免疫力を高めるために大切なことは、大きく分けて3つあります。
今回ご紹介する方法は、それぞれの具体的な方法になります。
いろんな方法がありますので、自分に合った方法から実践してみられることをおすすめします。
この記事の目次
免疫力を高める方法って何があるの?
免疫力を高めるために大切な3つのことは、自律神経を整えることと、体温を高めることと、腸内環境を整えることです。
そのための具体的な方法には、次のようなことがあります。
- 笑う
- ストレスを解消する
- ツボを刺激する
- 運動をする
- 質のいい睡眠をとる
- 体温を上げる
- 腸内環境を整える
などです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
笑って免疫力を高める!
笑いの効果については、いろいろなところで研究され、笑うことにより免疫細胞が活発になる、という報告がされています。
笑いの効果には、
- エンドルフィンと呼ばれる、幸福感や鎮痛効果をもたらす物質が、脳から分泌される
- 自律神経の働きが安定する
- 右脳が活性化されるので、左脳を使いずぎている人はリラックスできる
- 大笑いは適度な運動と同じ効果がある
などがあります。
免疫力を高めるために、自律神経を整える
免疫機能をコントロールしているのは、自律神経です。リラックスして自律神経の副交感神経が優位になると、免疫力が高まると言われています。
笑う機会を積極的に作りましょう。楽しい映画やコメディを見るのもいいですし、楽しい人とおしゃべりをするのもいいでしょう。
関連記事⇒「笑うから楽しくなる」
ストレスを解消して免疫力を高める!
ストレスを感じ、疲れたなぁと思ったときは、こんな解消法があります。
- 日常を忘れるくらいの好きなことをする
- お風呂で歌を歌う
- 姿勢をよくして、目線を少し上にして歩く
- 大変だと思うことを、独り言で 楽しそうにつぶやく
- 大変だと思うことは、もう解決されたと想像して「ありがとう」とつぶやく
- ストレス解消や自律神経を整える効果のあるツボを押す
ストレスを感じたときに対処する、自分なりの楽しい方法を見つけてくださいね。
自律神経を整える効果のあるツボは、こちらでご紹介しています。
嫌なことを早く忘れたい、ということがあればこちらの記事を参考にしてみてください。
運動で免疫力を高める!
運動の効果は、血液の流れをよくするということと、筋肉を元気にすることです。
血行をよくして免疫力を高める
免疫細胞の移動手段は血液です。血液がドロドロだったり、通り道が狭かったりしたら、移動がスムーズにできません。何かあってもすぐに駆けつけられないので、血液はいつもサラサラがいいのです。
筋肉を元気にして免疫力を高める
血行を良くするためには筋肉も元気でなければいけません。特に下半身の血行は筋肉の助けが必要です。
筋肉に柔軟性があって元気だと、ポンプのように動き、心臓のかわりをして血液の循環を促進してくれますので、免疫力を高めることにつながります。
ふくらはぎは第二の心臓なんていいますよね。
歩くときはできれば、スニーカーなどを履いて、足のうしろもしっかりのばし、足の付け根も伸ばして、足首も使って、バランスよく歩くことで、血行の良い状態を作ることができます。
運動で、血管内の中性脂肪を減らせば、血液循環がますます改善されます。
有酸素運動がおすすめです
運動は、ウオーキングなどの軽めの有酸素運動がおすすめです。
激しい運動は、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)という、がん細胞などを見つけて処理する役目のある細胞の働きを、低下させてしまうことが分かっています。
運動の強弱は個人によってまちまちです。体調などをみて判断してくださいね。
関連記事⇒「運動の効果とは」
ストレッチで免疫力を高めよう!
ストレッチも効果的です。使わない筋肉はどんどん衰えていくのと同時に、毛細血管も退化していきます。「必要がなくなった」、と判断される血管は、退化してしまうのです。
そんなことにならないために、いつもは動かさない筋肉も動かすようにストレッチしましょう。
ストレッチのやり方は、こちらでご紹介しています。
睡眠を大切にして免疫力を高める!
