脇汗や顔汗など、「からだの汗を抑える効果」があるとされるツボは、手や背中、足、首、耳などにあります。
多すぎる汗は、時にストレスになることがありますよね。
今回は、汗を止める効果のある11のツボを図解でご紹介します。
この記事の目次
汗を抑える効果のあるつぼ
汗を抑える効果のある手のツボ、背中のツボ、足のツボ、耳のツボ、首のツボをご紹介します。
自律神経の乱れからくる汗を抑えるツボ
自律神経失調症の症状のひとつに、発汗過多があります。
自律神経は体温を調整する働きがありますので、機能が低下すると必要以上に汗をかくことがあります。
耳にある「神門」と呼ばれるツボは、自律神経を即効で整える効果があると言われています。
神門の位置:神門は図のように耳の上部にあります。
神門のマッサージ:神門のまわり一帯を、親指と人差し指ではさみ、少しマッサージした後、矢印の方に(斜め上)向かって軽く引っ張ります。
更年期障害による多汗も、神門の刺激が効果的だと言われています。
手のツボ労宮(ろうきゅう)
労宮の位置:手のひらの中指と薬指から続く骨のあいだにあります。
労宮の押し方:反対の手の親指で、少し強めに押していきます。
労宮は、自律神経を整え、緊張した時の嫌な汗や手汗などにも効果があると言われています。
次の大陵(だいりょう)と合わせて押すとさらに効果的です。
大陵(だいりょう)
大陵の位置:手首のしわの真ん中で、労宮とおなじ経絡(けいらく)上にあります。
陰郄(いんげき)と通里(つうり)
陰郄・通里の位置:手首のしわから、親指の巾半分下に陰郄(いんげき)、親指の巾1つ分下に通里(つうり)があります。
陰郄・通里の押し方:親指の腹で、やさしく押してください。
陰郄には、心を穏やかにして汗を止める効果があり、通里は、寝汗をおさえ不眠に効果があると言われています。
脇汗を抑える三焦兪(さんしょうゆ)
三焦兪の位置:背中の中心から親指の巾1.5本分外側です。
三焦兪は、わきにかく汗を抑える効果があると言われています。
わきがに効果のある極泉(きょくせん)
極泉の位置:脇の中央にあり、動脈の拍動が感じられるところです。
極泉は、わきがに効果があると言われています。
暑くもないのに出る汗を抑えるツボ
大椎(だいつい)の位置:首を前に曲げたときに、最も出っぱっている骨の下にあります。
大椎は、太った人によくみられる、「それほど暑くないのに出る汗」を抑える効果があると言われています。
大椎から親指の巾2つ分上で、首の中心線から左右に親指の巾1つ分のところには、寝汗に効果のあると言われる頸百労(けいひゃくろう)があります。
寝汗に効果のある後渓(こうけい)
後渓の位置:手を握りしめたときにできる、しわの端にあります。
後渓の押し方:骨のそばを探るように、指先に向かって押し込むように刺激します。
後渓には、体内の熱を冷まし、精神を安定させる効果があると言われています。
復溜(ふくりゅう)
復溜の位置:足の内側にあるくるぶしの一番高いところから、親指の巾2つ分上で、アキレス腱のふちにあります。
復溜は寝汗に効果があると言われています。
いつもと違う汗がでるときは
いつもと違う汗がでたり、異常に汗が出る場合は、甲状腺の機能低下などが原因かもしれません。
気になることがある時は、医師の診察を受けるようにしてくださいね。
また、ストレスは多汗の原因になり、特に顔やわき、手のひら、足の裏に多く汗をかくと言われています。
ツボの刺激と並行して、ストレスなどはなるべく減らすようにしたいですね。
カフェインのとりすぎにも注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか、
汗をかくと気持ちいい!というときもありますが、自分だけ出すぎるのはちょっと嫌ですよね。
ツボの刺激は、 体調や自律神経を整えながら、異常な汗を抑える効果がありますので、日々の習慣にしていただければと思います。