ビタミンCは、風邪をひきにくくしてくれたり、肌にハリをもたせてくれたりと、とってもありがたい栄養素ですよね。
抗酸化力が非常に強くて、私たちの免疫力も高めてくれます。
そんなビタミンCを効果的に摂るヘスペリジンをご存知ですか。
今回は、ヘスペリジンをご紹介します。
この記事の目次
ビタミンCを効果的に摂る?
ビタミンCはとっても壊れやすいんです。
たくさん摂ったつもりでも、じつはあまり吸収されていなかった、なんて悲しいですよね。
ビタミンCは熱に弱い
ビタミンCは熱や光、空気に触れると、少しずつ分解していきます。
分解させないためには、調理での工夫も必要になります。煮物よりは、炒め物のほうが、火にかけている時間が少ないので、ビタミンCは壊れにくいと言えます。炒める時も、 短ければ短いほどいい、ということなのです。
ビタミンCは空気、光に弱い
ビタミンCは、空気に触れるだけでも、壊れていきます。新鮮な物を買って、すぐに食べる、という習慣をつけたいですね。
店頭で売られているものよりは、 光の当たらないところで売られているものの方がいい、ということも言えます。
保存する場合も、光、空気に当たらないようにすることが大切になってきます。 新聞紙で包んだり、 ビニール袋に入れる、という方法がありますね。
ジャガイモ、サツマイモは例外
そんなビタミンCなのですが、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCは壊れにくい、という特徴があります。ジャガイモやサツマイモに含まれているデンプンが、ビタミンCを守っているからなんですね。
皮付きのままのジャガイモをゆでた場合、約75%のビタミンCが残ると言われています。
ビタミンCは水溶性
ビタミンCは水に溶けやすい栄養素です。「水溶性」っていうんですよね。
食品を洗う場合は、長く水につけておかないようにしましょう。できるだけ、 ササッと洗うようにしたいですね。
また、お味噌汁や、シチューなどのように、 お汁を一緒に食べられるような調理法がいい、ということにもなります。
ブロッコリーなどをゆでるときは、 電子レンジで「チン!」するのがいいでしょう。
ビタミンCの効果的な摂取方法
ビタミンCをなるべく壊さないようにする方法をご紹介しましたが、さらに効果的に摂る方法があるのです。
ヘスペリジンと一緒に採りましょう
ビタミンCにとって、なくてはならないのが、フラボノイド化合物、またはバイオフラボノイドなどと呼ばれている物質で、以前は「ビタミンP」なんて呼ばれていました。
フラボノイド化合物の中でも、ヘスペリジンという物質が、ビタミンCを安定させる強い味方となる物質なんです。みかんなどの柑橘類に多く含まれています。
ヘスペリジンを多く含む食品
ビタミンCを採るときは、このヘスペリジンを一緒にとると、とってもお得なんです。
ヘスペリジンは、こんな食品に多く含まれています。
● みかん、レモン、青みかんなどの柑橘類
● さくらんぼ
などです。
みかんでは、実の部分よりも、皮や袋、スジにたくさんのヘスペリジンが含まれています。ヘスペリジンの含有量を実と比較すると、袋は実の50倍、スジは実の300倍あると言われていています。
今まで筋はきれいにとっていた、という方も、これからはたっぷり残して、一緒に食べてくださいね。
みかん湯
みかん湯と呼ばれるものは、ヘスペリジンを有効活用したものの一つです。
みかんの皮を干して乾燥させたものを、陳皮(ちんぴ)と言いますが、陳皮をお風呂に浮かべると、毛穴などから有効成分がからだの中に浸透し、血管を強くする効果があるのですよ。
からだを温めて、その香りはリラックス効果もある、と言われています。
陳皮
また、「陳皮」は漢方薬としても活用されており、胃の健康・整腸効果、風邪予防などに効果があるといわれています。
具体的な摂取方法
ビタミンCの栄養を効果的にとる、ヘスペリジンを多く含む食品の活用方法をご紹介します。
レモン
唐揚げなどにはよく、レモンがついていますよね。レモンを絞ってかけるとさっぱりとして、おいしいですね。
そんなレモン。
これからは、ビタミンCを多く含む食品にもドンドンかけて、一緒にとるようにしましょう。
(ビタミンCを多く含む食品はこの後、ご紹介しています。)
さくらんぼ
レストランやカフェで、軽食なんかによく、さくらんぼがついてきますよね。これからは、絶対に残さず食べたいですね。
みかん
みかんは皮ごと食べましょう! と言いたいところですが、ちょっと無理、という場合は、せめて袋ごと食べるようにしてください。
また、陳皮は自分でも簡単に作れますので、常備しておいて、ビタミンCを多く含む食品と、一緒に食べるようにするといいですよね。
陳皮の作り方は、こちらをご参考にしてください。
2. タイミングも大切です
ビタミンCは空腹の時より、 食後のほうが吸収率が高い、ということがわかっています。空腹の時の摂取率が平均34%であるのに対し、食後での吸収率は平均52%となっています。
これは、吸収の早さによるものと考えられています。満腹の時には、吸収がゆっくりで、そのあいだ消費もされるので、さらに吸収されることになります。
一方空腹のときには、短時間で吸収され、 過剰分がすぐに尿として排出されてしまいますので、もったいない、ということになるのです。
ビタミンCを多く含む食品
最後にビタミンCを豊富に含む食品をご紹介します。
焼きのり、味付けのり
赤ピーマン、パセリ、芽キャベツ、ピーマン、モロヘイヤ、ブロッコリー
ゆず(皮)、レモン、柿、キウイフルーツ、いちご、パパイヤ、オレンジ、みかん
ハム、ベーコン
などです。
まとめ
いかがでしたか。
ビタミンCを最も効果的に採るコツは、
〇 ヘスペリジンと一緒に摂る
〇 食後に摂る
この2つです。
また、保存方法や調理の仕方を工夫して、なるべくビタミンCを壊さないようにもしたいですね。
ビタミンCは、抗酸化力が強くて、免疫力を強化してくれる大切な栄養素です。毎日まめに摂っていきましょう。
食べ物の栄養を、バランスよく摂ることも大切です(^^)