結婚をする気はあるのに、なかなか踏み切れない、先延ばしが続いている、なんていうのはどうしてなのでしょう。
また、片付けなければならない仕事があって、気にはなっているんだけど、放置!?ということが起きるのは?
先延ばしは、人に伝染すると、組織全体がそんな風潮に陥ってしまう恐れもあります。
「先延ばし症候群」なんて言ったりしますよね。
先延ばしをしてしまう心理って、いったい何でしょう。
まずは、そこから知る必要がありますね。
今回は、先延ばしの心理やレベル、克服方法をご紹介します。
この記事の目次
先延ばしの心理とレベル
先延ばしのレベル
先延ばしの対象となるものには小さなものから、重大な問題まで様々なものがあります。
個人レベルから、組織全体、という場合もあります。
そして、先延ばしには段階、レベルがあります。
先延ばしレベル①
レベル①は、手をつけないまま放置していることで、問題が解決されず、残ったままの状態になっているレベルです。
たとえば、
● ダイエットを始めないと、メタボから抜け出せない、とわかっているのに、ダイエットを始めない。
● 資格試験に合格するために、勉強をしなくちゃいけないのに、やり始めていない。
● 結婚を約束した彼女がいるし、結婚をしようとは思っているのに、話を進めない。
などがこれに当たりますね。
現状に変化がないパターンです。
先延ばしレベル②
レベル②は、先延ばしにしていた問題のところに、別の問題が加わってしまった状態です。
● 処理しなければならない仕事を放っておいたばっかりに、次の仕事が先に進めない。
問題が膨らんでしまったというものです。
先延ばしレベル③
レベル③は、遅れるのが習慣になってしまった状態です。
会社などの組織において、先延ばしをする人が増えると、遅れるのが当り前、という状態になってしまいます。
組織全体でそのようなことになってしまうと、社会的な問題になりかねません。
時々そのようなことがニュースで取り上げられますよね。
先延ばしの心理
では、先延ばしをしてしまう心の状態、心理を見てみましょう。
①自信がない
やらなければならないのはわかっているのに、うまくやる自信がないために、先延ばしになってしまうことがあります。
結婚はしたいけど、夫婦生活に自信が持てない、と思っていたりします。
②興味がなくなった、楽しくない。
資格をとるぞ!、勉強するぞ!と思って買った教材だったのに、家に届いた時には、なんとなく興味がなくなっていた、なんていう場合もあります。
やろうと思っているけど、どんどん先延ばしになってしまいます。
また、やっている仕事がつまらなくなったというのも、これに当たります。
③すぐに他の事に興味が移る。
あることをやり始めても、すぐに別のことに興味が移る、という心理状態です。
今やっていることから逃げる、という場合も先延ばしにしてしまいます。
先延ばし症候群
この先延ばしが習慣化してしまった場合を「先延ばし症候群」といい、心理学の解析対象ともなっています。
先延ばしを克服しよう!
それでは、どうすれば先延ばしをやめることができるのか、克服方法を見ていきましょう。
自信をつける
自信が無くて、やり始めることができない場合、初めから大きな結果を期待したり、されたりすることが、原因になっていることがあります。
「やっぱりできない。」とか、「そんなことできるわけない。」などと、悲観的になってしまうからです。
そんなときは、仕事を細かく分けたり、
作業を進めていく過程を段階別に計画することで、自分にできるイメージがつかめてきます。
また、それをやるだけの能力が必要な場合は、訓練したり、誰かに習ったりすることも必要になってくるでしょう。
できることを少しずつ増やせば、さらに「できる」イメージがついてきます。
そうなればやる気も上がってきます。
自信がない場合の対処法は、このように、トレーニングとイメージと小さいことを積み上げていくという姿勢が大切です。
日常での自信のつけ方は、こちらも参考にしてください。
「自信がない?!持てない?!これで大丈夫。簡単にできる自信の付け方8つ」
自分の価値・喜びを結びつける
やっていることにあまり成果が見られなかったり、特に大きな喜びがなかったりすると、そこに価値が見出せなくなって、先延ばしをしてしまいがちになります。
そんな時は、それを始めた理由を再確認したり、そのときに持っていた夢を思い出しましょう。
「この仕事を選んだのは、こんな目標、あんな夢があったからだ。」とか
「憧れの〇〇さんのようになりたかったからだ。」とか、何かあったはずですよね。
今やっていることと、自分の喜び、価値を結びつけることが出来れば、先延ばしをしておくことも無くなるでしょう。
視点を変える
また、自分のやっていることが誰の役に立っているのか、これをやることで誰が救われるのか、など、視点を変えてみることもオススメします。
自分の喜びだけではない、誰かの喜びのため、ということが認識できれば、先延ばしには出来なくなってくるのではないでしょうか。
視点をかえるとは、言い換えると抽象度を上げる、ということです。これは、嫌なことを忘れる時にもとっても役に立ちます。
関連記事⇒「好きな人に嫌われた、イヤな上司に怒られたことを早く忘れる方法。」
自分を評価する
また、仕事を達成した時は、自分にいい評価というご褒美をあげてください。
やればやるだけ、自分に力が付いているのを、しっかり意識できれば、楽しくなってきますよね。
楽しい、という感覚はとっても大切です。
楽しいことを先延ばしにして、いつまでもやらない、ということはありませんものね。
ご褒美の効果は集中力を保つ時にも、とっても効果的です。
関連記事⇒「集中力を高める方法は音楽とペンとごほうびで決まり!?」
効率を考える
また、仕事の効率を考えて取り組むのもいいでしょう。
どうすれば早くできるようになるか、どうすればもっと改善できるか、ということを考えていると、だんだん効率のいい方法がみえて、楽しくなってきます。
いい方法を見つけた!、ということだけでも、達成感を得られる身近なことです。
昨日の自分よりも、成長したことが実感できれば、楽しくなってきて、先延ばしせず、前向きに取り組むことができるようになります。
楽しい、ということは、本当に大切です。
仕事の取り組み方はこちらでも、ご紹介しています。
自己評価を上げる
やり始められないのは、今の現状を維持しようという、変化に対する恐れから来ている場合があります。
人は無意識の部分で、自分を過小評価したりしています。
自分はどうせこんなもの、という心理が、現状からを抜け出さないようにしています。
挑戦したり、大胆な行動をとったりしないようにと、無意識が働くのです。
そんな時は、何かを達成した時の楽しかったことや嬉しかった時の感情を思い出してください。
数々の色んなことを成し遂げてきているはずです。
恐れは自分の頭の中にしかありません。
それを忘れないで、先延ばしせず、行動を繰り返しましょう。
そうすることによって、少しずつでも課題が達成され、今度はそれが習慣化してくるでしょう。
やらないと気持ち悪い、ということになってくるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
先延ばしには、色いろな心理が働いています。
自分の心理や癖に気が付いたら、案外するっと先に進めたりしますよ。
少しずつやってみたり、自分のできたことをしっかり評価することも大切です。
そして、自分にとって価値がある、と思えることと結びつけることは、大変有効です。
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