紫外線対策には、なんといっても肌自体を強くすることが一番大切です。いくら肌に塗ったりつけたりしても、肌が弱いと荒れたりしますので、逆効果になることがありますよね。
肌を強くする、と言えば食事に気を付けるのが基本ですよね。
最近は、オゾン層の破壊で最も危険だといわれている、UVーCの影響も心配されています。ますます、肌そのものを強くする必要がありますね。
今回は、紫外線対策でもっとも大切な、食べ物について解説していきます。
この記事の目次
紫外線の対策は食事から!
紫外線に強い食事!、と一口に言っても、その効果には次のようなことがあるのですよ。
- シミ・そばかすを予防する
- 肌の老化・肌荒れを防ぐ
- 肌の新陳代謝を活発にする
- 皮膚がんを予防する
詳しく解説していきますね。
シミ・そばかすを予防する食べ物はなに?
まずは、紫外線による シミ・そばかすを予防する食べ物や栄養素から見ていきましょう。
ビタミンC
● みかん・いちご・レモン・パパイヤ・グァバなどの果物類
パセリ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜などの葉物野菜
パプリカ
トマト など
これらの食べ物に共通して含まれている栄養素と言えば、 ビタミンCで、ビタミンCには、こんな効果があるのです。
① シミやそばかすの元となるメラニンという、黒色または褐色の色素が作られるのを防ぐ。
② コラーゲンと呼ばれる、細胞同士をつなぎとめて、ハリのある肌を保ってくれるタンパク質が早く作られるようにする。
③ コラーゲン同士を結びつける働きのある、エラスチンと呼ばれるたんぱく質を早く作るように働く。
シミ・そばかすを予防する食べ物はまだありますよ。
ビタミンA
トマトとバジルに共通して含まれている栄養素とは、ビタミンAです。女性が生理中に、普段より多く日焼けをしてしまうのは、この ビタミンAが減少しているからだと言われています。
リコピン
トマトにはリコピンと呼ばれる、植物が太陽から身を守るために活用する、黄色~赤色の天然の 脂溶性色素(カロテノイド)の一種が含まれています。
リコピンは、メラニンが作られる原因となる、 活性酸素を取り除く働きが抜群によく、その力はビタミンEの数百倍ある、と言われています。
トマト以外の黄色や赤い果物全てに、カロテノイド色素は含まれています。スイカやグレープフルーツなどにも、多く含まれていると言われています。
エラグ酸
いちごやザクロに含まれているのは、黄色の色素で、天然のポリフェノール、エラグ酸です。エラグ酸は、メラニンの抑制作用があることから、 美白用化粧品にも取り入れられています。
エラグ酸は、細胞の老化、がん化を防ぐ効果がある、とも言われています。
アスタキサンチン
エビやカニなどの魚介類に共通して含まれているものは、同じく活性酸素の生成を防ぎ紫外線対策に効果的な、アスタキサンチンという赤色の色素です。
アスタキサンチンは、1980年代にビタミンEやβ‐カロテンの 100~1000倍の抗酸化作用がある、と研究報告がされて注目されました。
ポリフェノール
● ウーロン茶・ココア・日本茶
大豆製品・なす・ブルーベリー・緑色野菜・ダークチョコレート・しょうが など
ポリフェノールとは、植物が光合成のときにできる糖分が変化したもので、活性酸素などの有害物質を無毒なものに変える力があります。
ポリフェノールが多く含まれているものは、色が濃く、渋みが強いものです。
肌の老化、肌荒れを防ぐ食べ物はなに?
次の紫外線対策の食べ物は、おもに肌荒れを防ぐ働きのあるものです。
β-カロテン
● かぼちゃ・にんじん・パセリ・モロヘイヤ・あしたば・春菊・にら・小松菜・ほうれん草・菜の花・大根葉などの緑黄色野菜
焼きのり
サツマイモ など。
β-カロテンも天然の脂溶性色素(カロテノイド)の一種で、おもに 緑黄色野菜に多く含まれています。β-カロテンは、体内で必要に応じて ビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力を高める効果があると言われています。
ビタミンE
● アーモンド・ヘーゼルナッツ・かぼちゃ・モロヘイヤ・赤ピーマン
アンコウ肝・うなぎの蒲焼・毛ガニ・ハマチ・キングサーモン・たらこ
ひまわり油・綿実油 など
ビタミンEは、おもに脂質が酸化して、細胞が老化するのを防ぐ効果があると言われています。
ビタミン AとCとEは合わせて、 ビタミンエース(ACE)と呼ばれたりして、この3つを一緒にとることで、酸化から体を守るパワーが倍増すると言われています。紫外線対策に効果があるだけでなく、若さと健康を保つエースなのです。
ビタミンEは油と一緒に摂ることでも効果が高くなる、と言われています。
鉄分
鉄は細胞を元気にし、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。コラーゲンは肌の張りを保つ、大切なものですよね。
肌の新陳代謝を活発にする食べ物は?
ビタミンB2
ビタミンB2は、肌や粘膜を元気にし、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える、代謝の働きがあります。
うなぎの栄養については、こちらでもご紹介しています。
亜鉛
牡蠣などに含まれる亜鉛は、細胞分裂の時に必要で、新陳代謝の活発な細胞に多く存在し、また多く必要とされます。活性酸素を取り除くSODという酵素も作っています。
亜鉛は、紫外線対策に有効なだけでなく、頭皮の健康を保ちますので、薄毛や白髪に悩む方にも効果的です。
関連記事⇒「亜鉛の効果って?」
皮膚がんを予防する
紫外線対策により、皮膚がんを予防する効果のある食べ物をご紹介します。
スルフォラファン
スルフォラファンは、ピリッとする辛みの元となる成分で、 解毒作用や活性酸素の生成を防ぎ、皮膚がんを予防する効果があると言われています。
ブロッコリースプラウトには、ブロッコリーの 20倍以上のスルフォラファンが含まれていて、抗酸化作用は 3日間も持続すると言われています。
光毒性のあるものには注意してください
紫外線対策になる食べ物をご紹介しましたが、食べる時間帯に注意した方がいいものがあります。
食べ物の中には、食べた後、紫外線に異常反応し、シミなどができやすくなるものがあります。時間帯だけ注意すればいいので、食べるのを避けたりしなくても大丈夫です。
紫外線に反応する光毒性のあるものはこちらで解説していますので、参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。
天然の食べ物のもつパワーって素晴らしいですよね。
赤や緑、黄色といった色鮮やかな野菜や果物、赤い色の魚介類には、紫外線を浴びたときに発生する 活性酸素から身を守る効果が期待できますね。
また、細胞を元気にしたり、新陳代謝を活発にする食べ物には、緑黄色野菜や海産物、ナッツ類、大豆製品などなど、たくさんあります。
飲み物には、渋めのものを選ぶと、紫外線対策になります。
ここにあげたものなどを、毎日順番に摂っていると、トマトのようにツルツルで、ピカピカのお肌が期待できますね。
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お肌にいいものが、おいしくてよかったです(^^)