テストステロンは「男性エネルギー」なんて言ったりしますが、実は、女性にとっても大切なホルモンなんです。
もちろん、女性の体の中でも分泌されていて、その量は今まで男性の10分の1程度だと言われていました。
今回は、テストステロンが女性にもたらす効果について解説していきます。
この記事の目次
テストステロンが女性にもたらす効果
テストステロンが女性に、どんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。
内臓脂肪の増加を防ぐ
ある年齢になると、女性はやせにくくなる、なんて言いますよね。
それまでと同じように食べて、運動していると、いつのまにかお腹にお肉がついている、なんていうことになります。
ですが、テストステロンには、一酸化窒素を産生し、血管の状態を正常に保つ働きがあります。
内臓脂肪を分解し、増殖を防ぐ効果があるのです。
テストステロンを、増やしたくなりますよね。
アンチエイジング
エネルギーを作り出すのは、ミトコンドリアという細胞内にある物質です。
ミトコンドリアは、遺伝子の修復作業なども行います。
つまり、ミトコンドリアは老化を防止し、元気を作り出す、ということですよね。
テストステロンには、このミトコンドリアの健康を保つ、という作用があるのです。
ミトコンドリアを支えているものが、テストステロンだった、というわけです。
落ち込みが少なくなる
脳の中に、扁桃体(へんとうたい)というものがあるのを、ご存知ですか。
大きさは直径1.5cmくらいのものです。
その扁桃体の中には、私たちがこれまでに経験した、嫌なことの記憶、悲しみ、恐怖といったものがしまい込まれています。
つらいことが、いつまでも忘れられない、なんていうのはこの扁桃体の働きによるのです。
危険を未然に防ぐ、などのメリットがありますが、それは私たちがずっと昔、動物だった時に有効だったものです。
今では、デメリットの方が多いのではないでしょうか。
この扁桃体の働きを抑えるのが、テストステロンです。
テストステロンは嫌な記憶や感情にフタをしてくれる、というわけなんです。
テストステロンの数値が高いほうが、落ち込むことが少ない、ということです。
新しいことにチャレンジする
テストステロンの数値が高い人は、新しいことにチャレンジすることが多く、言語能力、表現力なども高い、という調査結果があります。
筋肉や骨を健康に保つ
テストステロンは、筋肉や骨の量を保ちます。
筋肉は熱を作り出しますので、筋肉の量が少ないと、冷え性になりやすかったりします。
骨が減ってるくと、骨粗しょう症になりますよね。
テストステロンは、筋肉や骨の量を保つ働きがある、ありがたい存在なのです。
病気にかかるリスクが半減
テストステロンには、血管の状態を正常に保つ一酸化窒素(NO)を産生する働きがありますので、病気にかかるリスクが減るのです。
実験によると、テストステロン値の高いグループの人たちは、低いグループの人たちに比べて、脳梗塞や心筋梗塞などの血管系の病気にかかる割合が約5割も少なかったというのです。
また、がんにかかる割合は約3割少なかった、というのです。
血管の健康って本当に大切ですよね。
酸素や栄養分を全身に運んでいるのですから、当然ですね。
食生活や運動などの生活習慣に気を付けつつ、テストステロンの働きには大いに期待したいですよね。
うつを防ぐ
テストステロンが作り出す「一酸化窒素」には、抗うつ薬と同じ働きがあります。
テストステロンの数値が低い人は、うつになりやすい、とも言われています。
やる気が出る!
ドーパミンの働きはご存知ですか。
ドーパミンは神経伝達物質の一種で、手を動かしたりできるのは、このドーパミンの働きによります。
また、ドーパミンは「やる気」などを起こす、心に働きかける作用もあるのです。
テストステロンは、このドーパミンの分泌を促す働きがあります。
性欲が増す
ご存知、テストステロンは男性ホルモンと言われているくらいですから、性欲に大いに関係しています。
男性ではテストステロンが最も分泌される、20代が性欲も強くでます。
一方女性のテストステロンは、20代のころは女性ホルモンにおされて、影を潜めているような状態です。
性欲もそれほど強くは出ません。
ですが、年齢を重ねていくほどに女性ホルモンの分泌は減少し、テストステロンの影響は増してきます。
性欲も男性とは反対に、強くなってくるのです。
一般的に40代が、女性の性欲のピークだと言われています。
長生きできる!?
テストステロン濃度が高いほうが長生きする、と言われています。
年齢とともにテストステロンが減少する男性の方が、女性に比べ平均寿命が短いのも、それがひとつの要因になっている、と言われています。
実は、女性のテストステロンの量は、男性の3分の1だった!
女性が体内に持っているテストステロンは男性の10分の1だと思われていましたが、それは血液中のテストステロンのこと。
血液中のテストステロンはたんぱく質と結合した後の、不活性なテストステロンを含んでいました。
実際、元気に活動しているテストステロンの量は、唾液で調べることができ、女性の中のテストステロンは、実は男性の3分の1だった、ということが、最近になって分かってきました。
テストステロンは薬指を伸ばす!?
テストステロンの分泌が多いか少ないかを、自分の手で判断することができます。
テストステロンは薬指に作用して、薬指を伸ばす働きがあると言われているのです。
手の薬指が人差し指よりも長い人は、一般的にテストステロン数値が高い傾向にあります。
また、薬指の長さは年齢で変化する、とも言われています。
テストステロンを増やす方法
毎日をハッピーに過ごす
テストステロンを増やす方法もご紹介します。
テストステロンは、毎日を楽しく過ごすことで、増やすことができるのです。
ワクワクしたり、いい意味でのドキドキが、テストステロンを増やします。
パートナーや友人、家族といつも楽しく過ごしている、という方はテストステロンの分泌が順調だと、言えるでしょう。
また、好きな俳優やタレントに夢中になる、などでも、テストステロン値が上がっています。
向上心、好奇心があり、いろんなところに出かけたり、新しいものに挑戦する、などの行為は、テストステロンを増やし、また、テストステロンの効果で、さらにやる気がでて、行動的になる、という好循環を生み出します。
睡眠は大事です
また、テストステロンは寝ている間に、もっとも多く作られるので、寝不足には注意したいですね。
テストステロンを増やす食べ物
テストステロンは、食べ物によっても増やすことができます。
食べ物では、筋肉の成長とテストステロンの生成に大きな役割を果たす「亜鉛」をたくさん含んだものがオススメです。
牡蠣は食べ物の中で、一番多く亜鉛を含んでいます。
牡蠣の他には、牛肉です。
どちらも、1週間に1度くらいを目安に摂取するのがいいでしょう。
その他の食べ物や、増やし方については、こちらで詳しくご紹介しています。
まとめ
いかがでしたか。
女性がいつまでも若く元気でいるためには、テストステロンは重要ですよね。
女優さんの中でも、年齢を重ねるごとに、美しくなっていく方がいらっしゃいます。
そんな方は、活動的でもいらっしゃいますね。
女性にとっても大切なテストステロンを、減らさないようにしたいですね。
毎日ワクワクでいきましょう!(^^)