ノロウイルスに感染した場合には、典型的と言われる症状がでます。
ノロウイルスによる症状は、ノロウイルスが私たちの体の、ある部分で増殖することが原因、だということがわかっています。
今回は、ノロウイルスが引き起こす症状を中心に解説していきます。
この記事の目次
ノロウイルスが引き起こす症状は何?
ノロウイルスが引き起こす典型的な症状は、次の2つです。
- 下痢
- 嘔吐
これらのほかに、吐き気や腹痛、軽い発熱があることもあります。
症状が出る期間は?
ノロウイルスによる症状は、感染した1~2日後に起こり、1~3日ほどで回復すると言われています。
感染しても症状がでないことも
免疫力が高い大人などであれば、ノロウイルスに感染しても、症状が出ないことや、軽い風邪のような症状になることもあります。
乳幼児や高齢者は特に注意が必要です。
乳幼児は逆に、症状がでやすいので注意が必要です。
重症になることは少ないですが、下痢や嘔吐を繰り返し、脱水症状を引き起こさないようにすることが大切です。
高齢者は吐物をのどに詰まらせて、窒息したり、肺炎を起こさないようにすることも重要です。
ノロウイルスが下痢や嘔吐を引き起こすのは、ノロウイルスが増殖する場所に関係があります。
ノロウイルスが下痢や嘔吐を引き起こすわけ
ノロウイルスは、空腸(くうちょう)と呼ばれる小腸の一部で、増殖することがわかっています。
ノロウイルスは、空腸の表面にある細胞を破壊してしまうので、下痢や嘔吐といった症状が引き起こされるのです。
症状がでても、自己判断で対処しないことが大切です。
ノロウイルスによる下痢の症状がでても、下痢止め薬は使わない方が望ましいと言われています。
下痢を止めてしまうということは、ウイルスが体から排出されるのを止めてしまうということになりますので、回復を遅らせることがあるからです。
心配な時は、医療機関で医師の診察を受けられることをおすすめします。
ノロウイルスの治療薬はないの?
現在はまだ、ノロウイルスを死滅させられるような薬はありません。
ノロウイルスによる下痢や嘔吐といった症状が出た場合は、脱水症状を起こさないように注意することのほかに、体力を消耗しないように、 栄養補給することも大切です。
脱水症状がひどい場合には、医療機関で点滴による輸液が行われることもあります。
まとめ
ノロウイルスに感染した場合の、症状を中心にお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
突然の嘔吐や下痢の症状は、心配になりますよね。
薬で症状を抑えたいところですが、長引かせてしまうことがありますので、注意が必要ですね。
普段から元気なら、2~3日もあれば体力も回復する、と言われています。
いつも免疫力は高めておきたいですね。
ノロウイルスに感染しないためにも、体力、免疫力をつけておきましょう ^^)