顔にはたくさんのツボがありますので、刺激することで血行を促進し、老廃物を流し、体の不調を整えることも不可能ではありません。
目をよく使う上に運動不足になりがちな私たちは、想像以上に血行が悪くなっていますので、顔にあるたくさんのツボを刺激して、改善していきましょう。
今回は、顔にあるツボを図解でご紹介します。
しわやたるみをとるツボも、参考にしてくださいね。
この記事の目次
顔のツボは何に効果があるの?
顔にあるツボには、次のような効果があると言われています。
- 目の疲れをとる効果
- 顔の痛み(三叉神経痛)をとる効果
- 顔の脂肪・むくみをとり小顔にする効果
- しわ・たるみをとる効果
- 頭痛を解消する効果
- 鼻の病気を改善する効果
- 歯痛を軽減する効果
それぞれについて詳しく解説していきます。
目の疲れをとるツボ
目の疲れが慢性になると、頭痛や目の病気を引き起こすことがあります。
また、髪の健康にも影響します。髪の毛に必要な栄養を目が消費してしまうからなのです。
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ツボの位置
「 攅竹」( さんちく)は、眉頭の内側にあります。
「 瞳子髎」(どうしりょう)は、目じりから指の巾1本分、外側にあります。
「 睛明」(せいめい)は、目頭の内側で、少し上のくぼんだ所です。
「 太陽」(たいよう)は、眉尻と目じりを結んだ線の真ん中で、少し外側にあります。
「 承泣」(しょうきゅう)は、目の下にある骨の端で、瞳の下にあります。
ツボの押し方
目の周りにあるツボは、目を閉じて、指の腹で少しずつ力を加えていくように押してください。顔は肌がデリケートですから、傷つけないように、十分気を付けてくださいね。
押されている ツボに意識を向けて、3秒ずつ押したり離したり、を繰り返しやってみましょう。
「承泣」(しょうきゅう)を押すときは、下に向けて力を入れていき、目の方に向かって押さないように注意してくださいね。
ツボの効果
「 攅竹」( さんちく)の刺激は、目の疲れをとるほかに、めまい、涙が多い、結膜炎、頬の痛み、まぶたのむくみなどに効果があります。
「 瞳子髎」(どうしりょう)は、目のかゆみ、目の充血、頭痛にも効果があります。また、「瞳子髎」の刺激は目じりのしわをとりたいときにも、有効なツボなのですよ。
「 睛明」(せいめい)、「 太陽」(たいよう)、「 承泣」(しょうきゅう)の、目の疲れをとる以外の効果は、こちらを参考にしていただければと思います。
⇒「目の疲れをとるツボ」
目の疲れは酸素不足を招いて、頭痛を引き起こしやすいですので、注意してくださいね。目をよく使う仕事などをしているときは、1時間に5分から15分くらいは目を休めるようにしましょう。
目が疲れて、頭もボーッとしているときは、肩にある「肩井」(けんせい)というツボも刺激するようにしてください。
こちらでご紹介しています。
「頭痛に効くツボ」
顔の痛み(三叉神経痛)に効くツボ
顔が痛い、という症状の出る、三叉神経痛に効果があるツボです。
ツボの位置
「陽白」(ようはく)というツボは、瞳の真上で、眉毛から指の巾1本分上にあります。
「四白」(しはく)は、瞳の真下で、目のふちから指の巾2本分のところにあります。ぐりぐり押すと、鼻の横にピリピリした痛みを感じるかもしれません。
「巨髎」(こりょう)は、鼻の下と同じ高さで、瞳の真下にあります。
「顴髎」(かんりょう)は、同じく鼻の下と同じ高さで、目じりの下にあります。触って痛みを感じたら、そこが「顴髎」です。
このほかに、先ほどご紹介した「睛明」(せいめい)にも、顔の痛みをやわらげる効果があります。
「下関」(げかん)は、耳の前から続いている頬骨の下の端で、一番へこんでいるところです。押したときに、歯に痛みを感じることがあります。
