体がかゆいときって、我慢できないですよね。何をしていても集中できなくなるし、「とにかくかきたい」という気持ちはなかなか抑えられません。
でも、「どうしてこんなにかきたいんだろう」なんて思ったことはありませんか。
今回は、体がかゆくなる原因や、かいてしまうわけ、かゆいときの対処法などついて解説していきます。
かきたくなるわけが分かれば、かゆみに耐えることも少なくなるかもしれませんね。
この記事の目次
体がかゆい!かいてしまう原因は?
私たちが体をかくときの手の形が、熊手に似ている、と思ったことはありませんか。
「かく」という行為はじつは、かゆみの原因になっているものを、取り除こうとする動作なのです。
そして、掻くと気持ちいいから、ついついながながと掻いてしまったりすることがありますよね。それは、掻くことにより「脳内報酬系」という部分が刺激をうけるから、ということが分かってきました。
つまり、かくことによって快感が得られていた、というわけなのです。
かゆいときに叩きたくなるのはどうして?
掻きたいところを叩いたり、爪で×(バツ)を作ったことがある人も多いのではないでしょうか。そうすることによって、かゆい感覚がまぎれるからですよね。
痛みを起こしてまで「かゆみを止めたい」といったところでしょう。
かゆみって不思議ですよね。気持ちよくもあり、ものすごく不快でもある、ということですね。
かゆいところを冷やしたことは?
かゆいところに氷を乗せたりしたことはありませんか。または熱いシャワーをかゆいところに当てた、という経験があるかもしれません。
じつは、冷たいとか熱い、または痛い、という感覚は、「かゆい」よりも優先して感じられるようになっているのです。
それは、命の危険や体の危機に関する感覚が、より優先されるからだと言われています。
かゆいのは手の届くところ
「かゆい」という感覚は幸い、皮膚と一部の粘膜だけに起こります。内臓や頭の中など、かくことができないところはかゆくなりません。
それは、かゆみを伝達する神経が、外界とじかに接しているところだけにあるから、と言われています。
体がかゆいときの対処法は?
蚊に刺されたところを血が出るまで、好きなだけ掻いたりしたことは、ありませんか。
いくら、外敵を取り除くため、または気持ちがいいから言って、かくことは良いこととは言えませんよね。肌が変色してしまうこともあります。
かくと肌を傷つけ、炎症をおこして、症状を悪化させます。
肌の状態がますます悪くなるので、さらにかゆみが増して掻いてしまい、それが傷を大きくしてしまい...ということで、最初にかいてしまうと症状は悪くなるだけなのです。
かゆくなっても掻かないでいられる方法を見ていきましょう。
かゆいところを冷やす
かかたないための方法のひとつに、かゆいところを「冷やす」というものがあります。
体のかゆいところを冷やす理由は、先ほどご説明しましたね。冷たいほうが感覚として優先されるので、かゆみが感じにくくなるということです。
冷やすためのお手軽なグッズに、保冷剤があります。手ごろなサイズの保冷剤を、いくつかいつも冷凍室に用意しておくといいですね。
ケーキを買ったときなどにもらえますし、100均でも購入することができます。
肌を長時間冷やす時は、ハンカチなどで包んでくださいね。
熱いシャワーを浴びるのはNG!?
冷たいのがいいなら、熱いのもいいかも、と熱いシャワーをかけたりするのはやめてくださいね。
熱い刺激を体に与えると、一時は効果があるように感じますが、熱さに反応する神経を刺激して、 かゆみを感じやすくしてしまう、と言われているからです。
また同様に、ヒリヒリとした痛みを与えるものなども、かゆみを悪化させてしまいます。
保湿クリームや軟膏を塗る
乾燥が原因のかゆみには、コラーゲンやグリセリン、セラミド、ヒアルロン酸、尿素などの入った市販のクリームや軟膏などを、肌に塗るのが効果的です。
ただし、発疹ができている場合は、病院で診察を受けるか、薬局で相談してからにしてくださいね。
ベビーオイルを塗る
肌の表面の保湿を保つために、ベビーオイルを塗るのもいい方法ですね。
お風呂上りの肌は、水分が抜けていきやすいので、お風呂から上がったら、 早めに塗ることをおすすめします。
体がかゆくなる前にできること。
体にかゆみをもたらす環境は、変えていきましょう。かゆくなる前の予防は大切です。
乾燥から肌をまもる
乾燥は、外敵から肌を守る力を弱くして、かゆみの原因になる外敵の侵入をゆるしてしまいます。冬は寒くても部屋の温めすぎなどは、よくありませんので、注意ましょう。
また、乾燥に負けない肌作りも、とっても大切なことです。具体的な方法や食べ物などは、こちらでご紹介していますので、参考にしていただければと思います。。
冷え性を改善する
冬は特に、体が冷えると血行が悪くなります。すると肌細胞に栄養が届きにくく、肌の表面にしっかりしたバリアを築くことができません。冷え性はできるだけ改善しましょう。
冷え性には色んなタイプがあり、タイプによって改善方法が異なります。
こちらを参考にしていただければと思います。
まとめ
いかがでしたか。
体がかゆくなっても、掻かないほうがいいですので、冷やしたり、軟膏やクリームなどを塗って対処してくださいね。
日ごろの食生活を整えたり、乾燥しない環境を作ることも大切です。
また、かゆみの原因には内臓疾患などもありますので、気になったら、医師の診察を受けるようにしてくださいね。
強いお肌を作ることが、大切ですね(^^)