せきや熱などの症状が、インフルエンザによるものかどうか、とても心配になることがありますよね。
インフルエンザの症状には、いくつかの特徴がありますので、おおよその検討をつけることができます。
今回は、インフルエンザの症状について、解説していきます。
この記事の目次
インフルエンザの症状ってなに?
次のすべてを満たす場合に、インフルエンザが疑われると言われています。
- 突然、発症した
- 38.0℃以上の高熱が出ている
- のどや鼻の奥など、上気道(じょうきどう)の炎症によって起こる、のどの痛みやせき、鼻水などの症状
- 筋肉や関節、頭などにあらわれる痛みなどの症状(頭痛・筋肉痛・関節痛など)
ただし、これらすべての症状が見られなくても、医療機関による検査で、病原体の抗原が検出される場合には、インフルエンザという診断がされることもあります。
感染症法にもとづく医師の届け出基準も参考にしていただければと思います。
出典:インフルエンザ(感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について)
インフルエンザと風邪の症状の違い
インフルエンザと風邪の、症状の違いは、厚生労働省の「インフルエンザQ&A」を参考にしましょう。
Q.1: インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
症状の軽いインフルエンザ感染者は注意が必要です。
インフルエンザに感染している人の中には、軽いせきなどの症状しか出ない人もいて、本人も周りの人も気がつかない、ということがあります。
本人の症状は軽く済むので良いのですが、咳とともに出るしぶきには、インフルエンザウイルスが混ざっていますので、人にうつる可能性があり、注意が必要です。
インフルエンザを疑うとき
インフルエンザかどうかという診断には、検査が用いられることが多いですが、そのほかに、次のようなことが考慮されます。
- 地域や集団でインフルエンザが流行っているか
- インフルエンザの流行時期か
そして、インフルエンザ特有の症状が出ているか、ということなどです。
インフルエンザの診断が難しい場合
次のような場合には、インフルエンザか他の病気かの判断が難しいと言われています。
- 風邪などが流行っている集団にいる場合
- インフルエンザ特有の症状がでない高齢者
- インフルエンザの流行時期ではない場合
- まわりにインフルエンザ感染者がいない場合
- 毎年の流行パターンとは異なる新型インフルエンザの場合
インフルエンザ流行時期のせきには気をつけましょう
日本でのインフルエンザの流行時期は、12月~3月頃だとされています。
この時期に、せきやくしゃみなどの症状がでる場合には、念のため、人にうつさないための対策を心がけましょう。
インフルエンザがうつる多くの場合は、せきやくしゃみをしたときに出る、しぶきが原因だと言われていますので、マスクを着用するようにしましょう。
インフルエンザ対策に効果のあるマスクについては、こちらで詳しく解説しています。
まとめ
インフルエンザの症状について見てきましたが、いかがでしたか。
インフルエンザの流行時期に熱が出たりすると、まずはインフルエンザを疑ってしまうことも多いでしょう。
インフルエンザの症状に似てるけど、インフルエンザではなく普通の風邪やほかの病気、という場合もありますよね。
解説してきたように、インフルエンザの診断は、いろんなことを考慮して行われます。心配な時は迷わず早めに、医師の診察を受けられることをおすすめします。
体力をつけて、インフルエンザ予防もしっかりしましょう ^^)