風邪をひいた子供には、おいしくてのど越しが良くて、元気が出る食事をさせてあげたいですよね。
食べ物の中には、体力を回復させて、風邪を早く治す効果のあるモノがいろいろあるのですよ。
今回は、その中でも、とっておきの3つの食事をご紹介します。
もちろん、子供だけではなく、大人も高齢者の方のためにも、参考にしてくださいね。
材料は、好みや体調にあわせ、減らしてもOKですよ。
この記事の目次
風邪をひいたらこの食事!
ねぎたま雑炊+α
始めにご紹介する風邪に効く食事は、ねぎ玉雑炊のレシピです。
1歳くらいの小さなお子さんから高齢者の方まで、食べやすいレシピになってます。
トッピングは子供やあなたの好みで選んでください。
材料(1人分)
長ねぎ 白い部分5cm、緑の部分3cm
卵 小1個
ご飯 お茶碗に半分くらい(70g)
鶏がら(中華)スープの素 少々
水 120ml
作り方
1. 長ねぎは輪切りにし、卵はといておきます。
2. お鍋で水を沸騰させて、鶏がらスープの素を入れ、溶かします。
3. ご飯をお鍋に加えて、お玉の背で、ご飯をやさしくほぐします。
4. ねぎの白いほうを加えて、弱火で炊きます。
5. ねぎがやわらかくなってきたら、といた卵をまわし入れ、少し固まったところで、やさしくかき混ぜます。
6. お鍋にねぎの緑の部分を入れ、ひと混ぜしたら、すぐに火を止め完成です。
小さい子供や飲み込むのが難しい高齢者の方には、ご飯を入れたら、少し長めに炊いて、やわらかくしてあげてください。
ねぎたま雑炊の効果・効能
ねぎ
ねぎに含まれるアリシンには、強い抗菌力がありますので、免疫力を高めてくれます。
アリシンは熱に弱いという特徴がありますので、ねぎは炊きすぎず、すばやく調理することがポイントです。
また、小さい子供さんには、細かく切ったねぎを入れてあげてください。
卵
卵の白身にはリゾチームという酵素が含まれています。
このリゾチームは、風邪の原因となるウイルスを溶かす働きがあります。
にんにく
また、アリシンは疲労回復に効果的なビタミンB1と結合することで、血液中に長くとどまります。
アリシンとビタミンB1のコンビは風邪の時はもちろん、普段の疲労回復にも、とても効果的なんです。
そのアリシンとビタミンB1の両方を含んでいるのが、にんにくなんです。
ですから、にんにくをすりおろした汁を雑炊に加えると、最強になります。
黒にんにく
また、にんにくを熟成させた黒にんにくはアリシンが生の時より、2倍に増えています。
凄いですよね。
黒にんにくは、すりおろす必要もないので、雑炊の上にトッピングするか、細かく刻んで雑炊に混ぜてもいいですね。
黒にんにくの効果・効能をもっと知りたい!という方はこちらをご覧下さい。
たらこ
にんにくのほかに、ビタミンB1を多く含んでいる食べ物は、たらこです。
ねぎたま雑炊の上に、たらこのトッピングをすれば、ねぎのアリシンと、たらこのビタミンB1コンビが風邪によく効きます。
子供や食べる方の好みで決めてくださいね。
緑黄色野菜・しょうがスープ
次にご紹介する、風邪に効く食事は、しょうがと緑黄色野菜をたっぷり使ったスープです。
材料(2人分)
ほうれん草・モロヘイヤ・かぼちゃ・ブロッコリーなどの緑黄色野菜 適量
ベーコン 一枚
しょうが 1かけ
鶏がら(中華)スープの素 少々
水 600ml
水溶き片栗粉 少々(お好みで)
卵 (お好みで)
作り方
1. 緑の野菜は先に茹でておくか、電子レンジでやわらかくしておきます。
2. しょうがはすりおろしておきます。
3. ベーコンは1cmのたんざく切りにします。
4. お鍋に水、鶏がらスープの素を入れ、火にかけ溶かします。
5. ベーコンを入れます。
6. 緑の野菜、しょうがを加えます。
7. 味をみて、お好みで塩や酒、しょうゆを加え、火を止めて完成です。
8. 火を止める前に、お好みで、とき卵をまわし入れてもOKです。
9. またまたお好みで、とろみをつけたい場合は、最後に水溶き片栗粉を回し入れます。
お汁が透明になったら、火を止めて完成です。
小さい子供さんや高齢者の方には、野菜を細かく切って入れてあげてください。
また、幼児さんには、スープの中でかぼちゃをつぶしてあげたり、モロヘイヤなどはやわらかい葉っぱの部分だけを細かく切って入れてあげてください。
ブロッコリーも同様で、ゆでた後に小さく切ってあげてください。
