断食には、私たちの体に備わっている色々な機能を改善する効果がある、ということをご存知ですか。
現代人の私たちは、食べ過ぎているために健康を害することが多い、ということが言われることもあります。
今回は、断食がどんな効果をもたらしてくれるのかについて、解説していきます。
1日や3日くらいの断食でも効果があるのかも、気になりますよね。
この記事の目次
断食の効果ってなに?
断食は、「ファスティング」などとも呼ばれていますが、得られる効果には、次のようなものがあると言われています。
- 宿便を排出する効果
- 体中にたまっている毒素・有害物質を排出する効果
- 脂肪の分解を促す効果
- 細胞がガン化するのを防ぐ効果
- ニキビを防ぐ効果
- 狂った味覚を回復させる効果
- 血液のどろどろ状態を改善する効果
- 免疫力を強化する効果
などです。
それぞれについて解説していきます。
宿便を排出する効果
処理が追いつかなくなると…
次から次へと、仕事が入ってきたら、手に負えなくなって、仕事がたまってしまいますよね。
それと同じことが腸でも起こります。腸にどんどん食べ物が入ってくると、処理しきれなくなった食べ物のカスが、宿便となって腸にたまってしまうことになります。
排便までの時間は?
食べ物を消化して、吸収して、排便するまでにかかる時間は、通常で24時間くらいだと言われていますが、消化に負担のかかる、こってりとした脂肪分の多い食べ物などの場合は、72時間ほどもかかってしまうと言われています。
黒いウンチは宿便のあかし!?
断食をすると、食べてもいないのに便がでますが、これが腸にたまっていた宿便で、 黒っぽい色をしていることが多いと言われています。
宿便が腸から排出されると、消化・吸収の働きが活発になりますので、便秘がちだったお腹も改善され、食べたものの栄養は、吸収されやすくなります。
宿便がなくなれば、悪玉菌が減りますので、便のにおいも気にならなくなります。
毒素や有害物質を排出する効果
有毒物質は脳にたまりやすい!?
体の中には、肝臓で処理しきれなかった、ありとあらゆる毒素・有害物質がたまっていると言われています。
有害物質がたまる原因のひとつには、酵素が消化・吸収に忙しい、ということがあります。
断食の効果は、お腹に食べ物を入れないことで、酵素が毒素を分解して排出することにも手がまわる、ということなのです。
有害物質が体内にたまるとどんな症状が出るのかというと…
アルツハイマー症候群
有害物質は、脂に染み込みやすい性質をしていますので、コレステロールなどの、脂質を原料としている脳にたまることもあります。
アルツハイマー症候群は、体内にたまっているアルミニウムが、脳の組織を変性させることが原因だと考えられています。
うつやイライラを起こす
水銀が脳にたまると、幸せホルモンなどと呼ばれる、セロトニンの分泌が阻害されますので、うつになったり、切れやすくなったり、イライラしやすくなったりすると言われています。
ニキビが出る!?
たまっている有害物質は、ニキビや吹き出物の原因にもなります。
胎児にも影響!?
妊娠前の女性の体にため込まれた有害物質が、胎児に影響することもあります。
脂肪の分解を邪魔する
体内に蓄積されているアルミニウムは、脂肪を分解するリパーゼという酵素の働きを阻害すると言われています。
断食により、アルミニウムが排泄されると、妨げられていた脂肪の分解が、スムーズに行える、ということになります。
細胞のガン化を防ぐ効果
断食により、細胞膜に染み込んでいる有害物質が排泄されると、細胞の機能の一つである、オートファジーの機能がアップします。
オートファジーは、細胞がガン化するのを防ぐ働きもあるのです。
狂った味覚を回復させる効果
私たちが常に何かを食べることによって、口の中にある味蕾(みらい)という、味を感じるための細胞にも狂いが生じてきます。
味蕾が正常でないと、薄い味付けでは満足できなくなり、濃い味付けのものを好んで食べるようになります。そうなると、肥満や糖尿病、高血圧などの病気の原因にもなってしいます。
断食により、舌を休ませることで、 味への感覚をリセットする効果がある、ということなのです。
血管の中や肌がきれいになる効果
断食をはじめると、血管の中にたまっている脂肪が分解され始めます。そうなると、どろどろの血液が改善されるので、血圧が高かった人にもいい効果があります。
毛細血管に血液が届きやすくなりますので、血流の悪さから生じていた、さまざまな生活習慣病を改善する効果があります。
肌には潤いが戻ってくるでしょう。
免疫力が強化される効果
自然治癒力がアップする
断食により、体の中に食べ物が入ってこないあいだは、免疫細胞の仕事が減りますので、自然治癒力がアップします。
免疫細胞である白血球やリンパ球は、体の中に入ってきた食べ物に対しても、異物がないか、常に働いているのです。そんな時は、細菌やウイルスに対する免疫力が下がっている、とも言えます。
炎症や持病が改善される
断食は、免疫力がアップして、なかなか治らなかった、炎症や持病を改善する効果があると言われています。
免疫細胞に負担をかけることが減れば、細胞がガン化するのを見逃さず処理してくれる、ということも言えますね。
断食は1日や3日でも効果があるの?
断食というと、どれくらいの期間、食べないことを想像されますか。
解説してきたように、1日のうちで一食だけでも抜くことで、体の負担は楽になります。続けて3日や1週間もすると、さらに効果があります。
ですが、断食をやったことがない人が、いきなり長期の断食をするのは、無理があるでしょう。
夕食断食から
まずは夕食だけを抜く、ということから始めるのがおすすめです。夕食をぬくと、3時におやつを食べたとしても、15時間くらいは胃に何も入れないことになります。
いつも食べている時間に食べない、となると、最初はきついかもしれません。空腹にばかり意識がいくでしょう。
それを乗り越えることができたら、次は朝ごはんも抜いてみる、丸1日抜いてみる、などと食べない時間を増やしていくのがいいでしょう。
ただし、一人で断食をするときは、2日間くらいまでにしておいてくださいね。
断食の後はドカ食いしない
断食の後の食事には、十分気を付けてください。いきなり、ドカっと食べると、胃腸がびっくりして、嘔吐する恐れがありますよ。
胃腸に負担をかけないように、重湯やヨーグルトなどを少量ずつ、様子を見ながら食べるようにしてくださいね。
妊婦さんや育ち盛りの子供は、断食を行わないでください。
断食中でも水分補給はしっかりしてください。
断食中でも、水はしっかり飲んでください。
ミネラルの多く入ったミネラルウォーターがいいでしょう。
1日に1.5ℓから2ℓくらいを目安にして、コップに1杯ずつをまめに摂るようにしてくださいね。
水分補給の仕方はm良かったらこちらを参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか。
断食にはいい効果がいろいろありますので、やってみるといい経験ができると思いますよ。
食べる、ということを改めて見直すいい機会にもなります。
断食の効果をおさらいすると、
- 宿便を排出し、消化・吸収機能を改善する
- 有害物質による害を予防・改善する
- 舌の感覚をリセットする
- 体内の脂肪を分解する
- 炎症や持病が改善される
- 免疫力を強化する
などです。
もし、今何かの疾患をわずらっている場合は、かかりつけの医師に相談してくださいね。
体の中も、掃除が必要ですね(^^)