いびきは、かいている本人だけではなく、周りの人も疲れさせてしまう疾患のひとつです。
毎日のことで、あきられかけている方がいらっしゃるかもしれませんが、いびきは改善することもできます。
それにはやはり、いびきの原因を知って、それを取り除くなどの対策が必要です。
今回は、いびきがなぜ起きるのか、なぜあんな大きな音なのか、ということなどを見ていきましょう。
子供のいびきも気になります。
この記事の目次
いびきの原因はなに?
いびきの正体は生き延びようとする音!
いびきのあのでっかい音は、狭いところを空気が通ろうする時に生じる、喉(のど)の振動の音なのです。
通るところが狭いけど、必死に息をしようとしているから、喉が振るえるのです。
「生き延びようとする音」がいびきの正体です。
では、どうして寝ている時に、空気の通り道の喉が狭くなってしまうのでしょうか。
喉が狭くなる原因
いびきの原因は、舌で喉に蓋をしてしまうからなのです。
上を見て寝ると、重力がかかりますので、誰でも色んな物が下がってきます。
喉の周りでも、舌の付け根や、喉の周りの肉が下がります。
普通の人は、喉が狭くなるほどではないのですが、いびきをかく人は狭くなってしまうのです。
喉が狭くなる要因
それでは、どんなタイプの人が、喉が狭くなり、いびきをかくのか見てみましょう。
● 肥満体質。
お肉が付くのは、喉や舌も例外ではありません。
● 寝てる時に口が開く。
口が開くと、舌の根元が下がりやすいと考えられます。
鼻に疾患のある方で、鼻で息をするのが難しい方は、口を開けて寝る傾向にあります。
● よくお酒を飲む。
お酒を飲むと、舌がまわらなくなる、という人がいますよね。
お酒は筋肉をゆるくしてしまう作用がありますので、喉の周りの肉が下がってしまいます。
ストレスはお酒の飲みすぎの原因になりますし、またいびきをかくことによって、体にとってストレスになる、というように悪循環になってしまいます。
● あごが小さい。
骨格的な問題で、喉が狭いタイプです。
子供や女性に多いタイプと言えるでしょう。
● 喉に病気がある。
喉のリンパ組織が大きくなる扁桃肥大(へんとうひだい)などによって喉が狭くなります。
いびきは、「睡眠時呼吸障害」という病気
いびきには、「睡眠時呼吸障害」という病名が付いています。
空気、特に酸素を取り入れにくいという事は、身体には相当ストレスですよね。
寝ているのに疲れが取れない、目覚めが悪い、などの症状がでたり、高血圧などの生活習慣病の原因になることも分かっています。
睡眠時無呼吸症候群
こんないびきがひどくなったものが、「睡眠時無呼吸症候群」です。
無呼吸って怖いですよね。
いびきが突然やんだ、と思ったら、「呼吸をしていなかった。」なんて。
早めの対策が必要ですね。
睡眠時無呼吸症候群の特徴
以下が、睡眠時無呼吸症候群の特徴です。
思い当たることがあったら、「睡眠時無呼吸症候群」を疑ってもいいでしょう。
● 朝、起きたときに頭痛がする。
● 目覚めが悪い。
● 日中、強い眠気におそわれる。
● 日中、頭がボーっとする。集中できない。
「睡眠時無呼吸症候群」だと思われる方は、早めに病院を受診した方がいいでしょう。
いびきを克服しよう!
それではここからは、いびき対策の方法をご紹介します。
いびき対策には横向き寝!
もっとも即効性がある方法が、横に向いて寝る、ということです。
上を向いて寝るのが癖になっている人もいますね。
そんな方は、横向きで寝るのが心地いい、という状態を作って、横向き寝を癖にしましょう。
こんな方法がオススメです。
① 抱き枕を抱いて寝る。
② 枕は横向きに寝て、丁度いい高さにする。
③ 枕の肌触りを良くする。
④ 枕から、いい香りを出す。
枕からいい香りがすると、心地いいですよね。
枕カバーや、枕の上に置いたタオルなどに、安らかな気分にさせてくれるアロマオイルなどを数滴たらしてみてください。
ニオイは脳に直接働きかけるので、リラックス効果もありますよ。
寝つきが悪い人にもいいですね。
始めは、かすかに香る程度から始めて、調整していってください。
睡眠薬の服用を減らす
睡眠薬には筋肉を緩める作用がありますので、服用を減らしていった方がいいですね。
睡眠薬を使わなくても、心地よく眠れる方法は上記以外に、お腹でしっかり息をする、というものがあります。
下腹をゆっくり出したり、へこましたりしながら、鼻で息をしてください。
身体の中が温まってきて、自然に寝られるようになりますよ。
やってみてください。
寝酒をやめていびき対策
お酒も筋肉をゆるめる、ということは、お話しましたよね。
量を減らすか、飲む時間を早くするかなどして、対策してみてください。
タバコを減らす、やめる
タバコを吸うと、口の中が乾燥するのはご存知ですか。
タバコの煙が原因で、ニコチン性口内炎ができたり、喉に炎症が起きやすくなり、喉を狭くしてしまうことになります。
いびきだけではなく、口臭の原因にもなります。
関連記事⇒「口内炎ができる原因と予防・対策。」
口臭の原因や改善方法はこちらでご紹介しています。
舌を鍛えていびき対策
舌を鍛えて、舌がだらっと下がるのを防止しましょう。
それには、舌の運動が効果的です。
舌を鍛えることは、いびきの予防だけではなく、唾液を沢山出すことによる、口臭予防や虫歯予防などにも、効果があります。
舌の運動のやり方や唾液を沢山出す方法は、こちらでご紹介しています。
口を閉じて鼻呼吸にする
また、舌を強くすることは、口をしっかりと閉じることにもつながりますので、口呼吸だった人も、鼻で呼吸が出来るようになってきます。
鼻でしっかり呼吸が出来れば、息が喉を通る必要がなくなりますよね。
鼻呼吸を心がけましょう。
また、鼻に疾患がある場合も、少なくありません。
鼻の疾患は放っておくと長引く恐れがありますので、早めの受診をおすすめします。
体質改善で肥満をやめる
喉のお肉だけをとることは出来ませんよね。
いびき対策には、全体的に痩せることが必要です。
寝る前の3時間は食べないようにしましょう。
これをするだけで、結構効果がありますよ。
そのほか、ダイエットには色いろな方法があります。
自転車に乗って、通勤時間にダイエットする、なんていかがですか。こちらでご紹介しています。
歯科や耳鼻咽喉科を受診する
喉の疾患や、顎が小さいということいびきの原因になっている場合は、病院で治療や相談をされることをおすすめします。
顎が小さいという場合は、子供には比較的多く、治るケースも少なくありません。
まとめ
いかがでしたか。
いびきの原因をおさらいします。
〇 肥満体質
〇 口を開けて寝る
〇 飲酒
〇 顎が小さい
〇 喉の疾患
などです。
いびき対策は、
〇 横向きで寝る
〇 睡眠薬の服用を減らす
〇 お酒を飲む時間を変える。禁酒する。
〇 たばこを減らす。禁煙する。
〇 舌を鍛える
〇 肥満体質を改善する
〇 歯科や耳鼻咽喉科を受診する
などです。
いびきは進行すると、恥ずかしいとか、うるさいだけでは済まなくなってきますので、がんばって改善してくださいね。
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寝ているときも可愛くありたいですよね(^^)