どんな食べ物を食べると、集中力を高めることができるかを知ると、あなたは驚くかもしれません。集中力を高める、と言っても、その効果は一つではないからです。
情報の伝達をスムーズにする効果や、脳を刺激して活発にする効果などなど、食べ物によって異なる効果があるのです。
今回は、集中力・記憶力を高める効果のある食べ物をご紹介します。
勉強をしている時には、 記憶力もアップさせたいですよね。
この記事の目次
集中力・記憶力を高める食べ物
集中力・記憶力を高める効果のある食べ物を、次のように分けて解説していきます。
- 情報の伝達をスムーズにする食べ物
- 脳の栄養になる食べ物
- 脳を刺激して活発にする食べ物
- 脳に疲れが出ないように働く食べ物
情報の伝達をスムーズにする食べ物って何?
たまごが集中力・記憶力を高めるの?
集中力を保ち、高めるためには、情報伝達物質が脳内で活発に行き来する必要があります。
卵に含まれる卵黄レシチンには、神経系に作用する成分が多く含まれていますので、脳機能を改善・活発にする効果があると言われています。
レシチンの構成要素のひとつであるコリンは、脳内の情報伝達物質である「アセチルコリン」に欠かせない成分でもあるのです。
レシチンは別名「ホスファチジルコリン」と呼ばれ、脳細胞に到達すると、記憶力や判断、認識能力をコントロールし、高める働きもあると言われています。
ピーナッツが集中力・記憶力を高めるの?
ピーナッツにもレシチンとコリンが含まれており、ラットを使った実験でも、ラットの記憶力が向上し、しかも 長い期間、記憶できる、ということがわかっています。
さらにピーナッツには、血糖値をゆっくり上げる、という特徴があります。
ピーナッツを食べた後は、満腹感が長く続く、とも言われています。
ピーナッツの一日の摂取目安は、30粒ほどですので、食べ過ぎには注意してくださいね。
レシチンを含むその他の食べ物
レシチンを含む食べ物は、たまご(卵黄)や、ピーナッツのほかに、大豆製品、銀杏、ウニ、ウナギ、レバー、ゴマ油、小魚などがあります。
集中力・記憶力を高める脳の栄養源
ドライフルーツが集中力・記憶力を高めるの?
疲れたら甘いものが食べたくなる、というのは、脳の栄養源が糖質だからでしょう。脳は糖分が不足してくると、集中力がなくなり、イライラの信号を出したりして補給をうながします。
集中力が切れそうになる前におすすめしたい糖質を含む食べ物が、ドライフルーツです。
ドライフルーツには、食物繊維やビタミン類も豊富に含まれています。また、噛みごたえがありますので、よく噛むことで 、さらに脳を活性化しする効果もあります。
バナナが集中力・記憶力を高めるの?
バナナも、脳のエネルギー源であるブドウ糖(糖質)が豊富に含まれていますので、集中力を高める効果があります。
さらにバナナに含まれるトリプトファンは、脳の働きを活性化し、集中力を高める効果のあるセロトニンの材料になります。
バナナには、不足するとストレスに弱くなると言われているビタミンCも豊富に含まれていますので、集中力を保持する効果が高まると言えますね。
大脳皮質を刺激して、集中力を高める食べ物
チョコレートが集中力・記憶力を高めるの?
チョコレートに含まれる、テオブロミンという成分には、大脳皮質を刺激する作用がありますので、集中力、記憶力、思考力を高める効果があると言われています。
チョコレート特有の香り成分には、たくさんの神経細胞が集まっている中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)を刺激する作用がありますので、やはり集中力や記憶力を向上させる効果があります。
またチョコレートには、ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類をはじめ、ミネラルであるカルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなど、 脳のエネルギー代謝に必要な栄養素が豊富に含まれています。糖質もありますので、脳の栄養補給にもなりますね。
関連記事⇒「効率を上げるチョコレートの効果。」
目をいたわり、集中力を途切れさせない食べ物
ブルーベリーが集中力・記憶力を高めるの?
目の疲れは、集中力にとても大きく影響してきます。
「脳」の疲れの原因に、目の使い過ぎがあるのではないか、とも言われています。
ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンというポリフェノールには、視覚機能を改善する働きがあります。
またブルーベリーには、活性酸素の過剰な働きを抑える強い働きがあることも知られており、活性酸素が引き起こす目への悪影響を抑える効果があります。
集中力を高めたり、維持するためには目の健康は大切ですね。
集中力を妨げない低GIの食べ物
仕事や勉強の前に食事をするなら、糖質があまり含まれていないものか、GIが低い食べ物をおすすめします。GIが低いというのは、食べた後に上がる血糖値が低い、という意味なんです。
ピーナッツのところでもご紹介しましたが、血糖値が上がると、下がる時にイライラなどの精神的不安定を起こし、集中力が途切れがちになるのです。
血糖値の上がり下がりが少ない、低GIの食べ物が、仕事や学習の効率、集中力の維持には適していると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
集中力を高める食べ物をおさらいすると、
脳機能を活性化する食べ物として、
卵、ピーナッツ、大豆製品、銀杏、ウニ、ウナギ、レバー、ゴマ油、小魚などがあります。
脳の栄養になるのは、
ドライフルーツやバナナなどです。
目を健康に保つには、
ブルーベリーがいいでしょう。
大脳皮質を刺激して集中力・記憶力を高める効果があるモノに、
チョコレートがあります。
そして、 集中力を妨げない食べ物に、
低GI食品もあります。
食べ物に含まれる成分が私たちにもたらしてくれる効果には、驚くべきものがありますよね。
食べ過ぎには注意してくださいね(^^)