緑黄色野菜・しょうがスープの効果・効能
緑黄色野菜
緑黄色野菜には、βカロチンが豊富に含まれています。
βカロチンは体内で、皮膚の粘膜の材料である、ビタミンAに変換されます。
ビタミンAの摂取は、喉の痛みや鼻の炎症に効果があります。
しょうが
しょうがは循環機能を活性化させる働きがありますので、身体にたまっている老廃物を取り除く効果があります。
また、しょうがには吐き気を止める効果もあると言われています。
ベーコン
ベーコンにはビタミンB1やB2、ビタミンC、鉄が含まれていますので、疲労回復に効果があります。
また、ベーコンの替わりに豚のひき肉で作った肉団子を入れても、いい出しが出て、おいしいですよ。
子供の食欲も出てくるかもしれませんね。
ごまと大根のけんちん汁
お次の風邪に効く食事は、ごまと大根のけんちん汁です。
材料(2人分)
大根 3cmくらい
大根の葉 適量
にんじん 3cmくらい
ごぼう 10cmくらい
長ネギ 10cmくらい
豚肉こま切れ 100g
うすあげ 1枚
すりごま 大さじ2
味噌 大さじ1.5
だし汁 600ml
作り方
1. 大根とにんじんは皮をむいて、イチョウ切りにしておきます。
2. ごぼうは皮をそぎ落とし、ななめ薄切りにします。
3. 長ネギも斜め薄切りにします。
4. 大根の葉は1cmくらいの幅に切っておきます。
4. うすあげは、湯どおしをして、縦半分に切って、5mm幅くらいの短冊切りにします。
5. お鍋にごま油を入れ、豚肉、大根、にんじん、ごぼう、大根の葉をよく炒めます。
6. 野菜がしんなりしたら、だし汁を加えて、野菜が柔らかくなるまで、炊きます。
7. 野菜が柔らかくなったら、うすあげを入れ、お味噌を溶かしながら入れます。
8. お鍋がひと煮立ちしたら、火を止め、すりゴマを入れて完成です。
ごまと大根のけんちん汁の効果・効能
大根
大根には、咳を止めて、タンを出しやすくする働きがあります。
また、大根の葉にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
ごぼう
ごぼうに含まれる「イヌリン」は、腎臓の機能を高める働きがありますので、体内の毒素を排出し、血液を浄化する効果があります。
また、ごぼうにも咳やタンを沈める効果があります。
ごぼうに含まれる「アルギニン」には、精力増強の効果があります。
ただし、ごぼうには利尿作用がありますので、食事の前と後にしっかり水分補給してください。
鶏肉
豚肉はビタミンB1を含んでいますので、疲労回復に役立ちます。
また、鉄、リン、カリウムなどのミネラルも豊富に含んでいますので、身体の調子を整える効果があります。
うすあげ
うすあげには、良質なたんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンEなど、豆腐と同じ栄養素が含まれていて、疲労回復・体力回復に効果があります。
ごま
ごまに含まれる「ゴマリグナン」には、活性酸素を除去する効果があります。
高齢者の方で、飲み込むのが難しくなっている方には、お汁と中の具を分けてあげた方がいいでしょう。
お汁の中に具が入っていると、喉につまりやすくなったり、器官に入る恐れがあります。
柿
最後の最後に、柿の風邪に効く効果をご紹介します。
柿には、免疫機能を高めるビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCはまた、抗ウイルス作用のある、インターフェロンの分泌も促進します。
インターフェロンは、ウイルスに感染した細胞から分泌され、まだ感染していない他の細胞の抵抗性を強くします。
インターフェロンはこのほか、ウイルスに感染した細胞を攻撃する白血球の一つである、ナチュラルキラー細胞の活性化にも働きます。
まとめ
いかがでしたか。
野菜やお肉、果物の持つ力は凄いですよね。
読んでるだけでも、風邪が治ってくる気がしませんか。
ご自分がしんどくて作るのが大変なときは、大幅に材料を減らして作ってもOKです。
また、ご飯の代わりに、そうめんや細うどんなどにしてもいいですよね。
しんどいときは体力を消耗しないようにすることが大切です。
スポーツドリンクなどもしっかり飲んで、安静にしていてくださいね。
風邪、早く治してくださいね(^^)