「自律神経の乱れ」とよく聞きますが、それがどういうことなのか、はっきり知っている、という方は少ないかもしれません。
自律神経は、私たちのあらゆる体の機能を調整している大切な神経です。
自律神経が乱れると、冬なのに異常なほどの汗が出たり、からだがほてったり、冷たくなったりなど、直接的な原因のわからないさまざまな症状を引き起こします。
今回は、自律神経の乱れについて解説していきます。
改善方法も載せていますので、参考にしてくださいね。
この記事の目次
自律神経が乱れる原因と改善方法
さまざまな体の不調を引き起こす、自律神経の乱れは何によって引き起こされるのでしょうか。
からだのゆがみ
からだ、骨格がゆがんでいると、神経は正常に情報を伝達できなくなり、コントロールがうまく行えません。
細い道や曲がりにくい箇所があると、クルマがスイスイ通れないのと似ています。
あごや首、全身の筋肉、背骨、骨盤などが歪まないように、注意する必要があります。
改善方法
自律神経の乱れを改善する方法で、手軽にできて、毎日続けられるのが、ストレッチです。
ストレッチは筋肉を伸ばしたり、縮めたりということだけではありません。
骨盤のゆがみを正常に戻す、という効果もあります。
日ごろから生活にストレッチを取り入れることをオススメします。
ストレッチのやり方は、こちらをどうぞご覧ください。
「ダイエット、腰痛を改善する効果があるストレッチのやり方まとめ。」
食べ物によるストレス
とり過ぎている栄養分があったり、不足している栄養分があると、体を正常に働かせることができず、自律神経にとってはストレスなんです。
それが日常的になると、やがて自律神経は、乱れることになります。
改善方法
日常の栄養摂取をしっかりコントロールしましょう。
● 色いろな栄養素をバランスよくとりましょう。
● ビタミン、ミネラルは、不足しがちになる栄養素です。毎日マメにとりましょう。
ビタミン、ミネラルを多く含む食品はこちらで、ご紹介しています。
「紫外線対策は塗るだけじゃない!肌を強くする食べ物で予防する。」
「痛い!睡眠中に足がつる原因は栄養不足!?これが足りてません!」
外気によるストレス
体温を調整してくれている自律神経にとって、暑すぎたり、寒すぎたりということは重労働になります。
やがて体温調節ができなくなると、熱中症を引き起きてしまいますね。
また、暑いからといってクーラーを効かせ過ぎたりするのもよくありません。
身体は汗を出すことによって、体温調整を行っています。
汗をかく力が弱くなると、熱が体内にこもり、熱中症になりやすいのです。
汗を出し、自律神経が体温を一定にする力を維持することも必要なのです。
汗をかくことも大切なのです。
改善方法
● 服装で上手く調整しましょう。
● 暑いところに長時間いないようにしましょう。
● 外では、帽子や傘などのグッズを活用しましょう。
● 水分をマメに取りましょう。
ミネラルを多く含む水をこちらでご紹介しています。
精神的ストレス
ストレスといえば、この精神的なストレスを思い浮かべる人が一番多いでしょう。
悩みやプレッシャー、不安、怒りなどの精神的なストレスによっても、自律神経に重労働を強いてしまいます。
不安や緊張などの状態は、脈拍を早くさせ、血管を収縮して、血圧の上昇を起こします。
戦いや逃亡に備えるためで、エネルギー源である糖や脂肪を、筋肉に送っているのです。
こんなことが日常的になると、血管や脈をコントロールしている自律神経が乱れてくるのです。
改善方法
意外と思うかもしれませんが、精神的なストレスも身体を動かすことによって緩和されるのです。
筋肉を元気な状態にすると、幸福ホルモンという物質を出しやすい身体になります。
詳しくはこちらでご説明しています。
また、充分な睡眠はとても大切です。
リラックス状態を意識して多くとることも、いいですね。
瞑想を日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょう。いろんな瞑想をご紹介しています。
「Google,Intelも採用。瞑想で効果的にストレス解消!能力開発!眠れる!方法厳選6つ」
自律神経とは?
自律神経は、脳からの命令がなくても働くので、「自律神経」という名前が付けられています。
また、自律神経は、私たちが意識的には動かせないところを動かしたり、調整してくれている神経です。
心臓をはじめ、あらゆる内臓器官が動いているのも、体調を正常に保てているのも、この自律神経のおかげなのです。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、2つが同時に働くことはできません。
この2つは言ってみれば、クルマのアクセルとブレーキのようなものです。
交感神経とは
身体を活発に活動させる時に働く神経が交感神経です。
心臓の鼓動を早くして、血圧を上げ、呼吸は激しくなり、汗が分泌される時もあります。
交感神経はクルマに例えるとアクセルです。
アクセルを踏みっぱなしでは、目的地に着くことはできないでしょう。
副交感神経とは
交感神経と逆の働きをするのが副交感神経です。
睡眠中や食事中といった、リラックス状態の時に多く働きます。
たとえば、胃酸が多く分泌されたり、腸を活発にしたりするなどして、消化・吸収を促します。
また、筋肉をゆるめることによって、血液やリンパの流れが良くなり、神経の伝達もしやすくなります。
副交感神経はクルマに例えるとブレーキのようなモノと言えます。
ブレーキを踏みっぱなしでも、当然、目的地には着けませんよね。
自律神経はバランスが大切です
この2つの神経は、適切に使われてこそ、快適なドライブ、快適な体調を維持することができるのです。
そうでない場合が、「自律神経の乱れ」ということなんです。
自律神経をもっとよく知るために、神経のことをご紹介します。
神経の種類
人間の身体にある神経を大きく分けると、「中枢神経(ちゅうすう)」と「末梢神経(まっしょう)」になります。
中枢神経(ちゅうすうしんけい)とは
中枢神経はいわば、神経ネットワークの上層部といったところです。
中枢神経のメンバーは脳と脊髄(せきずい)です。
脳
まだまだ謎が多い脳ですが、総司令部・コントロールセンターといったところでしょう。
色んな情報に対して判断し、指令を出します。
脊髄(せきずい)
脊髄は、脳からの指令を末梢神経に伝えます。
脊髄は背骨の中を通っています。
末梢神経(まっしょうしんけい)とは
末梢神経のあるところは、爪と髪の毛以外のあらゆるところです。
5感(視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚)からの情報を受け取って、中枢神経に伝えたり、中枢神経からの指令を筋肉に伝えたりします。
自律神経はこの末梢神経のグループに入ります。
末梢神経には自律神経以外に、体性神経と呼ばれるものがあります。
体性神経
体性神経は、大脳皮質と直結している末梢神経で、私たちが意識して行える活動のための神経です。
「指を切ったから、消毒をしておこう。」などということが出来るのがこの神経のおかげです。
体性神経にはさらに、感覚神経と運動神経の2種類があります。
感覚神経
感覚情報を中枢神経に伝える神経を感覚神経と言います。
わかりやすいですね。
運動神経
逆に、中枢神経から送られてくる指令を筋肉に伝える神経を運動神経といいます。
まとめ
自律神経のことを解説してきましたが、いかがでしたか。
自律神経はとても大切な役目をしてくれています。
アクセルとブレーキを上手に使うことによって、乱れることなく、スイスイ快適に進んでいくことができるのです。
大量の汗を改善
集中力が高くなる食べ物
チョコレートも意外な効果があるんですよ。
人生も安全運転でいきたいですよね。