スーツは、クリーニングに出した方がいいのは分かっていても、どのくらいの頻度で出せばいいのか分からなかったりしますよね。
スーツのクリーニングには、結構お金もかかりますし、出しすぎても生地をいためてしまう原因になります。
かといって、汚れや臭いが気になって、安心して外に着ていけない、というのも嫌ですよね。
そこで今回は、スーツをクリーニングに出す頻度を中心に、家でできる簡単なお手入れ方法をご紹介して、スーツを綺麗に長持ちさせていただこうと思います。
着用頻度なども、よかったら参考にしてくださいね。
この記事の目次
スーツをクリーニングに出す頻度
スーツは、クリーニングに出しすぎると、生地を傷めてしまいます。
頻繁に出すのはやめておいた方がいいでしょう。
衣替えをする場合は、シーズンが終わって、しばらく着なくなる、というときにクリーニングに出すくらいで大丈夫です。
特に目立った汚れがない場合などは、一着で1年に1度、ということになりますね。
スーツをクリーニングに出すべき?スーツが傷むとき
スーツをクリーニングに出す頻度が、1年に1度というサイクルにするために、気にかけておいた方がいいことをご紹介します。
スーツは気付かないうちに、様々なことでいたんでいます。
ポケットに入れすぎ
スーツにはポケットがいっぱいついてますよね。
でも、あのほとんどが飾りだということはご存知ですか。
ポケットにモノを入れると、型崩れの原因になります。
雨にぬれたとき
せっかくお気に入りのスーツを着たのに、雨。
傘を差していても、ある程度ぬれてしまうのは避けられません。
スラックスの裾は、びちょびちょになり、泥もはねているでしょう。
そんなスーツを家に帰って脱いだ後、どのようにしていますか。
汚れがついたとき
スーツに食べ物をこぼした、飲み物がとんだ、ということはよくあります。
そんなとき、どうしていますか。
スーツは、濃い目の色のものが多いから、シミがついても目立たないだろう、なんて放っておいたりしていませんか。
放っておくと、いたむ原因になります。
汗をかいたとき
夏場、特に気になるのが、汗ですよね。
スーツの襟や脇がどんなことになっているのか、心配ですね。
汗の中には脂や塩分も含まれています。
放っておくと、シミになってしまいます。
それに
汗臭い!
なんてことになるかもです。
汗の汚れはクリーニングも、あまり効果がありません。
ニオイがついたとき
汗のにおいもそうですが、スーツには色んなニオイが付きやすいものです。
たばこのにおい、焼肉などの食べ物のにおいなどなど。
放っておくと、いろんなニオイがミックスされて、えげつないことになるかもしれません。
シワがついたとき
どんなにキレイに着よう、汚れがつかないように着よう、と思っても避けられないのが、シワですよね。
座ったり、腕を曲げ伸ばしするので、どうしてもついてしまいます。
そのままにしておくと、スラックスのラインがなくなったり、形が崩れたりしてしまいます。
ホコリもついています
1日着て、帰ってきたときのスーツには、ホコリがたっぷりついています。
屋内のホロリはもちろん、外を歩いた時の砂ぼこりも相当ついています。
ほかの衣類のように、洗濯機にポイッというわけにはいきませんよね。
ホコリを放っておくと繊維をいためてしまいます。
スーツの正しいお手入れ方法
それでは、スーツのお手入れ方法をご紹介します。
毎回のブラッシング
お伝えしたように、スーツにはホコリがたくさんついています。
特に、スーツの生地に多いウールの表面は、うろこ状になっていて、水をはじき、湿気を吸収する構造になっているため、ホコリをためやすいという特徴があります。
まずは、ホコリを浮き上がらせるために、軽く叩きます。
そして、やわらかいブラシで、上から下に向かって、やさしく丁寧にブラッシングしましょう。
ブラッシングにおすすめのブラシは、静電気のおきにくい、天然素材の豚毛か馬の毛のモノです。
豚毛よりも馬の毛の方がよりやわらかく、他のいろんな衣類に使えるので、便利です。
襟を立てて、内側もしっかりブラッシングしましょう。
ボタンにホコリがたまっていることも多いですので、忘れずにブラッシングしてください。
また、スラックスが折り返してある場合には、ホコリのほか石ころが入っている場合もあります。
折り返しを延ばして、丁寧にブラッシングしてください。
雨に濡れてしまった時
雨に濡れて、水滴がついているなら、まずは乾いたタオルで軽く押さえるように水分をとっていきます。
そして、とにかく風通しのいい、日かげで乾かします。
濡れたスーツは、かけた状態のまま固まってしまうので、注意してください。
他のモノと一緒にかけて、シワを作ったり、あわないハンガーにかけて、型崩れを起こさないようにしましょう。
ハンガーは、肩にしっかりとした厚みがあり、スーツにあったモノを使ってください。
木製のハンガーは湿気を吸い取ってくれるので、オススメです。
スラックスは濡れた部分を下にして、ボトムハンガーにかけましょう。
泥がついている時は、泥を落とし、洗剤をしみ込ませた布で叩くように汚れを取ってください。
