黄色い小さな花をつける植物を、家の近くで見かけたことはありませんか。
もしかしたらそれは、毒性のある植物かもしれません。
毒性のある植物は、すぐ身近なところに生えていることがあります。
自治体によっては、子どもたちに注意を呼びかけています。
花は可愛いのですが、食べると呼吸麻痺などを起こす恐れがあると言われています。
また、樹液に触れると、かぶれたりすることもあります。
自然に触れることはとってもいいことですが、注意が必要ですね。
お子さんが花摘みをしている時は見てあげて下さいね。
ネコや犬も注意してあげた方がいいでしょう。
植物の特徴や、生息地などをご紹介します。
毒のある身近な植物
キツネノボタン(狐の牡丹)
毒性
強い毒性があります。
毒に触れると
食べると呼吸麻痺や腹痛、下痢、嘔吐、幻覚、口腔内、消化器官の炎症などをひき起こします。
茎や葉の汁が皮膚につくと、発疹、かぶれを起こします。
ウサギに食べさせると死ぬことがあるとして「ウサギゴロシ」というの別名があります。
生息地
日本の全土。
川や田んぼの近くなど、湿り気のあるところに生えています。
草丈
草の丈は30cm~60cmです。
花
春~夏に直径1~1.5cmほどの黄色の5弁花をつけます。
花びらに光沢があるのが特徴です。
葉
葉の幅は5~8cmほどです。
葉に毛が多く、茎には毛がありません。
果実
果実は、トゲのある小さく平べったい果実が多く集まって、1cmほどのかたまりをつくっています。
お菓子の金平糖(こんぺいとう)によく似ています。
名前の由来
若いうちの葉が牡丹(ぼたん)に似ていたけど違うので、だまされたという意味で「キツネ」となったようです。
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)
姿と毒性はキツネノボタンとほとんど同じです。
毒性
強い毒性があります。
毒に触れると
食べると呼吸麻痺や腹痛、下痢、嘔吐、幻覚、口腔内、消化器官の炎症などをひき起こします。
茎や葉の汁が皮膚につくと、発疹、かぶれを起こします。
生息地
本州以西から温帯~亜熱帯に広く分布してます。
川や田んぼの近くなど、湿り気のあるところに生えています。
草丈
草の丈は30cm~60cmです。
花
春~夏に直径1~1.5cmほどの黄色の5弁花をつけます。
花びらに光沢があるのが特徴です。
葉
葉の幅は5~8cmほどです。
キツネノボタンより、切れ込みが深く入っています。
葉と茎に毛が多く生えています。
果実
果実は、トゲのある小さな卵型の果実が多く集まって、1cmほどのかたまりをつくっています。
お菓子の金平糖(こんぺいとう)によく似ています。
名前の由来
キツネノボタンに「ケ」が付いているだけですよね。
「ケ」は「毛」が多いの意味です。
タガラシ(田辛子)
毒性
強い毒性があります。
毒に触れると
食べると胃腸などの消化器官がただれます。
茎や葉の汁が皮膚につくと、発疹、かぶれを起こします。
生息地
日本の全土。
川や田んぼの近くなど、湿り気のあるところに生えています。
草丈
草の丈は30cm~60cmです。
花
春に、茎頂に直径1cmほどの黄色の5弁花をつけます
花びらにややツやがあります。
葉
葉の幅は3~7cmほどです。
果実
小さな果実がたくさん集まって、長さ1cm、太さ直径4mmほどの大きさになっています。
名前の由来
田を枯らすくらい生い茂る様子から「田枯らし」となったようです。
まとめ
これらの植物を見たことがある方も多かったのではないでしょうか。
危険なモノをちゃんと知っていれば、過度に心配する必要なありませんよね。
自然と親しむことは、とってもいいことですから。
山に入る時はマムシなどにも気をつけてくださいね。