いぼ痔が原因で悩んでいる女性や男性が増えています。
いぼ痔は、便秘になりやすい人にとって、珍しい病気ではありません。だからといって放っておくのは、心配ですよね。
とりあえず薬で様子をみる、という方も多いですが、悪化させないようにしなければなりません。
今回は、いぼ痔になる原因や、悪化させないための方法などをご紹介します。
排便しやすい座り方などもありますので、参考にしてくださいね。
この記事の目次
いぼ痔の原因はなに?
いぼ痔は、女性も男性も便秘から始まることが多いのですが、女性は体の構造から、便秘といぼ痔になりやすいと言えます。まずは女性特有のいぼ痔のケースから見ていきましょう。
女性のいぼ痔の原因は骨盤の構造にある
実は、女性がいぼ痔の原因である便秘になりやすいのは、 骨盤の形が原因の一つになっています。
女性の骨盤は、男性に比べておわんのように丸みのある形になっていますので、肛門の大きさよりも便が大きくなりやすく、出にくくなる傾向にあります。
レクトシールって何?
さらに、女性は男性に比べて、直腸のお腹側の壁が弱い、ということがあるのです。男性には、前立腺やその周囲の組織があるために、直腸のお腹側は比較的硬い壁になっていて、直腸が広がるということはありません。
一方女性は、直腸の前が膣なので、直腸は容易に広がることができてしまう、というわけなんです。その広がったところに、便がたまってしまうことがあります。
いぼ痔の原因はいきみ
女性も男性も、そもそもの問題は、便を硬くしていることにあります。女性は構造上のことを考えても、出しやすい便にすることを心がけることが大切ですね。
トイレに本棚!?
排便は長い時間をかけてするもの、なんて思っている方がいらっしゃいますね。雑誌やコミックをトイレに持ち込むのが習慣になっている方、またトイレに本棚があって、長居する環境を整えていらっしゃる方もいます。
通常は、便意を感じてトイレに座れば、力を入れることもなく、スルッと出ることが望ましいのです。
スルッと出ない、いきまなければならない、ということが いぼ痔の原因になります。
いきむと、どうなるのか
毎日毎日長い時間をかけて、いきんでいるうちに、肛門の周りは うっ血してしまうのです。
内痔核と外痔核
図にあるように、直腸と肛門の間にある 歯状線より上にできたのが 内痔核(ないじかく)といういぼ痔で、歯状線より下にできたものが 外痔核(がいじかく)といういぼ痔です。
内痔核にはほとんど痛みはありませんが、排便の時などに多く出血することがあります。
外痔核は痛みを伴うと言われています。ひどくなると、 血栓(血の塊)ができてしまい、さらに痛みが増してしまいます。
いぼ痔を悪化させないために、
いきまなければ出ない便にしないことが、いぼ痔にならない、悪化させないために大切になってきます。
便意を感じた時には迷わずトイレに行く
便意を感じて、トイレに行きたかったはずなのに、我慢していたら便意を感じなくなった、なんていう経験がある方は多いでしょう。
便意を感じなくなったからと言って、便が消えてなくなるということはありませんよね。しっかりと残っています。
ただ、 行きたいと感じる感覚がなくなっただけなのです。
便意に狂いが生じる!?
最初にトイレにいきたいと感じたときには、「肛門近くの直腸に便が来た。」という信号が脳に送られ、私たちは「トイレに行きたい」と感じます。
ですが、そのまま放置していると、行きたいという 感覚が、リセットされてしまうのです。
しばらくしたらまた、トイレに行きたいという感覚が起こりますが、もし、それでも行かなかったりしたら、感覚には少しずつ、 狂いが生じてしまうことになります。
便から水分が抜けて硬くなる
出されずにいる便は、水分が抜けて、 硬くなってしまうことになるのです。
トイレに行きたいなぁと思ったら、迷わず行くようにすることが、いぼ痔の原因になる、便秘にならない大切なことでもあります。
いぼ痔にならないために、しっかり食べましょう!
便とは、吸収されずに残った食物繊維と、水分と腸内細菌でできています。食事の時に、食物繊維をあまりとらなかったら、便は小さいのです。
この 小さい、ということが便秘につながるということはご存知ですか。
便が小さいと、腸が便を出口に出そうとする 蠕動運動(ぜんどううんどう)が、空回りのような状態になります。
そもそも便が小さいと腸の壁を刺激することも少ないので、蠕動運動自体もおきにくくなり、便が腸に残り、段々硬くなり、たまる、
ということになってしまうのです。
いぼ痔の原因は朝食を抜くこと!?
便秘になりやすい人は、朝食をしっかりとる、ということも大切です。蠕動運動が一番活発に起こりやすいのが、朝だからです。
蠕動運動を復活させて、腸の元気を取り戻しましょう。
また、朝食の前に、冷たくない 炭酸水を一杯飲むと、さらに効果的です。炭酸水には、腸を刺激する効果があります。
おなかの中の酵素を薄めないために、食事の30分前に飲んでくださいね。
いぼ痔を作らない排便ポーズはこれ!
排便時には、適した座り方というのがあります。
じつは、真っ直ぐ背筋を伸ばした座り方では、直腸と肛門に直角ほどの角度ができて、排便するのには向いていません。これは元々、不用意に便が漏れないための構造になっているからなんです。
排便に適した座り方とは、前かがみの、かかと上げポーズです。直腸と肛門を真っ直ぐな一本の道にするためには、からだを前かがみにする必要があります。
そして、さらにかかとを上げることで、排便しやすい道を作ることができるのです。
犬は本能的に分かっているんでしょうね。かかともしっかり上がってます ^^)
まとめ
いかがでしたか。
いぼ痔になる原因は、便秘が多いですね。女性も男性も、便意を感じたらすぐに行くようにしてくださいね。
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「便秘は食べ物で解消してください。薬の長期服用は逆効果です。」
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トイレの本棚は、別の場所に移動してくださいね(^^)