食べこぼし、飲み物などの汚れがついた時
食べ物や飲み物がついてしまった時は、すぐに対応することで、シミになることをさけられる場合があります。
特にマヨネーズやバターなど、油分を含む汚れの場合は、生地にしみこむまでに時間がかかります。
このようなものがついた時は、生地をつまんで、マヨネーズをしぼりとるようにとってから、乾いたタオルやハンカチ、ティッシュなどでふくようにしましょう。
コーヒーやジュース、アルコール、おしょうゆ、ケチャップなどの汚れは、水でぬらして固く絞ったハンカチやタオルで、叩くように汚れを落とします。
そのときに、汚れた部分を乾いたタオルで受けるようにしてやると、汚れがそちらに移っていきます。
マヨネーズやバターのほかに、口紅などの油分を含む汚れの家での処置は、乾いたタオルで汚れた部分を受け、ベンジンを含ませた布で、たたくようにして汚れを取っていきます。
そのあと、水を絞ったタオルで、一旦キレイにふき取ったあと、、中性洗剤を含ませたタオルなどで、再び汚れた部分を叩くようにして汚れをとります。
最後に水を絞ったキレイな布で、しっかり汚れを取ります。
コーヒーやジュースなどの水溶性の汚れの家での処置は、中性洗剤を含ませた布で叩くように汚れをとります。
最後にやはり、水を絞ったキレイな布で仕上げます。
汗をかいたときのお手入れ
汗の汚れ落としは、水を絞ったタオルと、乾いたタオルを使います。
汗がついた部分を乾いたタオルで受けて、濡らしたタオルで叩いていきます。
ある程度汗が取れたところで、今度は、汚れを取った周りの、乾いたところに霧吹きをかけます。
次に乾いたタオルで、全体の水気をとります。
最後に、風通しのいい日かげにかけて、乾かしましょう。
水でぬらしたタオルを、蒸しタオルに変えてやっても効果的です。
ニオイを消しましょう
汗によるニオイも、タバコや食べ物のニオイもその日のうちにとっておきましょう。
ファブリーズなどを吹き付けるのは、手軽な方法ですね。
また、蒸気を当てることでも、においは取れます。
蒸気がにおいを取り込み、蒸発する時にニオイを一緒に取ってくれます。
蒸気を当てる方法は、この後のシワを取る方法でご紹介します。
シワのとり方
ニオイやシワがついてしまった時は、スチーマーなどの蒸気をあてることで、取ることができます。
袖のシワには、袖の中に乾いたタオルを丸めて入れて、シワを伸ばしながらスチームを当てると、効果的にシワがとれます。
ハンガーにかけたままやりましょう。
また、アイロンのスチーム機能を使ってもいいでしょう。
スラックスはしわを伸ばした後、タテの折り目をキチンとつけなければなりませんよね。
アイロンを当てるか、スボンプレッサーを使ってキレイに仕上げましょう。
アイロンを使う時は、当て布をしてやってくださいね。
ポケットには何も入れない、ただし
スーツについているポケットは、飾りであるモノがほとんどです。
ポケットにモノを入れると、型崩れになるばかりか、見た目もよくありません。
スーツのせっかくのシルエット、かっこよく見えるように工夫されているデザインが、台無しになります。
携帯など、重たいものはもちろん、軽い物も入れないようにしましょう。
ただし、ポケットチーフを胸ポケットに入れるときは別です。
そして、胸の内ポケットも少しならOKです。
関連記事⇒「体型別、似合うスーツ選びのコツ。ボタンのマナーも覚えよう」
お出かけの前に
雨などの汚れは、前もってある程度予防することもできます。
革靴などでもやるように、出かける時に、防水スプレーをスラックスの裾に吹き付けておくと、ぬれるのが少しはましになります。
関連記事⇒「革靴のお手入れはたったの5分!足元のオシャレはこれで完璧!」
スーツの着用頻度
スーツには多くのモノに、ウールが使われています。
ウールは復元力がとっても強い生地なんです。
そんなスーツを長くキレイな状態で着るためには、1日着たら2日は休ませるようにしましょう。
休んでいる間に、崩れたシルエットも元に戻ります。
毎回のブラッシングに加え、霧吹きで水分を与えたあと、風通しのいい日かげにかけておけば、完璧です。
スーツの正しい保管方法
クリーニングから帰ってきたスーツをクローゼットにしまう時には、必ずかぶせてあるビニールは取りましょう。
ビニールをつけたまましまうと、湿気がこもってしまい、カビなどの原因になってしまいます。
スーツを買ったときについている、不織布のガーメントバッグなど、通気性のいいカバーに入れて保管しましょう。
月に一度くらいは、風通しのいいところに出してください。
防虫剤などで虫対策も忘れずに。
まとめ
いかがでしたか。
スーツを長持ちさせるコツは、日々のマメなお手入れです。
ブラッシングするだけなら、2、3分でできますよね。
習慣にしてしまえば、面倒という気持ちもなくなります。
汚れをすぐに発見することもできます。
せっかく買った素敵なスーツは、いつもキレイな状態で着たいですからね。
スーツはご自分の体型に合ったモノを着てください。
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