寝起きに突然、目の前がグルグル回ってめまいがした、と思ったら、今度は強烈な吐き気!
これは、筆者の体験談ですが、あなたにも同じようなことが起こったのかもしれません。または、ちょっと違うかもしれませんね。
いずれにしても、めまいと吐き気がダブルでくると、ちょっと怖いですよね。
今回は、めまいと吐き気の原因について解説していきます。
この記事の目次
めまいと吐き気の原因はなに?
めまいと吐き気が起こる原因のひとつに、メニエール病があります。
メニエールの特徴は?
メニエール病とは、耳の一番奥にある内耳という場所に起こる耳の病気です。
メニエール病の特徴は、グルグルと目の前が回転しているようなめまいと、吐き気や嘔吐をともなうことです。目を閉じても、回転しているような感覚になることがあります。
また、 寝起きに突然おこる、ということや、冷や汗がでる、体の震えを感じる、といったこともあります。
メニエール病は、低い音を聞きとりにくくなる、という低音性の難聴を併発することもあります。
めまいと吐き気の前兆は?
メニエール病を発症する前には、耳が詰まった感じがしたり、耳鳴りがすることも多いです。
耳が詰まった感じがするからと、耳抜きをしてしまうと、途端にめまいを発症することもありますから、注意してくださいね。
リンパ液、血液の流れが悪くなる原因は?
メニエール病は、耳の奥にある内耳にリンパ液がたまってしまうことで発症する、と言われているのですが、血行の悪さが原因のひとつにあげられています。
血行が悪くなる原因には、 水分不足やストレスなどがあります。
生理前の女性も、ホルモンの作用により、体に塩分や水分をためこもうとしますので、内耳がむくみやすいと言われています。
めまいと吐き気が起こる仕組みは?
めまいと吐き気が起こる原因を少し詳しく解説します。
内耳には、音を聞くための器官である 「蝸牛(かぎゅう)」と、平衡感覚をつかさどる 「前庭(ぜんてい)」(三半規管を含む)があります。
蝸牛には、入ってきた音の振動を、神経に伝えるためのリンパ液が入っているのですが、このリンパ液の流れが悪くなり、たまってしまうとむくみが起き、内耳の 感覚細胞が障害されることで、 めまいが起きてしまう、というわけなのです。
吐き気は、脳内の血液やリンパ液の循環に異常が起こることで、内圧が高まり、延髄(えんずい)にある嘔吐中枢神経(おうとちゅうすうしんけい)が刺激されることでおこると言われています。
血圧が高いのも、血液の循環を悪くする原因だと言われています。
めまいと吐き気を起こさないために
水分摂取が大事です
めまいと吐き気をおこしてしまうメニエール病の予防には、水分補給が大切です。
水分不足は、体から尿を出さないようにする「抗利尿ホルモン」の分泌を増やしてしまい、体をむくみやすくし、血液の流れを悪くしてしまうことがあるからなのです。
私たちは1日に1.5ℓ~2ℓの水を摂取する必要があります。
トイレが近くなるからと、水分摂取をひかえたりしていると、 血液やリンパの流れが悪くなりますので、寒い冬でもミネラルウォーターなどでの水分補給は大切です。
摂取の仕方はこちらを参考にしていただければと思います。
水分のとり過ぎは逆に、水分代謝異常を引き起こし、水毒症状を発症させる恐れがありますので、注意してくださいね。
ゆっくり動くことも大切です
めまいや吐き気を起こさないためには、ストレスを減らし、ゆっくり動くということも大切です。
忙しすぎるのは良くありません。
というのも、体をむくませる抗利尿ホルモンは、ストレスがかかったときにも分泌される、と言われているからなのです。
血行を改善しましょう
血液やリンパの流れを改善するためには、流れを悪くしている原因を取り除くことも大切です。
塩分の摂りすぎや喫煙は、血液やリンパの流れを悪くするばかりではなく、高血圧をまねき、高血圧の症状として、めまいや吐き気を起こすこともあります。
バランスのとれた栄養素の摂取も大切ですね。
定期的に運動しましょう
運動は、血液やリンパの流れを改善するいい方法ですよね。運動の中でもウォーキングなどがおすすめです。
ウォーキングは、体の中で一番大きな太ももの筋肉を使う 有酸素運動なので、血行を改善するのに最適なのです。
少し、大またぐらいで歩くのがいいでしょう。
めまいや吐き気の予防だけでなく、高血圧の改善にも効果的なのですよ。
関連記事⇒「高血圧を改善する運動は?」
めまいや吐き気をやわらげるツボ
めまいや吐き気をやわらげるツボもご紹介します。
「風池(ふうち)」の位置
風池というツボは、首の後ろの左右の大きな筋肉の外側にあって、髪の生え際あたりの、へこんでいるところです。
「風池」の押し方
両手の親指か中指を風池において、強めに3秒押します。次は3秒休みます。これを数回繰り返しましょう。
呼吸を手の動きに合わせると、さらに効果的です。
「押すときに息を吐き、はなしている時に息を吸う。」です。
目を閉じて、目もリラックスさせてあげてください。
風地の周りを円を描くようにマッサージしてもOKです。
風地の少し内側下には 天柱(てんちゅう)というツボと、外側には 完骨(かんこつ)という、同じくめまいに効くツボがありますから、風地の位置に迷っても、そのあたりを押せば、めまいの緩和になりますので、大丈夫です。
このあたりを普段からマッサージしておくことで、めまいのほか 頭痛の予防にもなります。
「竅陰(きょういん)」の位置
「竅陰」は、耳の付け根のすぐ後ろで、少しくぼんだところです。
めまいや頭痛をよく起こす方は、ここを押したら左右のどちらかが痛いかもしれません。
「竅陰(きょういん)」の押し方
左右のツボを中指か人差し指で、少し強めに押します。
「竅陰(きょういん)」の効果
「竅陰」というツボは、頭の血液・リンパ液の循環を改善し、めまいをやわらげるほかに、頭痛や耳鳴り、難聴に効果があります。
乗り物酔いにも効果がありますので、酔う前に押しておくと予防にもなりますよ。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、おもにメニエール病について解説しましたが、めまいと吐き気の原因がメニエール病とは限りませんので、医師の診察は受けてくださいね。
メニエール病も繰り返すと、感覚細胞の機能が衰えて、ほかのさまざまな症状がでてしまう、と言われています。
水分補給は本当にとても大切だと、筆者の経験ではそう思います。耳が詰まってきたなぁと思ったら、あわてて飲んだりしていますよ。
ツボの刺激も、血行を改善する効果がありますので、やってくださいね。
睡眠もしっかりとってくださいね(^^)