睡眠の役割はいろいろありますが、ひとつには、免疫細胞を活発にし、傷ついた細胞を修復する、ということがあります。寝ている間に分泌され、細胞を修復するものには、成長ホルモン・プロラクチン・甲状腺刺激ホルモンなどがあります。
成長ホルモンは、その名の通り組織の成長を促したり、代謝を促す作用があります。もちろん大人にとっても大切なホルモンです。
プロラクチンも、成長ホルモンと似た働きがあります。出産後の乳汁分泌をうながす作用などもあります。
甲状腺刺激ホルモンは、おもにエネルギーの代謝を調整するホルモンです。
寝る前に糖分を取りすぎると、深い眠りを妨げることがありますので、注意してくださいね。詳しくはこちらで解説しています。
体温を上げて免疫力を高める!
体温を1度上げると、免疫力を約6倍高めることができる、ということを聞いたことがあるという方も多いでしょう。
体温は、36.5℃~37℃くらいが理想で、それよりも低いと、免疫細胞は元気に働けなくなってしまうのです。
半身浴で免疫力を高める!
体温を上げる効果のあるものは、運動のほかに、ゆるめのお湯(38℃くらい)にゆっくりとつかる半身浴などがあります。半身浴は自律神経を整える効果もあります。
運動をしている人は、週に2、3回、運動をしていない人は毎日するのがおすすめです。
腹式呼吸とツボの刺激で免疫力を高める!
体温を高める方法には、 腹式呼吸もあります。お腹を大きく出したりへこましたりするだけですので、どこでもでき手軽です。
へこませるときには思いっきりへこませるのがコツで、出すときは大きく出しましょう。お腹の筋肉や腸を元気にする効果もあります。
また、おへそから指4本分下には、「丹田(たんでん)」という免疫力を高めるツボもあります。
丹田に両手を重ねてあて、呼吸と共にゆっくりとお腹を出したりへこませたりすると、さらに効果があります。
子供には、お母さんやお父さんが丹田に手を当ててやってあげるのもいいですよ。お腹の動きに手の動きを合わせて、お腹を出したりへこませたりします。なるべくゆっくりやるのがいいですが、はじめは無理しなくて大丈夫です。
私たちの手からは遠赤外線が出ていますので、子供自身の呼吸による効果と、ツボの効果と、お母さんやお父さんの手から出る遠赤外線の効果でお腹が温まり、体全体が暖かくなってきます。布団に入ったときなどに、やってあげてください。 強く押したりしないでくださいね。
体の温まる食べ物を摂る
体が温まるしょうがやニンニクなどをまめに摂ることも、体温を高める効果があります。
腸内環境を整えて免疫力を高める!
腸内には、免疫細胞の60%が集まっていると言われ、腸内の環境を整えることは、免疫力を高めるために重要です。
乳酸菌で免疫力を高める。
腸内の環境を整え、免疫細胞を活発にするためには、発酵食品に含まれている乳酸菌などを摂ることで、腸内細菌の「善玉菌」の数を増やすことが有効です。
乳酸菌は、チーズやヨーグルト、キムチ、みそなどに含まれています。
食物繊維で免疫力を高める。
便秘は、腸内環境を悪化させる原因になります。食物繊維が含まれるものを多くとって、便をスムーズに排出し、良い腸内環境を保ちましょう。
食物繊維が多い食材は、海藻類やこんにゃく、きのこやごぼう、納豆などです。
便秘解消に効果のある食材は、こちらで詳しく解説しています。
まとめ
免疫力を高める方法を色々とご紹介しましたが、いかがでしたか。
笑う、ということから腸内環境を整えることまで、様々なものがありますが、ひとつずつでもいいので、実践していかれることをおすすめします。
睡眠不足や冷たい飲み物の摂りすぎ、緊張のしすぎ、などにも気をつけてくださいね。
免疫力をどんどん高めていきましょう ^^)