ツボの押し方
痛くて顔を触れないときは、まず首のうしろを温めましょう。そして、様子を見ながら、はじめは軽い力でなでるように刺激してくださいね。
おでこや目の周り、鼻筋が痛いときは、「陽白」(ようはく)と、はじめにご紹介した「睛明」(せいめい)を刺激してください。
頬から下の部分の痛みには、「四白」(しはく)、「顴髎」(かんりょう)を、耳の周りやこめかみあたりが痛い場合は、「顴髎」(かんりょう)、「下関」(げかん)を軽くさするようにマッサージします。
ツボの効果
「四白」(しはく)は、目の疲れや頭痛、めまいにもよく効きます。
「巨髎」(こりょう)は、鼻水や鼻詰まりを解消したいときにも、効果のあるツボです。
「顴髎」(かんりょう)というツボは、 神経痛をやわらげるほかに、皮膚に張りを与え、しわをとる効果があります。
「下関」(げかん)は、歯が痛いときや、耳鳴りを改善したいときにも、効果のあるツボです。
顔の脂肪・むくみをとり小顔にする効果のあるツボ
顔についた脂肪をとりたいときや、むくみを何とかしたいときに有効なツボです。
ツボの位置
「地倉」(ちそう)は、口角の外側にあります。
このほかに、先ほどご紹介した「顴髎」(かんりょう)、「四白」(しはく)にも顔についた脂肪やむくみをとる効果があります。
ツボの押し方
両手の中指で軽く刺激してください。
ツボの効果
「地倉」(ちそう)と、「顴髎」(かんりょう)、「四白」(しはく)への刺激は、顔の筋肉を活性化し、脂肪燃焼と引き締めの効果があります。
また、老廃物を流して、むくみをとるのにも有効です。
顔のむくみに効くツボは、こちらでもご紹介しています。
胃の調子が悪い時に、「地倉」(ちそう)の位置に、湿疹やできものができることがあると思います。
「地倉」は、胃の健康状態が現れやすいところで、この「地倉」への刺激は、胃の調子を整えるのにも、有効です。
顔のツボ一覧
しわをとる効果のあるツボや、目のたるみ、鼻の病気、歯痛に効くツボを一覧でご紹介します。
顔の中心線上にあるもの以外は、左右で同じ位置にツボがありますので、同時に押してくださいね。
おでこのしわをとりたいときはおでこの真ん中を押して、 老廃物を流し、血行を改善しましょう。そのほかも同じですが、血行を良くして酸素と栄養がしっかり届くようにしましょう。
なるべく紫外線の害を受けないようにしましょう。活性酸素を発生させて肌を硬くする作用がありますので、注意してくださいね。
顔のツボを押して痛いのはなぜ?
顔にあるツボを押して、とても痛い、ということがあります。対応している内臓や器官に不調がある、というサインかもしれません。
ツボの刺激は、つながっている臓器の血行を促したり、緊張をやわらげたり、たまっている老廃物を流したりして、不調を整えるとても有効な手段です。
ツボの刺激が、神経に伝えられ、体のいろんな器官を調整している自律神経の働きを整えることもできるからなのです。ツボの刺激を習慣にすることで、病気の予防にもなります。
顔のツボの探し方
ツボの位置をご紹介しましたが、じつは、ツボの位置は個人によって、微妙に違うことがあります。
ご紹介した位置を参考にして、気になるところ、痛みがあるところ、押して気持ちがいいところ、色が他とちがうところ、へこんでいるところなどを目安にして、あなたのツボの位置を確認してくださいね。
まとめ
いかがでしたか。
顔にはツボがたくさんあります。むくみやしわを取りたい、というときにもツボの刺激は大変有効ですが、皮膚を傷つけるくらい力を入れないように、くれぐれも注意してくださいね。
ツボの刺激以外に、顔を触り過ぎるのもよくありませんよ。
また、ツボの刺激をする前やした後に、水分をとって、老廃物をしっかり流すと、より効果的です。
お腹の弱くない方は、水の代わりに炭酸水がおすすめです。冷やさずに飲んでくださいね ^^)