やる気が出ないのは、あなたがさぼっているからではありませんよね。
人の気持ちは、からだの状態に左右されることが多いのです。
今回は、やる気が出ない原因や、やる気を出す方法について解説していきます。
この記事の目次
「やる気が出ない」原因はなに?
脳の中には、やる気に関わっている「淡蒼球(たんそうきゅう)」と呼ばれる部位があります。
淡蒼球が活性化しているときに人は、モチベーションが高く、やる気が出ていると言われています。
逆に、やる気が出ていないきは、この淡蒼球がお休みしている状態といえます。
つまり、やる気を出すためには、淡蒼球を刺激してあげればいいということなんです。
やる気がでない、を解消する!
淡蒼球を刺激するには、体を使うことが最も効果的だと言われています。
体を使えば、やる気にスイッチが入る、ということなんです。
笑うから面白い!?
人は普通マンガを読んでいて、面白いから笑うと思っているかもしれませんが、実は楽しいからマンガを読んで笑えるし、 笑えばもっと面白くなる、と言うことが実験でわかっています。
どのような実験かと言うと、
被験者に2通りの方法でペンをかみ、マンガを読んでもらうというものです。
一つは歯をむき出すようにペンをかみ、マンガを読んでもらう。
もう一つは唇だけでペンをはさみ、マンガを読んでもらいます。
引用元: yamaguchi-masumi.blogspot.j…
その結果わかったことは、歯を出してペンをかんだ方が、面白いと感じる被験者が多かったと言うことなんです。
どういうことかというと、歯をむき出している顔は笑顔に似ています。
つまり、形だけでも笑っていることで、より面白くなる、ということなのです。
やる気はなかったのに、気づいたらやっていた!?
やる気を出すためには、体の使い方が重要です。
たとえば、こんな経験はありませんか。
掃除しなきゃ、掃除しなきゃっとは思っているけど、なかなか始められない。
部屋の散らかりようが限界になって、やっと嫌々ながら掃除をしたとします。
すると、いつの間にか、隅々まで時間をかけて、徹底的にキレイにしちゃった、なんていう経験が、あるのではないでしょうか。
からだを動かすことによって、やる気のスイッチが入ります。
やる気ホルモン、テストステロン!?
そのことは、脳内物質のテストステロンから見ることもできます。
テストステロンとは、男性ホルモンと呼ばれるものの一種で、女性にもあり、活発な人はテストステロンの分泌が多いと言われています。
テストステロンは、からだを動かすことで多く分泌され、脳を刺激するのです。
テストステロンの効果は、こちらでも解説していきます。
やる気が出ないを克服する様々方法
さらに、淡蒼球を活発にするための方法を見て行きましょう
ポジティブな言葉の力
人はポジティブな言葉によって、どのような影響がもたらされるのか、という実験があります。
今度は握力計を使った実験です。
普通に握力計を握った場合と、ほんの一瞬だけど「がんばれ」という表示を見て握力計を握った場合とでは、握力に2倍もの差が出たと言うのです。
引用元: berd.benesse.jp/berd/center…
ほんの一瞬ポジティブな言葉を見ただけでこのような違いが生まれるのは、おどろきですよね。
呼吸でやる気を出す方法
リラックスしたい時、私たちは深呼吸したりしまよね。
やる気を出したい時には、逆に短呼吸するといいと言われています。
ハッハッ、ハッハッ、と吐いて吸ってを短く繰り返すだけです。
スポーツをする前に軽く走ったりしますよね。体を温めるためでもありますが、呼吸を速めることで、やる気も出ていた、というわけなのです。
ポーズ・姿勢を変えてやる気を出す!
ポーズや姿勢を変えるだけでやる気が起きる、なんていったら信じますか。
スーパーマンは姿勢がいいから空を飛べた、とは言いませんが、
姿勢の悪いヒーローってあんまり見たことないですよね。
たいてい胸を張って、足を大きく開いて立っていて、腰に手を当てたりなんかしてます。
あれなのです。
姿勢をよくすると、やる気のスイッチが入るのです。
仕事や家事、勉強をする前には胸を張って、目線を少し上にあげて、遠くを見てみてください。
それだけでも、やる気のスイッチって入ってしまうことがあるのですよ。
観ることでやる気がでる!?
淡蒼球を刺激して、やる気を出す方法は、まだまだあります。
欲しいモノやなりたい状態など、あなたが憧れるものが写っている写真などを、目に付くところに飾っておきましょう。
見るだけでも、とてもいい刺激になるのですよ。
住みたい理想の家があれば、モデルルームの中に入って実際にみてみる、なんているのもいいですね。
また、頭の中でイメージするだけでも大変有効です。
なりたいもの、ほしいものが手に入っているところ、自分が活発に家事や仕事をこなしているところでもいいですね。
リアルにイメージ出来れば出来るほど、脳への刺激に効果的です。
コツは、楽しんでやっている感じをイメージする、ということです。
自分の好きなことと結びつける
やる気スイッチを入れるもう一つの方法は、自分の好きなこと、自分にとって価値のあるものと、仕事や家事を結びつける方法です。
家事や仕事などは、やらなければならないと思っていても、自分にとって喜びが感じられないと、脳への刺激は少なくなります。
仕事や家事をする意味を再認識したり、仕事や家事を通して自分なりに達成したい目標を設定する、仕事や家事をすることによって得られる価値のあるものを認識する、など、ご自分にとって喜びとなることと、仕事や家事を結び付けてください。
仕事や家事の中でも、特に自分が好きだと思っているスキルを高めて、それを誰かの役に立てる、というのもいいかもしれませんね。
楽しいと思えることが一つでもあると、生活がガラリと変わりますよ。
「やる気がでない」を克服する具体的な方法
ここまで見てきて、やる気のメカニズムが分かってきたら後は「やる」だけです。
あなたならどんな風にやりますか。
さらに、もっと具体的な方法をご紹介しましょう。
自分にかける言葉
ポジティブな言葉かけの簡単な方法をご紹介しましょう。
とても有効なので、是非やってみてください。
鏡に映る自分に向かって
「オレは今日もイケてる!」
「あなたが大好きだよ。」
「〇〇(自分の名前)愛してるよ。」
としっかり目を見て言ってください。
そんなことは出来ないなぁ、という方は、握力計の実験を思い出してくださいね。
2倍の力の差がでるのですよ。
鏡に向かって言うのは抵抗がある、という方は、ノートに書いてもいいでしょう。
こちらも効果的です。
とにかく行動する!
やる気は自然に起きて来るのではないと分かったら、とにかく行動です。
本を書きたいと思っていましたか?
それならば、ペンを持つことです。何でもいいので、タイピングし始めることです。
あるいはお手本にしたい本を読むこともいいですね。
やる気がでて、アイデアが湧いてくるでしょう。
英会話ができるようになりたいですか。
それなら、何でもいいので英語でつぶやき続けることです。
一人では無理だなぁなんて思ったら、実際にやっている人たちがいるところに行くことです。
刺激されますよ。
まとめ
いかがでしたか。
「やる気が出ない」状態から抜け出すには、とにかく動く、と言うことでしたね。
呼吸でも、姿勢でも、つぶやくだけでも、作り笑顔でも何でもいいのです。
あなたが、
やる!
ということです。
頑張ってくださいね。
気分がすぐれなくて、うつっぽいなぁと感じる時は、セロトニンが不足しているのかもしれません。
セロトニンは、増やすこともできますよ。
笑顔を癖にすると、いいことがいっぱい起きますよ ^^)