あなたは、ビジネスや日常生活で、敬語をサラリと間違いなく使っていらっしゃいますか。
敬語って結構難しいですよね。
丁寧に言ってるつもりが、過剰になりすぎていたり、へんなところで「お」を使ってしまったり。
最近は、2重敬語や3重敬語になっている人も、珍しくありません。
今回は、間違いの例を元に、敬語の使い方を確認していきましょう。
「させていただく」の間違いも多いですよ。
この記事の目次
間違いやすい敬語の使い方
「させていただく」
『今年の初めから当店を始めさせていただきましたが、諸事情により閉店させていただくことになりました。』
今では当たり前のように、丁寧語として使われている「~させていただく」という表現。
本来は謙譲語として、相手の許可を求める時や、厚意、恩恵を受ける時に使うものです。
たとえば、
「このペンを使わせていただいてよろしいですか。」とか
「当選の発表は商品の発送を持ってかえさせていただきます。」なんていうのはよく聞く表現ですよね。
それから、依頼があったときの返事として「やらせていただきます。」も「させてもらう」の謙譲語として使います。
ですから、上記の文は
『今年の始めに開店しましたが、諸事情により閉店することになりました。』
でいいですね。
「お」
『みなさまのお励ましのお陰で、昇進試験に合格することができました。』
よくありそうな、お礼を言いたい一文ですよね。
でも、「お」をミスったかなぁ。
「励まし」に「お」を付けて、丁寧にしたい感じになっていますが、
この場合は謙譲語の「いただく」を使って、
『みなさまに励ましていただいたお陰で、昇進試験に合格することができました。』
とした方が、言いやすいしスッキリしますね。
使い過ぎにご用心
『3日以内に召し上がられますよう、お願いします。』
ケーキを買った時などに聞く表現ですね。
一見丁寧で、これもよくありがちな文章です。
分解してみましょう。
「召し上がる」は「食べる」の尊敬語でOKですが、その後さらに尊敬語の「られる」の「られ」と丁寧語の「ます」がくっついています。
さらにさらに「~よう、お願いします。」ときています。
ちょっとやり過ぎ。
これでどうでしょう。
『3日以内にお召し上がりください。』
スッキリしました。
そんなに、へりくだらなくても
『ご著書を拝読させていただき、元気をいただきました。』
あなただったらこんな時、何て言いますか。
「いただき」は「もらう」の謙譲語なので、OKですが、その後にも使用しているところが、気になりますね。
それともう一ヶ所、「拝読させていただき」の中に、「拝読する」と「させていただく」の2つの謙譲語が使われています。
そんなにへりくだらなくても、いいですよね。
『ご著書を拝読し、元気をいただきました。』
で、いいですね。
今から「なる」?
『こちらが白身魚と帆立貝のグリルになります。』
「~になります。」は変化を表すときに使う言葉です。
「さあ、食べるぞ!」と思っているときに、「なる」って言われてもね。
『こちらが白身魚と帆立貝のグリルでございます。』
と言われたほうが、安心して食べることができますね。
御社様、社長様
メールでよくある表現に「御社様」や「社長様」があります。
「御社」とすれば相手の会社に敬意を示したことになりますので、さらに「様」を付ける必要はありません。
「社長様」や「部長様」も同様です。
付けないと失礼にあたるとしたら、口頭でも付けないと、ということになりますよね。
これに抵抗がある場合、様をつけたいという場合は「部長 岡本様」などとするといいでしょう。
間違いやすい事例は以上です。
さらによく使う尊敬語と謙譲語を確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
間違いやすい使い方をもう一度おさらいしましょう。
「させていただく」は、相手の許可を求める時や、厚意、恩恵を受ける時に使います。
「お」を多用していないかに気をつけ、「させていただく」などで言い換えることができないか、見てみましょう。
尊敬語を詰め込みすぎて、不自然にならないようにしましょう。
「~になります。」は変化を表すときに使いましょう。
不要な「様」に気をつけましょう。
敬語はマスターすると、自信をもって話せますので、気持ちいいですよね。
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