子どもの才能を伸ばしてやりたい、って思いますよね。
でも、うちの子はごく普通だなぁ、なんて思っていません?
あなたの接し方一つで、子供は天才の遺伝子スイッチを入れて、いくらでも伸びるんです。
「天才は親が作る。」部分が大きいですよ。
今回は、天才と言われるトップアスリートを育てた、親の共通点をご紹介します。
どうすれば、天才の遺伝子スイッチをONにすることができるのでしょうか。
この記事の目次
天才を育てる子育ての共通点
トップアスリートの親たちに見られる共通点を発見し、「天才は親が作る。」という一冊の本にまとめられたスポーツノンフィクションライターの吉井妙子さんという方が、いらっしゃいます。
それではこの方のインタビューを元に、子どもとの付き合い方を見ていきましょう。
足裏を刺激!
共通点の一つ目は、10才になるまでに足の裏を刺激していた!という事です。
実例
松坂大輔選手
● 小さい頃の松坂大輔選手は毎日近くの公園で、裸足で走り回っていた。
● 5才からは剣道を習っていたため、やはり週3日は裸足だった。
イチロー選手
● 小学校4年から中学校1年まで、お父さんが毎日1時間、イチロー選手の足の裏をもんでいた。
杉山愛選手
● 5才まで、自然に恵まれたところに住んでいたため、砂浜を裸足で歩くなどしていた。
足裏刺激が良い理由
運動能力は10才までにどのような動きをしたかで、その良し悪しが決まるとされています。
浜松大学健康プロデユース学部、田中誠一教授によると、運動能力をつかさどる神経を、足の裏を刺激することによって発達させることが出来る、ということです。
また、足の指の力についてこんな記事も
裸足でいることによって、足の裏にあるメカノレセプターという感覚受容器が刺激され、体のバランス力が向上します。そして、足の裏の感覚を養うことで足の裏の筋肉が発達し、アーチ(土踏まず)が正しく形成され、足の指もうまく使うことができるようになるのです。足の指の力は、歩くことだけでなく、走る、跳ぶ、投げるといったさまざまな運動に影響するので、とても大事です。
引用元:運動オンチは遺伝しません
褒め上手、怒らない。
共通点の2つ目は、褒める、しかるについてです。
一緒に遊ぶ感覚
親の方が、子どもと一緒に遊んでいる、という気持ちが強いようです。
だから、子どもがミスをしても怒らないし、ましてや強制することなどなかったということです。
親子であり、友だちでもある、といった感じですね。
褒めたら伸びる実験
褒めると人はどうなるのか、ということを調べるためのこんな実験があります。
10人ずつに分けた2つのグループA,Bで、毎日一ヶ月間フリースローを行う、というものです。
(フリースローとは、バスケットボールの籠に向かって、一定の位置から、邪魔されずに、ボールを投げることです。)
毎日、その日のフリースローが終わった時点で、次のようにプレーヤーに声をかけました。
Aグループ: 入った本数を褒める。
Bグループ: 入らなかった本数をしかった。
一ヵ月後、A,Bのグループには、フリースローの成功の確率に大きな差が出たということです。
褒められたAグループは、入る確立があがったのです。
褒めると子供は伸びる、といいますが、やはり子どもは褒めた方がいいようです。
しかし、何でも褒めればいい、というものでも、なさそうです。
褒め方に注意
コロンビア大学で行われた、子育ての常識を覆す「褒める」ことについての大規模な実験による発表が行われました。
それによると、テストの結果を「頭がいい」とほめられた子どもたちは、失敗を恐れる傾向が強くなり、挑戦することを避けるようになる、というのです。
しかも、そんな子どもたちは、同じテストに対し、前よりも成績が下がっていた、というのです。
それに対し、テストの結果を見て、頑張ったことを褒められた子どもは、さらに難しい問題にチャレンジするようになった、ということです。
引用:Praise For Intelligence Can Undermine Children’s Motivation and Performance
褒め方って難しいですね。
能力を褒めるんじゃなくて、がんばったことを褒める、のがいいようです。
そして、トップアスリートたちからもわかるように、しかるのは効果がないようですね。
子どもたちがもっとやろう、楽しいと思うには、どんな言葉をかけたらいいのか、ということを親たちは考える必要があるようですね。
頭がいい、と褒められるのは、多くの子どもにとって、プレッシャーになっているのでしょうね。
子どもの褒め方については、褒めない方がいい時や、褒めるよりも効果のある言葉があることなどを、こちらでご紹介しています。
「子どもに自信をつけさせるコツは親の褒め方にあり。やる気アップの方法。」
親が一緒にやりたがる
共通点の3つ目は、親がその競技をするのが好きだった、というものです。
親がその競技のプロ、というより、ただ好きで子どもと一緒にやりたがった、ということです。
子どもと一緒に汗を流し、子どもと一緒に学ぶことが楽しかったようです。
ですので、子どもに反抗期がなかった、というのは、アスリートたち本人に見られる共通点です。
今の実力の10%アップを目標に。
共通点の4つ目は、目標設定にあります。
プロ選手になる、という目標を、親は設定しなかったということです。
達成しやすい、今の実力の10%上を常に目標にしていたそうです。
その目標設定の仕方は、集中力を維持する時にも有効です。
それは、私たち大人にも同じことが言えます。
集中力を維持させる目標設定のコツはこちらでも、ご紹介しています。
子どもが帰ってくるときは家にいる
共通点の5つ目は、何より子どもが大好き、ということです。
出世することや、お金を沢山稼ぐことより、子どもと接すること、一緒にいることをいつも優先していたということです。
早番勤務や早く帰れる閑職を希望してまで、子どもとの時間を大切にしていたそうです。
子どもとの時間が至福だとさえ感じていた、とのことです。
夫婦が仲良し
共通点の6つ目は、夫婦の仲がいい、ということです。
50代になった今でも、夫婦仲がいいということです。
インタビュー時にも、二人揃って仲良く、子どもとの思い出を語っておられたそうです。
家庭の中が温かい、ということが、子どもが伸びる基盤にあるようですね。
まとめ
いかがでしたか。
トップアスリートと呼ばれるスポーツ選手にとって、その競技をすることは、楽しかった両親との思い出の延長なのかもしれませんね。
フェンシングオリンピック銀メダリストの太田雄貴選手のお父さんはこう語っておられます。
「子どもとの時間が何より楽しかった。」と。
また、元プロテニスプレーヤーの杉山愛選手のお母さんは、
「最高です。子どもに感謝している。」と。
方法論よりも深い、何かを感じませんか。
ご紹介した吉井妙子さんへのインタビュー動画はこちらです。
自分に自信をつけたい!という方はこちらもどうぞ。
自信がない?!持てない?!これで大丈夫。簡単にできる自信の付け方8つ
子どもの学力を伸ばすのは、親のちょっとした手間、なのかもしれません。
子育ても、楽しんだ方がいいようですね(^^)