顔などにできたシミは、あきらめなくても大丈夫です。私たちの肌は、日々生まれ変わっていますので、シミができたからといって一生このまま、ということはありません。
早く対処すればするほど、シミは消すことも可能です。
しかも、高いお金をかける方法ではありません。
今回は、肌の生まれ変わりを促して、シミを消す方法や効果のある食べ物をご紹介します。
この記事の目次
シミを消すことはできるの?食べ物はなに?
肌の健康を保つのは、なんといってもビタミンCです。「シミができたけど、ビタミンCを積極的に摂るようになって、消えた!」
なんていう人がいるくらいです。シミを消すためには積極的に ビタミンCを含む食べ物を摂る必要があります。
シミはどうしてできるの?
紫外線の害が主な原因になってできる、老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)というシミは、細胞の中にある核を守るためにできるもの、と言われています。
紫外線が肌に届くと、表皮の一番下にある基底層のメラノサイトという物質が、メラニン色素を作り出します。
これがいわゆる、褐色などの色がついたシミです。このシミをバリアのようにして、紫外線が真皮に届くのを防いでいるのです。
できたシミは早く消す
肌は日々、生まれ変わっています。今、表面にある肌も、垢(あか)となってはがれ落ち、下からくる新しい細胞へと、ドンドン入れ替わっていきます。
このサイクルは年とともに、遅くなってくるのですが、再び活発にすることで、健康な肌を再生することができるのです。
シミが消えない!?
いつまでもシミが消えない、ということがありますよね。古い細胞がドンドン剥がれ落ちるなら、もう消えてもいいはず! なのに残っているのはなぜでしょう。
実は、メラノサイトが、メラニン色素を常に作り出すようになっちゃった、からなんです。
つまり、肌が紫外線を浴び続けたために、メラノサイトが、「メラニン色素を作り出すことを日課にしてしまった」、というわけなんです。
シミを消すために大切なこと
メラノサイトが、メラニン色素を常に作り出すことにしてしまっても、解決方法があることがわかってきました。
それは、『もうメラニン色素を作らなくても大丈夫!』という状態を作る、ということです。肌が改善されて、いい状態が維持できれば、メラニン色素を作り続ける、という習慣に終止符を打つことができる!、というわけなのです。
つまり、肌に害を与えることを極力減らして、肌の状態を改善し、肌が喜ぶようなことをいつもする、ということです。
具体的には、 紫外線を避ける、肌にいい栄養素を摂り入れるなどです。
初めにもお伝えしましたが、 ビタミンCは肌が喜ぶ物質のひとつで、とても大切なものなのですが、摂るのが難しい栄養素でもあるのです。それは、ビタミンCがとても壊れやすい性質だからです。
肌を修復して、シミ予防
ビタミンCの働きのひとつに、紫外線を浴びたあとの、 メラニン色素の過剰な生成を抑える、というものがあります。
シミを作らずバリアを作る
ビタミンCは、紫外線によって、肌が炎症を起こした時に生じる、活性酸素を消去する働きがあるのです。
ビタミンCにはまた、炎症、そのものを抑える働きもあると言われています。
ビタミンCは、紫外線を浴びた時に生じる、 コラーゲンを壊す酵素の合成を減らす作用もありますますので、ビタミンCをしっかり摂ることによって、肌へのダメージが随分抑えら、肌が元気を取り戻す、というわけなのです。
ビタミンCはしわも改善!
ビタミンCは、肌の張りを保つ、コラーゲンを作る働きもありますので、しわを予防・改善する効果もあります。
ビタミンCはニキビにも効果的!
ニキビの主な原因は、過剰な皮脂の分泌です。ビタミンCは、皮脂の分泌を抑える働きがあり、ニキビを悪化させる活性酸素も消去します。
ニキビ後の色素沈着も防いでくれるのですよ。
肌を元気に、キレイにします!
