セラミドは私たちの体の表面にあって、体の中から水分が抜けていくのを防ぐ効果があります。
体の膜であるセラミドは、全身を包む天然の化粧水や、天然の保湿クリームであり、十分潤ってほしいですよね。
そのためには、食べ物で摂取するのが一番です。
今回は、セラミドの働きや効果、セラミドが多く含まれる食べ物や肌にセラミドを届ける食べ物について解説していきます。
この記事の目次
セラミドの効果と働きとは
セラミドは、私たちの身体の表面を覆い、膜のような働きをする「細胞間脂質(さいぼうかんししつ)」の主成分です。
細胞間脂質には、菌やホコリ、ダニといったものが体の中に入ってくるのを防ぐバリア機能があります。
また、身体の中の水分が抜けていくのを防ぐ水分保持の役割も果たしてくれています。
細胞間脂質はその名の通り、細胞の間を隙間無く埋め尽している脂質で、セラミドが十分含まれていれば、私たちのからだは乾燥や菌から守られ、潤いのある肌を保つことができます。
セラミドの減少でアトピー性皮膚炎に
アトピー性皮膚炎をわずらっている人の皮膚では、健常者に比べてセラミドが著しく減少していることがわかっており、バリア機能と水分保持機能が低下していると言われています。
また、加齢にともなってセラミドが減少することが知られており、高齢者の脚などにみられる乾皮症の原因になっています。
セラミドが生成されるために必要なこと
肌表面の細胞の層(角質層)では、常に新陳代謝が行われています。内側から新しい細胞が出てくると同時に、古い細胞は剥がれ落ちますが、古い細胞が剥がれ落ちる前にセラミドが産生・放出されるとされています。
細胞が十分なセラミドを産生するためには、肌の新陳代謝が活発であることと、材料となるセラミドがからだにしっかり摂りいれられていることが大切だと言われています。
そのためには、セラミドを多く含む食べ物をまめに食べることが必要です。
口から摂りいれられたセラミドは、腸で吸収され、分解されることで一旦別の成分になり、肌表面の細胞に届けられます。
セラミドを多く含む食べ物
からだの表面を多い、乾燥や外敵から守ってくれる食べ物を見ていきましょう。
セラミドを多く含む食べ物には、次のようなものがあります。
こんにゃく
黒ゴマ
黒豆、あづき
ひじき
ごぼう
などです。
セラミドを肌表面(角質層)に届ける食べ物
体内に摂りいれられたセラミドを、肌表面に届ける働きのある成分を含む食べ物には、
たまねぎ、カリフラワー、白菜、キャベツ
里芋、じゃがいも
白ごま、大豆
などがあります。
セラミドを含む食べ物を積極的に摂りいれましょう
セラミドを多く含む食べ物には、黒っぽい色のものが多いく、セラミドを角質層まで届ける働きのある成分は、白っぽい食べ物に多く含まれています。
これらの食べ物を日々の食生活に積極的に摂りいれていきましょう。
こんにゃくの摂取例
セラミドが多く含まれているこんにゃくは、味が淡白ですからいろんな料理に加えることができますね。
最近は、細かく切られているこんにゃくや、切り目の入ったこんにゃく、下ゆで不要のこんにゃくなど便利なものも増えていますね。
ひじきの煮物や、肉じゃが、サラダ、炒め物のほか、筆者などはカレーやお好み焼きにも、小さく切ったこんにゃくを入れています。
黒ごま
黒ごまは、すってある方が、栄養分の吸収がいいんです。
卓上にゴマすり器を置いて、色んなものにかけて食べられると、いいかもしれませんね。
この様なものが100均でも売っています。
ごぼう茶
ごぼうは、ささがきにして天日干しにし、カラカラになったものを、お茶にして飲むのもおすすめです。
効果的なのに加えて、とてもおいしいと思います。
煮出した後のごぼうももちろん、色んな料理に加えれば完璧です。
まとめ
セラミドの効果や食べ物を見てきましたが、いかがでしたか。
毎日の食生活をちょっと見直すだけで、セラミドを摂りいれる割合が変わってくると思います。
口から摂りいれたセラミドは、全身に効果がありますので、ぜひ積極的に摂りいれてくださいね。
みずみずしいお肌は、水分が光を反射しますので、とってもきれいに見えますよね。