岸和田のだんじり祭りと言えば、日本のお祭りの中でも、激しいお祭りとして有名ですよね。
観光に訪れる人も多くて、祭りは大変なにぎわいを見せています。
今年はシルバーウィークと重なって、ますますアツイお祭りとなりそうです。
でも、このお祭りがアツイ、本当のわけをご存知ですか。
お祭りは、そこに関わる人がみんなアツくないと、絶対盛り上がリません。
岸和田という町はとってもユニークで、とってもアツいんです。
どんな風にアツイのか、ご紹介します。
この記事の目次
どこにいても帰ってくる曳き手(ひきて)たち
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
岸和田のだんじりがあのようにアツく激しいのも、その曳き手たちの想いが大変熱いからでしょう。
岸和田に生まれたら、「一生ここを離れない。」という地元の人が大勢います。
また、「旦那にする人は、岸和田の男以外には考えられない。」という女子もたくさんいます。
一年がだんじりを中心に回っている、というのは岸和田ではごく一般的なことです。
岸和田を離れて就職や進学をしても、祭りの日には必ず帰る、というのは当たり前のようになっています。
そんなアツイ町、人たちを、この祭りで感じてみて下さい。
だんじり(地車)は町に一つ
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
岸和田のだんじりは町(ちょう)ごとに曳く、ということはご存知ですか。
町ごとの団結は、この祭りを支える大切な要素です。
町の数は岸和田地区で22、春木地区で15ほどあります。
もちろん、だんじり(地車)は町ごとに異なり、纏(まとい)やハッピも各町ならではのモノになっています。
だんじりは総ケヤキ作りで、見事な彫刻が施されています。
彫刻は、大坂夏の陣や源平合戦など、戦記物語の名場面を彫り上げたものです。
そのようなところを、じっくり見るのも、祭りの楽しみ方の一つです。
祭りのメインはやりまわし
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
岸和田だんじり祭りのメインと言えば、やりまわしでしょう。
やりまわしとは、4トンもの重さのだんじりが勢いを付けてカーブを見事にまわっていくことです。
やりまわしは、やっているほうも、見ているほうも、とっても緊張する場面です。
普通に回っては、遠心力でだんじりがひっくり返ってしまうからですよね。
けが人が出ることでも、有名かもしれません。
やりまわしは各パートの曳き手たちが、絶妙なタイミングとバランスで、だんじりを維持しなければなりません。
曳き綱の付け根を担当する綱元(つなもと)がラインと速度を決め、前方と後方ではテコをあやつり、カーブの外側に乗っている「たかり」またはセミと呼ばれる人たちは、いっせいにだんじりから降る、ということもあります。
そしてカーブの内側に乗っている「たかり」はだんじりがひっくり返らないように、しっかり踏ん張る、または増員されるのです。
それを指示するのが屋根に乗っている「大工方」と言われる人です。
また、前梃子(まえてこ)と呼ばれる前方の左右でテコをあやつる二人は、最も仲のいい者同士か兄弟、などと決められています。
それだけ、左右のバランス、呼吸を合わせることが、とても重要だということです。
近くで見ると、すさまじいものを感じますよ。
大工方(だいくがた)
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
だんじりの高さは約3.8m。
その上で飛んだりはねたりする、大工方の舞は見事なものです。
相当の度胸が必要でしょう。
見ているほうは、かなりハラハラどきどきしますね。
やりまわしを片足でやりきる大工方もいますよ。
宮入り
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
本宮の日の朝9時からは、宮入りが行われます。
宮入りとは各町の氏神様のある神社に、だんじりを曳きいれて、お参りすることです。
岸城神社に行く途中にあるコナカラ坂は、人気のスポットになっています。
駅前セレモニーとパレード
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
岸和田の駅前では各町それぞれに、趣向をこらしたセレモニーが行われます。
勇ましい曳き手たちをじっくり見るチャンスかもしれません。
岸和田の駅前は相当の人だかりになります。
この後、やりまわしを行う、パレードへと続きます。
夜のだんじりは提灯(ちょうちん)で飾る
出典:ウィキペディア
昼間は大変激しい動きを見せてくれる、だんじりですが、夜になると約200個の提灯を飾り、ゆっくりと町を曳かれます。
これを「灯入れ曳行(ひいれえいこう)」や「夜間曳行」と言います。
鉦(かね)の音が鳴り響き、とても幻想的です。
女子の編みこみハッピ姿
引用:だんじり祭り 編み込み 岸和田 画像
また、祭りは男たちだけのモノではありません。
女子もこの日が来るのを待ちわびて、キレイに髪を結い、ハッピ姿で祭りを盛り上げています。
そんな可愛い女子の姿を見るのも、この祭りの楽しみ方の一つです。
鳴り物
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
祭りの鳴り物の音色に心が躍り、ワクワクするのは日本人の特色でしょうか。
岸和田のだんじり祭りに使われる鳴り物は、篠笛(しのぶえ)と小太鼓、鉦(かね)、大太鼓です。
力強い太鼓の響きや篠笛の掛け合い、場面で異なるさまざまな拍子に、心が惹き付けられます。
鳴り物も祭りには欠かせない、楽しみの一つですよね。
曳行(えいこう)日程・試験曳き
出典:「岸和田だんじり祭 – 岸和田市公式ウェブサイト」
お祭りの日程をご紹介します。
お祭りは毎年、敬老の日の直前の、土曜日と日曜日に行われることになりました。
2015年の今年は
宵宮が 9月19日(土曜日) 午前6時~午後10時 で
本宮が 9月20日(日曜日) 午前9時~午後10時 です。
ちなみに、この本祭り以外に試験曳き(しけんびき)というテスト曳きの日が設けられています。
試験曳き 9月 6日(日曜日)、9月18日(金曜日) 午後2時~午後4時
観光客の数も少ないので、だんじりをじっくり見られるチャンスかもしれませんね。
岸和田だんじり祭りに関する詳しい情報はこちらでご確認ください。
まとめ
いかがでしたか。
岸和田だんじり祭りを体験したくなりましたか。
こちらのお祭りはとてもオススメですけれども、大変激しく、危険なこともあります。
細い道をすさまじい勢いで通り過ぎていったりします。
民家の瓦屋根が壊れる映像を、テレビなどでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
そんな場所でご覧になる方は、危ないですから、係りの人の誘導には、すばやく従ってくださいね。
急いで逃げなくてはならない場合もありますよ。
安全なところでご覧になる方は、全然問題ありません。
熱中症・紫外線対策などをして、ぜひお出かけください。
敬老の日のプレゼント選び
お祭りの次の日は敬老の日ですね。プレゼントに迷っている方はこちらを参考にしてください。
「おばあちゃんに喜ばれるプレゼント10を厳選!」
お彼岸とは
9月20日からお彼岸にも入ります。お彼岸の意味は大丈夫ですか。
「お彼岸とお盆の違い?おはぎとぼた餅、月見団子の違いは何?」
岸和田だんじり祭りの掛け声は「そーりゃ、そーりゃ」です。楽しんでくださいね(^^)