ビタミンCは肌のキメを整えます。キメが整っている肌は、肌の皮丘(ひきゅう)がキレイに並んで、一つ一つがキレイな台形になっています。
肌が光を反射しますので、透明感があり、見た目にもとってもきれいな肌、というわけなのです。
肌のキメが整えられると、毛穴も引き締まります。ビタミンCは、肌の代謝を促進し、肌の色を明るくし、くすみをとる効果が知られています。
ビタミンCを多く含む食品
ビタミンCを多く含む食品を、ご紹介します。
- 焼きのり、味付けのり
- 赤ピーマン、パセリ、芽キャベツ、ピーマン、モロヘイヤ、ブロッコリー
- ゆず(皮)、レモン、柿、キウイフルーツ、いちご、パパイヤ、オレンジ、みかん
- ハム、ベーコン
などです。
ビタミンCを摂るときの注意
ビタミンCは、1日に2000mgまではとっても大丈夫、と言われています。積極的にドンドン摂りたいですよね。
でも、少しだけ注意してほしいことがあります。
ビタミンCを摂る場合、その食べ物に含まれる物質の中に、体内に入ったあと紫外線を浴びると、 シミができやすくなる、という物質があるのです。「ソラレン」という光毒性を持つ物質です。
光毒性とは、紫外線に過剰反応をおこし、かゆみを起こしたり、赤み、シミなどを作ってしまうことです。
アロマテラピーの時に使用する、精油(エッセンシャルオイル)の中にも、この物質が含まれていることがあります。
ただし、夕方から夜にかけては食べたり、つけたりしても問題ありません。
ソラレンは、摂取したり、肌につけてから2時間後に、その作用がピークになり、その後徐々に減退していくからです。
ソラレンを多く含む食品
ソラレンを多く含む食べ物は、
- レモンやオレンジなどの柑橘類、キウイ、イチジク
- セロリ、春菊、みつ葉、パセリ、きゅうり、しそ、クロレラ、アセロラ
などです。
シミの種類には何があるの?
シミといっても様々な種類があります。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
長年にわたり、紫外線を受けてきた結果できるシミが老人性色素班です。老人性という名がついていますが、早い人で30代から出はじめます。
大きさや濃さ、形はさまざまで、大きなものでは、直径数センチになるものもあります。
小さく淡いものが頬にたくさんある場合は、そばかすとの見分けが難しいこともあります。
太田母斑(おおたぼはん)
思春期ごろには顔の片側に、中年以降になると顔の両側に現れるのが、太田母斑です。目にできることもあります。
太田母斑のシミの特徴は、皮膚の深いところにできることと、色は白っぽい青色や褐色をしているということです。小さい点がいっぱい集まって班を作っています。
メラニン色素を生成する、色素細胞が異常増殖することによって、できてしまうと言われています。
美白剤などでは、あまり効果がない、と言われているのがこの太田母斑です。
でも、レーザー療法は比較的いい結果がでる、と言われており、太田母斑へのレーザー療法は、健康保険が適用されています。
雀卵斑(じゃくらんはん)
雀卵斑とは、ソバカスのことです。小さな斑点が、鼻を中心に顔全体に散らばったようにあるのが、特徴です。
遺伝的な要因が大きく、年齢が進むにつれて濃くなったり、紫外線の影響で濃くなったりします。
脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
脂漏性角化症は、少し盛り上がった状態のシミで、紫外線や遺伝的な要因によって、肌の細胞が変質することで、現れると言われています。
皮膚の老化現象の一つでもあります。30~40才以降に現れ、大きさは数mmから3cmくらいのものまであります。
肝斑(かんぱん)
ホルモン分泌が関係していると言われているのが、この肝斑です。妊娠や出産を機に現れたり、悪化したりすることがあります。
肝斑は、頬骨や額、あごなど、顔の左右に浮き出てきます。
紫外線の多い時期に濃くなり、冬になると薄くなり、また、閉経後に薄くなる、などの特徴もあります。
顔のマッサージを行って発症した、というケースもあります。また肝斑は、従来のレーザー治療では消えない、とも言われています。レーザーを当てて、かえって濃くなるということもあるようです。
炎症後色素沈着
ニキビや吹き出物、あせもなど、皮膚が炎症を起こし、治った後にできる茶色のシミが、炎症後色素沈着です。
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
ほかのシミと違い、肌の奥、真皮内にできてしまうのが、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)です。遅発性両側性太田母斑とも呼ばれ、奥にあることから、やや青っぽく見えることが特徴です。
まとめ
いかがでしたか。
長年の紫外線の害によるシミは、 作り続けられていた、ということですね。
でも、肌の状態を改善し、それを持続できればシミが消えていく!ということは、夢ではありません。
ビタミンCを効果的にとって、肌に元気を取り戻してください。サプリメントなどを利用するのもいいですね。
ツルッ、ピカッとした肌になれば、10歳は若く見えますよね。(^^)