みかんは、皮にすごい栄養があるのをご存知ですか。
もちろん、みかんの実も栄養豊富で、ビタミンCが多く含まれています。
みかん2こ食べると、大人の1日分のビタミンCが補充できると言われています。
みかんの皮や白い筋には、さらに凄い栄養があるのです。
陳皮の作り方も、よかったら参考にしてくださいね。
この記事の目次
みかんの皮の栄養・効果
みかんの皮には、みかんの実の3倍のビタミンCが含まれているんです。
ビタミンCの働きをご紹介すると、
〇 活性酸素から細胞を守り、血液の流れを良くします
〇 メラニン色素を抑制しますので、シミを予防したり改善します
〇 免疫力を高めます。
〇 ストレスに対する抵抗力を高める効果もあります。
ざっとこんな感じです。
ビタミンCは欠かしたくないですよね。
ヘスペリジンが豊富
ヘスペリジンをご存知ですか。
ヘスペリジンとはポリフェノールの一種で、コレステロールの酸化を阻止して、活性酸素の働きを抑えるという働きがあります。
ポリフェノールとは、植物の樹皮や表皮、種などに含まれていて、色素成分、苦味・渋味の成分でもあります。
植物はこのポリフェノールによって、紫外線から自分の身を守っています。
ヘスペリジンにはこのほかに、毛細血管を強くして、血流を良くする働きがありますので、冷え性の改善に効果があります。
ヘスペリジンもやはり実の部分よりは皮や袋、スジの部分に多く含まれています。
その差は、袋で実の50倍、スジは実の300倍もあるんです。
リモネンが豊富
リモネンとは、みかんの香りの素となる成分で、胃腸の機能や免疫力を高めます。
免疫力が高まることから、ガンの予防や転移、再発の予防が期待されているものでもあります。
リモネンは、髪の成長を妨げたり、抜け毛の原因となっている、悪玉酵素の働きも抑制します。
また、抗菌作用がありますので、頭皮の健康を保ち、フケ、痒みを抑えます。
香りにはリラックス効果があるとされ、アロマテラピーにも利用されています。
漢方薬、陳皮(ちんぴ)
漢方薬の中に、血圧を下げたり、咳を沈めたり、胃の健康を保つ、腸を整える、などの効果のある「陳皮」というものがあります。
これはみかんの皮を干して作ったものなんです。
陳皮を手作りしよう
陳皮は、家でも簡単に作ることができます。
作り方をご紹介します。
陳皮の作り方
① できるだけ無農薬やワックスのついていない、みかんの皮を使いますが、ない時は、ぬるま湯や重曹を使って、よく洗います。
② 適当な大きさにカットします。包丁で切ったり、手でちぎってもOKです。小さく切ったほうが乾燥しやすいです。
③ ざるや、キッチンペーパーを広げた空き箱の上などに、みかんの皮を広げます。
④ 風通しがよいところに、2、3日~10日くらい干します
これで、陳皮の出来上がりです。
密閉できる、清潔な容器に保管しておくといいでしょう。
保管する場合は、カリカリになるまで、よく干しましょう。
陳皮は干せば干すほど、効き目が穏やかになり、良品である、と言われています。
陳皮の利用方法
陳皮は、いろいろな方法で利用することができます。
お茶にする
陳皮を水に入れて火にかけ、しばらく煮出すと、お茶の出来上がりです。
胃が痛いときなどは、ハチミツを加えれば、さらに効果的です。
また、咳を止めたいときには、しょうがのすりおろしたものを加えるといいでしょう。
粉末にする
陳皮はミキサーなどにかけて、粉末にしておいてもいいですよね。
粉末にしておくと、煮出す手間が省けますし、まるごと食べることができます。
すり鉢ですっても、粉末はできますよ。
みかん湯
陳皮を100均などで買ったネットに入れて、お風呂のお湯に浮かべると、みかん湯になります。
みかんの成分が、皮膚の毛穴などから入って、からだをポカポカと温めます。
免疫力を強化しますので、風邪の予防になります。
血流を良くしますので、冷え性や冷えからくる肩こり、腰痛、関節痛、筋肉疲労などの改善にも効果的です。
また、皮膚をなめらかにする美肌効果もあります。
疲れを癒やす、リラクゼーション効果もあると言われています。
(残り湯を洗濯に使うのは、控えてください。)
まとめ
いかがでしたか。
みかんの皮や甘皮には、捨てるにはあまりにもったいない栄養がいっぱい詰まっています。
陳皮は、干しておくだけでできるので、始めはお風呂に入れてみたりして、その効果を確かめてみてくださいね。
むくみの解消に
みかんの皮は、むくみの解消にも効果的です。
フケ予防に効果的
みかんの皮は頭皮の状態を整えます
植物の自分を守る力って、ほんとすごいですよね(^^)