私たちはビタミンCを、毎日マメにとる必要がありますが、せっかく取り入れたビタミンCが、失われることがよくあります。
ビタミンCが失われるのは、タバコを吸ったときだけではありません。
今回は、ビタミンCが失われるときや、失われとどうなるのか、失われる量などについて解説していきます。
ビタミンCの1日に必要な量についても、おさえておきましょう。
この記事の目次
ビタミンCが失われるとどうなるの?
ビタミンCが失われと、次のようなことが起こると言われています。
- 疲れやすくなる
- 食欲不振になる
- 免疫力が低下して、風邪や感染症にかかりやすくなる
- 肌のハリがなくなる
- 貧血になりやすくなる
さらに、不足が続くと
- 骨粗しょう症になる
- 壊血病(かいけつびょう)になる
といった心配が出てくると言われています
壊血病(かいけつびょう)とは、ビタミンCの欠乏により、コラーゲンを十分に生成することができなくなることから、からだ中の血管、粘膜、皮膚の組織の結合が弱まって、出血が止まらなくなる病気です。
ビタミンc が大量に失われる時
ビタミンCは、こんなときに失われると言われています。
- 風邪をひいたとき
- タバコを吸ったとき、煙を吸ったとき
- アルコールを摂取したとき
- ストレスがかかったとき
- 汗をかいたときや、激しい運動をしたとき
- 薬を常用しているとき
それぞれについて、解説していきます。
風邪をひいてしまったとき
ビタミンCには、からだの中に入ってきたウイルスなどを攻撃する作用のある、白血球を強化する働きがあります。
ビタミンC自体も、病原菌を攻撃する作用があります。
風邪をひいてしまったら、ビタミンCが消費され、急激に失われると言われています。
タバコを吸ったとき、煙を吸ったとき
タバコを1本吸うと、50~100㎎のビタミンCが失われてしまうと言われており、タバコを吸う人の、血液中のビタミンCの濃度は、タバコを吸わない人の濃度と比べると、低いことがわかっています。
タバコの煙が体内に入ってくると、白血球は除去しようとして大量の活性酸素をつくりだします。タバコ1本を吸うと、100兆もの活性酸素を発生させ、発生した活性酸素を押さえ込むために、ビタミンCが消費されてしまうのです。
他人がはいたタバコの煙を吸っても、同じことが言えます。
また、タバコの煙じたいに、活性酸素のひとつである、過酸化水素が含まれています。
アルコールを摂取したとき
アルコールはビタミンCの吸収を阻害し、肝臓で分解される時に、大量のビタミンCを消費します。
ビタミンCには、血液中のアルコールを、除去する働きもあり、消費されてしまいます。
ビタミンCは、アルコールの害から肝臓や体を守うように、働いてくれているのです。
日頃からビタミンCを十分に摂っている人は、悪酔いや二日酔いになりにくい、と言われています。
また、お酒を飲む2、3時間前に500mg~1000mgのビタミンCを摂れば、悪酔いしにくい、とも言われています。
ストレスがかかったとき
ビタミンCには、「ストレスを緩和する」という働きもあります。
「ストレス」とは、精神的なものだけではありません。病気やけが、睡眠不足や寒さ・暑さ、騒音など、からだが受けるダメージもストレスになります。
私たちのからだは、ストレスにさらされると、副腎からアドレナリンを分泌して、血圧や血糖を上昇させ、身を守ろうとします。
ビタミンCは、アドレナリンを作るために使われるのです。
ストレスでダメージを受けたからだでは、ビタミンCは大量に失われています。
汗をかいたときや、激しい運動をしたとき
汗をかいたときやには、汗とともにビタミンCが失われると言われています。
激しい運動でエネルギーが消費される時にも、ビタミンCの消耗が激しく、尿と一緒に体外に排泄されてしまいます。
薬を常用しているとき
ビタミンCは、薬の主作用を助け、副作用を防ぐ、という働きと同時に、非生体物質である薬を、排出しようとする働きもありますので、薬を服用した時にも、ビタミンCが消費されてしまいます。
アメリカでは、薬を服用する時には、ビタミンCを一緒にとることが一般的になっています。
ビタミンc の必要摂取量
ビタミンCの1日の必要摂取量は、成人で100mgと言われています。
ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれていますが、非常に壊れやすいという性質があります。
たくさん摂っているつもりでも、じつは摂れていないということが多々あるのです。
関連記事⇒「ビタミンCを摂るのは大変!?効果的に摂るたった2つのこと。」
ビタミンCが失われやすいこと、そもそもビタミンCが壊れやすい栄養素であること、などを考えれば、1日1000mg程度を目標に摂取するといいと言われています。
アメリカの栄養評議会では、1日のビタミンCの上限摂取量を2000mgと定めています。
ビタミンc を多く含む食品
ビタミンCを多く含む食品を、こちらでご紹介しています。
まとめ
いかがでしたか。
ビタミンCは私たちのからだにとって、非常に大切な栄養素であると同時に、非常に失われやすいものでもありますね。
汗をかいたり、ストレスを感じることは、ある程度、避けられないことです。
ストレスに強いからだ、疲れにくいからだを作るためにも、ビタミンCはたっぷりと摂っておきたいですよね。
みかんの皮や甘皮、スジには、凄い効果があるのですよ。
「みかんの皮や白い甘皮にすごい効果! 2度と捨てられなくなる!?」
カルシウムの不足も絶対に避けたいです。
「そろそろ本気でカルシウム!不足が引き起こす様々な症状がヤバイ。」
「奇跡のお茶」なんて言われている、ノンカフェインの凄いお茶をご存知ですか。
ビタミンCをしっかり摂っていると、肌の状態が違ってきますよ(^^)