抜け毛の原因のひとつに、毛母細胞(もうぼさいぼう)の栄養障害もあると言われています。
栄養障害は、本人の自覚のないところで起こっていることもあり、日常のある行為が原因になっていることがあります。
10代、20代の若い世代に抜け毛を気にする人が増えているのも、納得かもしれません。
この記事の目次
抜け毛の原因はなに?
髪の毛が抜ける原因に、目の疲れによる毛母細胞の栄養障害があると言われています。
じつは、髪の毛の主原料と、目の角膜(かくまく)の主原料は同じものなのです。
髪の毛の原料は「システイン」
髪の毛の主原料に、「システイン」というアミノ酸、タンパク質があります。
髪の毛の主な原料が「ケラチン」だと聞いたことがある方は、多いと思いますが、システインはケラチンの中に多く含まれている成分なのです。
正確には、システインが2個くっついた、「シスチン」という状態でケラチンの中に含まれています。
システインといえば、シミの素となる、メラニンをつくる酵素チロシナーゼの働きを抑える働きがある、ということでご存知の方も多いかもしれませんね。
角膜の原料でもある「システイン」
システインは、目の角膜の主成分でもあります。
角膜の厚みは、0.5mmでその構造は5層からなっていて、一番外側の角膜上皮(かくまくじょうひ)はなんと、 時間単位で新しい細胞と入れかわっているのです。
健康な目でも、新しい細胞のためにシステインがたくさん必要になります。
目の疲れでシステインを大量消費
私たちが目を使いすぎ、疲れさせてしまうと、修復するために、さらにシステインが必要になってきます。
目が疲れていれば疲れているほど、システインは角膜の修復に使われるので、髪の毛を作る毛母細胞に届くシステインの量が減少します。
髪の毛を作る能力や維持する能力があっても、原料が足りないばっかりに髪の毛が作られない、抜け毛ができてしまう、ということになるのです。
抜け毛の原因はドライアイ!?
システインを消費する、目が疲れる原因の60%が、ドライアイによるものだと言われています。
パソコンやスマホの画面を見ているときには、通常の3分の1程度しか、まばたきをしていないと言われており、まばたきの減少は、目の表面のバリアである涙や油分の減少につながり、目が疲れる原因になるのです。
目の疲れによるサイン
目がシバシバしてきたり、ゴロゴロする、重たく感じる、目がかすむなどの症状は、目が疲れている、というサインです。
ドライアイについて詳しく知りたい方は、こちらで解説しています。
抜け毛の原因、ドライアイの対策は?
ドライアイの対策としては、次のようなことが有効です。
- 意識して、まばたきの回数を増やす
- ゲームをしたり、漫画を見たりするときは、まめに休憩を入れる。
- パソコンのモニターは目の位置より、低いところに置く
- エアコンの風邪が、直接目に当たらないようにする。
- 加湿器などで、部屋の湿度を保つ
- コンタクトレンズは保湿性の高いものを使用する
- たぼこの煙が、目に当たらないようにする。
- 洗顔のときに、石鹸が目に入らないように注意する
などです。
まとめ
いかがでしたか。
抜け毛の原因に、目の疲れからくる毛母細胞の栄養障害があるということは、意外なことだったかもしれません。
体のどこかで無理が生じると、ほかの部分にも影響がでる、ということですね。
抜け毛を予防するためには、髪の毛や頭皮だけに注目してもダメで、体全体の健康を考えることが大切ですね。
まばたき、してくださいね(^^)