足の臭いが異常に強いと感じたり、いつも臭いと感じる場合には、皮膚の病気にかかっているかもしれません。
病気にはかかっていなくても、大量に汗が出たり、細菌が多く繁殖したりすると、足の臭いが強くなります。
今回は、足の臭いについて解説していきます。
臭いを減らす対策もご紹介していますので、よかったら参考にしてくださいね。
この記事の目次
足が臭い原因は?
足が臭くなる原因には、次のようなことがあります。
- 足に多くの汗をかく
- 足に細菌が繁殖している
- 足が皮膚病にかかっている
体には、体温を調節する目的のエクリン汗腺という、汗を出す穴があり、足(の裏)には誰でも多くのエクリン汗腺があると言われています。
足に多く汗をかくとき
足に異常に多くの汗をかく、というときは、中枢神経(ちゅうすうしんけい)や末梢神経(まっしょうしんけい)などの神経、脳に続く脊髄(せきずい)、または皮膚に原因があることがあります。
ストレスを感じたときや緊張した時などにも、足からたくさんの汗が出ます。これを精神性発汗(せいしんせいはっかん)と言い、多くの「足からの大量の汗の原因」は、この精神性発汗だと言われています。
足に細菌が感染している!?
汗の成分により、臭いには多少の違いがあるのですが、足にあるエクリン汗腺からの汗の臭いは、それほど強くありません。
にもかかわらず、臭いがとても強い、という時は、汗を長時間放置していたことや、足に細菌が繁殖していることなどが原因と考えられます。
細菌が皮膚に感染してしまうと、感染症を起こしてしまうことがあり、悪臭を放つと言われています。
どんな時に足が細菌に感染するの?
足が細菌に感染しやすいのは、汗が皮膚にしみこんで冷たくなっているときなどで、細菌だけではなく真菌(かび)に感染することもあります。
足の感染症のひとつに、点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)というものがあります。
点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)って何?
点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)は、長時間にわたり靴を履いているときや、靴の中が湿りやすいブーツ、安全靴などを履いているときに細菌が繁殖して発症する、皮膚の病気です。
細菌が出すたんぱく分解酵素が、足の皮(角質)を溶かすので、足の裏には地図のようなまだら模様ができ、強い臭いを発するようになります。
点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)は治療できるの?
点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)には、発汗を抑える外用薬と、菌の増殖を抑える外用薬とを用いて治療されるのが一般的です。
気になる方は、皮膚科を受診されることをおすすめします。
足の臭い対策は?
足は誰でも汗が多い部分だということは、すでに述べました。足の汗は体温の上昇に関係なく、出ることが多いところでもあり、気にすると余計に汗がでる、とも言われています。
急に気にしないようにする、ということはむつかしいかもしれませんね。
汗をかいてしまっても、むれないように対策することで、細菌の繁殖は防ぐことも可能です。ここからは、細菌の繁殖を防ぐ方法をご紹介します。
靴下の替えを用意しましょう。
仕事上仕方なく、長時間にわたり靴を履き続けなくてはいけない、ということがありますよね。
そんな時は、靴下やストッキングをなるべくまめに履き替えましょう。履き替えるときに、汗ふきシートなどで足を拭くと、より効果的です。
ついでに靴もかえると、もっといいですね。
靴は、毎日かえましょう。
毎日同じ靴を履かないことも大切です。休ませている靴は、風通しのいいところや直射日光の当たるところに干しておきましょう。
サンダルをはきましょう
決められた靴を履かなければいけない時以外は、サンダルのような通気性のいいものを履くようにすると、さらにいいでしょう。
インソール(靴の中じき)をまめにかえましょう。
靴の中に入れるインソールも通気性のいいものや、抗菌作用のあるものなどを使用し、毎日かえると効果的です。
使用していないインソールは、干しておくだけでもいいですし、洗ってしっかり干しておくのもいいでしょう。
インソールは、100円均一のお店で購入することができますので、たくさん用意しておいてもいいですね。
足をこすりすぎないようにしましょう
足の臭いが気になると、ついつい足をゴシゴシと強くこすってしまうことがあるかもしれません。でも、こすりすぎて足の皮膚表面を傷つけてしまうと、細菌が入り込んで、皮膚病を発症することがあります。
清潔にするのと、足をゴシゴシこするのとは違いますので、注意してくださいね。
石鹸カスが残らないようにしましょう
使っているボディーソープによっては、石鹸カスが皮膚に残りやすいものがあります。
どのタイプのボディーソープを使っても、すすぎを十分にすることは、皮膚の健康を保つ上でとても大切ですが、石鹸系と呼ばれるものを使うときは、石鹸カスが肌に残りやすいので、さらに十分なすすぎが必要となります。
まとめ
足の臭いについて解説してきましたが、いかがでしたか。
足の裏は、汗が多いところでもあり、細菌が繁殖しやすいところでもありますので、誰でも臭くなりがちです。
思春期には、男女の別に関係なく、特に汗が多いとも言われています。
皮膚の感染症を発症していても、適切な治療をすることで、皮膚の状態を改善し、臭いを解消することにも期待が持てますよ。
清潔を心がけ、緊張などもなるべくしないようにできれば、足の臭いも減ってくるでしょう ^^)