嫌なことって一刻も早く忘れたいですよね。
大好きな人に振られたり、上司にひどく怒られたり、人によっては様々ですが、とにかく早く忘れたい。
実は、嫌なことは時間が解決する、なんて待たなくても、早く忘れることができるのです。
今回は、嫌なことを早く忘れる方法をご紹介します。
丁寧に取り組まれると、それだけ早く忘れられますよ。
嫌なことを早く忘れる方法
嫌なことを言語化する
嫌なことを忘れる効果的な方法は、起きた出来事を、 文章に書き起こすということです。
「嫌なことを思い出したくないのに、言語化なんて、」と思うかもしれませんが、嫌だと思った出来事は、まずはしっかり見つめることが、大切なのです。
文章に書くという行為により、自分の今の状態より上に上がることができる、ということなんです。
アインシュタインのこんな言葉を聞いたことはありませんか。
『いかなる問題も、それを作りだした時と同じ意識レベルでは、解決することはできない。』
今回は、嫌なことを作り出したわけではありませんが、つまり意識を上げれば、問題は解決する、ということなんです。
今はきっと、理性も失っているでしょう。
そんな状態では、今の嫌な状況から抜け出すことは、難しいかもしれません。
嫌なことの抽象化
嫌なことを言語化するためのコツは、抽象化する(視点を変える)ということです。
つまり、嫌なことを文章に書くときは、なるべく高い視点から、そのことを見るということが大切になってきます。
好きな人に嫌われた?
好きな人に嫌われたという思いを高いところから見る例として、
「その男性(女性)は私の人生のある瞬間に付き合っていた、または知り合った、一人の人に過ぎない。」
ということが、見えてくるかもしれません。
また、
「相手の人は、とても嫌なことがあって私に八つ当たりしただけかもしれない、」
などといったことが、見えるかもしれませんね。
上司に怒られた?
嫌な上司については
「上司は自分の責務を果たすことに必死で、周りの人を気遣うことが、できなくなっているのかもしれないなぁ。」
「社長から、無理難題を押し付けられて疲れているのかもしれない。」
などということが、みえてくるかもしれませんね。
自分に正直になる
始めから、こういう見方ができなくても大丈夫です。
最初は、もちろん嫌な出来事を、感情の赴くままに書いてもOKです。
感情を出すことも大変有効なことだからです。
自分の気持ちに正直になることが大切です。
自分の潜在意識にあるものが出るまで、何度も書いてください。
なぜそれが嫌だったのか、なぜ悲しいのか、
自分でも意外な答えが返ってくるかもしれませんよ。
自分の中にたまりにたまった嫌な感情のエネルギーが体から抜けるまで、書いてみてくださいね。
そのあとは、先ほどの方法で、抽象度を上げて(高い視点から)見ることをやってみてください。
高い視点で見た時にあなたに変化が訪れると、次のようなことが起こるかもしれません。
嫌な過去が変わる!?
記憶を言語化、抽象化して、あなたが1つでも2つでも高い視点で、嫌だった出来事が見れるようになったら、面白いことも起きてきます。
たとえば、こんな話があります。
同じように苦労して、貧しい暮らしをしていた二人がいました。
二人のうちの一人は、何年たっても相変わらず苦労をしています。
もう一人は仕事がうまくいって、今は楽な暮らしをしています。
二人の間には、昔の出来事に対する思いに違いが出てくる、ということなんです。
成功した人にとって昔の記憶は、「今の状態になるために必要なことで、そのときの苦労は懐かしい楽しい思い出。」になるのです。
一方の、今でも苦労が絶えない、という人には、そのような変化は起こりません。
あなたが意識を変えることで、嫌な記憶は既に過去のモノとなり、それは単なる通過点としての、記憶になります。
また、先ほどの成功者のように、「これも必要なことだった」と思えるかもしれません。
実際、意識を変えると、過去の出来事は変わります。
よく、過去は変えられない、と言いますが、過去に対する見方は、実はいくらでも変えることができるのです。
脳の仕組み
人はショックな場面などに遭遇すると、いつもの理性を失ってしまいます。
今、あなたの方にヘビがニョロニョロ近づいてきたらどうしますか。
落ち着いてはいられないですよね。
今のあなたも、そういう状態にあるかもしれませんね。
実はこの理性を失うというのは、脳による作用なのです。
蛇が近づいてきた時のように、自分の身に危険が迫っている時は、なにはともあれ、逃げることだけを考えなければからないからです。
嫌な出来事もそれと似ています。
でも、そのままの状態にしておくと、それが長期記憶として定着してしまうのです。
それを避けるために、なるべく早く言語化・文章化するのが効果的ですよ。
まとめ
いかがでしたか。
視点を変えて、起きた物事を言葉にして書くと、あなたが思っていた記憶が、消えていくのを感じることができるかもしれません。
起きたこと自体は、変わらないでしょうけど、嫌われたのでもなければ、怒られたのでもない、ということがわかるかもしれませんね。
書くときのコツは、
- 自分に正直になる
- 潜在意識にたまった感情が出てくるまで書く
- 感情が出つくせたら、視点を上げて見る。
です。
抽象度を上げて見ることができるようになると、嫌なことはそんなに起きなくなりますよ。
今まで気になっていたことが、気にならなくなるからです(^^)