「以外」と「意外」、読み方はどちらも「いがい」ですので、使うときにちょっと迷ってしまうことってありますよね。
分かっていたつもりでも、パソコンやスマホで字を打ち込んだ時に、候補が2つも出てきたからわからなくなった、という筆者のような方もいらっしゃるでしょう。
便利なような、、、(;´・ω・)
便利なんですけどね 。 確認するとてもいい機会だし ^^
今回は、この「以外」と「意外」の意味の違いや使い方について、見ていきましょう。
この記事の目次
「意外」と「以外」の違いを確認しよう
じつは、「以外」と「意外」、意味はまったく違うのです。
「外」の部分が同じなので、ややこしいですよね。
まずは、「意」と「以」のそれぞれの意味を確認していきましょう。
「意」という字には、「気持ち」という意味があります。
「意」の中には「心」という字が入っている通り、 「心に思うこと」や 「気持ち」などという意味があります。
実際、「意」には、常用漢字表にない読み方ではありますが、「こころ」や「おも(う)」という読み方があります。
「このケーキは意外においしかった。」というのは
食べるまでは、「それほどおいしいとは思っていなかった。」ということがうかがえます。
「実際に会ってみると、彼は意外に背が高かった。」というのは、彼に会うまでは「背が高い人だとは、思っていなかった」、ということが感じられます。
「意外」は、「思っていたことと違った」という意味ですね。
「以」の意味は「~より」
一方「以」には、 「~より」という意味があります。
「ある起点より」や「ある時より」、「ある所より」という意味です。
「ある起点より」という意味で「以」を使う場合は、 「以内」や「以上」、「以外」などがあります。
「ある範囲の内側」という意味の 「以内」は、「3時間以内に~」などと使い、
「~より上」という意味で使うときには、「以上」を用います。
たとえば、「30才以上」「50名以上の~」などがありますよね。
そして今回の「以外」は、 「~よりほか」や 「ある範囲より外側」という意味で「関係者以外は立ち入り禁止」や「赤以外の服は着ない」などのように使います。
「以外」には、「〇〇以外」のように、「以外」の前にある「〇〇ではないもの」という意味があります。
「関係者以外は立ち入り禁止」は「関係者ではない人は、立ち入り禁止」という意味になり、
「赤以外の服は着ない」は、「赤ではない服は着ない」という意味になりますね。
「ある時より」という意味で使う例として、「以前」や「以後」「以降」などがあります。
「以前にもお会いしたことがありましたか。」は「前にも会ったことがあるか。」という意味です。
「以後」と「以降」の違い
「以後」と「以降」は似ていますが、意味が異なります。
「以後」は、「今からは」という意味で、「以後気をつけます」などと使います。
「以降」には、「ある時から」という意味があり、「7月以降販売しない」などと使います。
「あるところより」という意味で「以」を使う例として、「以西(いせい)」や「以遠」などがあります。
「名古屋以西」は「名古屋より西」という意味です。
「以」のもう一つの意味は「もちいる」
「以」にはもう一つ 「もちいる」という意味があります。
「以心伝心」は「心をもちいて心を伝える」(無言で心が通じ合う)という意味になります。
まとめ
いかがでしたか。
「意外」と「以外」、一見似ていますが、まるで違う意味でしたね。
「意外」には、 「思っていたことと違った」という意味があり、「以外」は、 「~ではないもの・こと」という意味です。
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