便やガスがお腹にたまる、便秘腹、ガス腹
- 大腸が広がる、ヒルシュスプルング病という病気
- 大腸の一部が狭くなっている、腸閉塞(ちょうへいそく)
- 腸の発育が良くない、回転異常症(かいてんいじょうしょう)
などです。
それぞれについて、くわしく解説していきますね。
便秘腹、ガス腹になる原因はなに?
食の欧米化が進んでいるなどの理由で、お腹に便やガスがたまる、便秘腹、ガス腹になる人が多いと言われており、子供も例外ではありません。
もともと日本人の腸は欧米人に比べて長く、日本人が昔から摂っていた食物繊維の豊富な、低脂肪の食事がお腹に合っていました。
ところが、肉類や乳製品の摂取が多くなり、腸の中に食べたものが長くとどまりやすくなることで、便秘腹、ガス腹になると考えられています。
子供のお腹が張ってしまう便秘腹、ガス腹になる原因は、他にもあります。
朝食を抜くと、お腹が出てくる!?
朝食を摂らないことが、子どもの便秘腹、ガス腹を作る原因になるとも言われています。
腸の運動がきちんとできていれば、食べたものがしっかり肛門に運ばれ、便秘腹やガス腹になることもないのですが、 腸が元気に動かなくなるとそうもいかなくなります。
腸が1番活発に動くのは、朝だと言われています。その朝に食事を抜いたりすると、腸の運動不足が起こり、 お腹に便やガスがたまりやすくなると言われています。
ガスがたまりやすいお腹の中は、悪玉菌が多く、おならが臭くなりがちです。たまったガスでおなかが膨れ、激しい痛みをともなうこともありますので注意が必要です。
お腹にガスがたまる原因は、こちらでもくわしく解説しています。
朝は、水いっぱいでもいいので、摂るといいと言われていますよ。
子供は排便する力がまだ弱いのです。
子供が小さいうちは、まだ排便する力が弱いです。
水分の摂取や食物繊維の摂取が少ない場合は、便が固くなりやすいので、うんちのときに痛い思いをすることがあります。そうなると、うんちを嫌がるようになり、我慢することで、ますます便秘を悪化させてしまうことがあります。
子供の便秘は精神的なことが影響することも多く、トイレトレーニングなどで、無理をさせないことも大切だと言われています。
下痢と勘違いしているかも!?
固い便が肛門の上にある直腸(ちょくちょう)にたまりだすと、直腸が広がることがあります。
広がった直腸の隙間から、新しくできたゆるい便がもれて下着につくことがあり、親はそれを下痢だと勘違いしてしまうこともあるようです。
常に何かを食べてお腹が膨らむ!?
常に何かを食べている、という状態は、 消化器官の機能を下げてしまう原因になります。
人間の体は、胃の消化だけで3~4時間くらいかかると言われています。消化の悪いものはもっとかかります。
食べ物が口から入って、うんちとして出てくるまでには24時間~72時間(3日間)もかかるのです。
消化器官を、休ませてあげることも大切です。特に、寝る前の3時間くらいは何も食べない方がいいですね。
炭酸飲料はガス腹を招く!?
炭酸飲料をよく飲む子供は、ガスがお腹にたまりやすく、お腹が出ていて、おならも多いと言われています。
また、よくしゃべりながらご飯を食べる、という子供も、空気がお腹に入りやすく、お腹が出るひとつの原因になると言われています。
関連記事⇒「おならの原因は、空気ののみこみ?」
子供のお腹が出てるのは病気が原因!?
ヒルシュスプルング病とは
ヒルシュスプルング病とは、腸管の収縮をコントロールする神経ネットワークが大腸の一部分で失われ、大腸が拡張する先天性の病気です。
先天性巨大結腸症(せんてんせいきょだいけっちょうしょう)とも呼ばれ、腸閉塞(ちょうへいそく)を起こすこともあります。
ヒルシュスプルング病の症状に、お腹が出てる、食べることを嫌がる、嘔吐、細い便が出る、体重が増えない、などがあります。
新生児では、胎便の排出が遅いこともあると言われています。
腸閉塞(ちょうへいそく)ってなに?
腸閉塞とは、腸の一部が細くなっていたりして、便が通りにくくなる病気です。
腸閉塞の症状は、お腹が膨らむなどのほかに、嘔吐を繰り返すことも多く、腹痛、吐血などをともなうことがあると言われています。
こどもの回転異常症(かいてんいじょうしょう)ってなに?
子供のお腹が出てる、という症状をともなう病気には、回転異常症もあります。
回転異常症とは、腸の発育が正常に行われていなかったり、異常な状態になる病気です。
回転異常があると、腸がねじれて、血液が行き届かなくなり、嘔吐や下痢、お腹のでっぱり、といった症状が突然現れると言われています。
子供のことは心配になりますよね
子供のことは色々と心配になりますよね。
自分の子供のお腹が、よそのお子さんよりも出すぎているように見えるお母さんも多いようです。
心配な時は何はともあれ、医療機関や保健所などで相談されることをおすすめします。
また、急に食物繊維の多い食べ物をたくさん食べると、お腹が張って痛くなることがあります。様子を見ながら少しずつ増やしてあげるのがいいと思います。
まとめ
いかがでしたか。
子供のお腹ってやわらかいですから、ちょっと多く食べただけでもすぐに大きく出ますよね。心配のないことも多いですが、気になる時は早めに医師の診察を受けてくださいね。
便秘もくせになってしまうと、あとが大変です。
時々子供のお腹をさすって、固いしこりや異常がないかを見てあげるのもいいでしょう。
うんちや、うんちをする時の様子もチェックしてあげてくださいね。
子供のうちは、出てるお腹も可愛いからいいですよね(^^)