便秘の解消に、オリゴ糖が効果的なのは、オリゴ糖がもっているある特性のためです。
オリゴ糖は、市販もされているので、手軽に便秘の解消に役立てることができますよね。
ただし、オリゴ糖の特性を理解して使わないと、効果が感じられないこともあります。
今回は、便秘の解消に役立てるオリゴ糖について解説していきます。
この記事の目次
便秘解消にオリゴ糖って効果あるの?
便秘の解消にオリゴ糖が効果を発揮することがあるのは、次のような理由があるからです。
- オリゴ糖には、便をやわらかくする効果がある
- オリゴ糖には、腸を活性化する効果がある
それぞれについて少し詳しく解説していきますね。
オリゴ糖には、便をやわらかくする効果がある
オリゴ糖は、「体内で消化吸収されない」という特性があります。
またオリゴ糖には、大腸で水分をキープしたり、便に水分を呼び込んだりする作用もあります。
つまりオリゴ糖は、大腸まで届いて、硬くなった便に水分を含ませてやわらかくして、排便しやすくするので、便秘を解消する効果がある、というわけなのです。
便秘は、水分と密接に関係しています。詳しくはこちらで解説していますので、参考にしていただければと思います。
オリゴ糖には、腸を活性化する効果がある
オリゴ糖には、乳酸菌のえさになるという特性もあり、乳酸菌の数を増やします。
乳酸菌には、腸内のほかの善玉菌を増やす作用もありますので、腸内の環境がよくなります。便を出口へと運ぶ動きも活発になりますので、便秘の解消につながる、というわけなのです。
オリゴ糖のもつ特性は、おだやかに便秘を解消する効果があり、病院でも処方されることがあります。
赤ちゃんや子どもの便秘に、オリゴ糖製剤が処方されます
オリゴ糖を使った薬に、「ラクツロース」(商品名:モニラック)があり、赤ちゃんや子ども、手術のあとで排便促進が必要な方などに処方されることがあります。
ただし、一般の大人には、処方されません。
市販されてるオリゴ糖でおすすめのものは?
オリゴ糖製剤は、薬局やドラッグストアで購入することができます。
便秘の解消には、成分の中に「ラクトスクロース」が含まれているものがおすすめです。
「マルツエキス」とよばれているものもあり、麦芽糖のことでオリゴ糖の一種です。
オリゴ糖製剤を選ぶときには、ほかの成分などもよくチェックして、自分にあったものを購入するようにしましょう。
便秘解消に効果のあるオリゴ糖の食べ方や量は?
それぞれのオリゴ糖製剤で、食べ方や食べる量が異なりますので、用法用量を守って使うようにしましょう。
一般的なオリゴ糖を使う場合は、1日に小さじ1~2杯程度を摂るといいでしょう。
ただしオリゴ糖の効き方には個人差がありますので、便の様子をみながら、 量を調整するようにしましょう。
オリゴ糖は、水分を呼び込んできますので、適度な水分摂取も必要です。
オリゴ糖は便秘解消に効果なし?
先ほども述べましたが、オリゴ糖は便秘に対しおだやかに効果を発揮していきます。腸内環境の違いで、効き目が遅い人、早い人の違いもあります。
また、普段の食事、水分摂取量も影響します。
オリゴ糖を摂っているのに、いつまでたっても便秘解消に効果がない、という場合は、便秘の原因がもっと別のところにある可能性もあります。
お腹が痛かったり、吐き気がしたりする場合には、腸閉塞(ちょうへいそく)などの病気も疑われます。
便秘が続いている場合は、一度、医師の診察を受けられることをおすすめします。
オリゴ糖のとり過ぎに注意!?
便秘解消のために、オリゴ糖を普段の料理や飲み物に使う方もいらっしゃるでしょう。
オリゴ糖は砂糖に比べてカロリーも低めです。
ただし、糖尿病などで糖分を制限しなければならない方は、とり過ぎないように注意する必要があります。
まとめ
便秘の解消に役立てるオリゴ糖について見てきましたが、いかがでしたか。
オリゴ糖は便秘解消にとって、薬というよりは機能性食品のような存在です。即効性はないかもしれませんが、適量であれば長期的にとっても問題はないと言われています。
私たちが普段食べている野菜や大豆製品などにもオリゴ糖は、含まれているのですよ。
お腹の中で消化・吸収されないので、直接的な栄養源にはなりませんが、善玉菌の栄養になりますので、腸内を改善してくれるありがたい存在です。
赤ちゃんを産んだお母さんの母乳の中にも、オリゴ糖は含まれています。
便秘解消に効果のある運動などもとりいれながら、自然なお通じが習慣になるといいですよね ^^)