うなぎには、不足しがちな栄養や体の機能を高める成分が豊富に含まれています。ほかの魚介類と比べても、含有量がとても高いのですよ。
今回は、うなぎの栄養をご紹介します。
カロリーも気になりますよね。
この記事の目次
うなぎにはどんな栄養があるの?
うなぎのおもな栄養成分は次の通りです。
- ビタミンB1、B2、D、A、E
- ドコサヘキサエン酸
- エイコサペンタエン酸
- オレイン酸
- コラーゲン
などです。
それぞれの栄養素に、どのような働きや効果があるのか解説していきます。
ビタミン類
ビタミンB1
うなぎに含まれるビタミンB1という栄養成分は、体内の糖質をエネルギーに変える、酵素をサポートする大切な働きをしています。ビタミンB1が不足すると、疲れやすかったり、筋肉痛を起こしやすくなる、と言われています。
脳や神経にとっても欠かせないのがビタミンB1で、記憶力や集中力を高める働きをします。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約0.75mgのビタミンB1が含まれています。
ビタミンB2
細胞の新陳代謝を助けているのがビタミンB2という栄養成分で、健康な髪、爪、皮膚をつくり、成長を促します。
口内炎や肌荒れの原因のひとつに、ビタミンB2不足があると言われています。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約0.74mgのビタミンB2が含まれています。
ビタミンA
ビタミンAは、粘膜や皮膚を正常に保つ働きがある栄養成分です。
また、活性酸素から体を守る作用もあります。最近のがん研究では、ビタミンAを多くとっている人ほど、がんの発生率が低い、という報告もされています。
ビタミンAはうなぎの肝(きも)に多く、1串(50g)に約2200㎍RAEも含まれています。
ビタミンD
ビタミンDは、体内へのカルシウムやリンの吸収を助け、骨をつくったり、維持する働きのある栄養成分です。
ビタミンDが不足していると、Ⅹ脚や0脚になりやすく、成長期にある胎児や子供のビタミンD不足には、特に注意が必要です。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約19㎍のビタミンDが含まれています。
ビタミンE
過酸化脂質の生成を防ぎ、細胞の老化を防止する働きのあるのが、ビタミンEという栄養成分です。
末梢血管を広げる作用もありますので、冷え性を改善したり、自律神経を整える効果もあると言われています。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約4.9mgのビタミンEが含まれています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
脳の働きがよくなり、乳幼児の脳の発達に欠かせない栄養成分として有名なDHAも、うなぎには豊富に含まれています。
DHAは、中性脂肪を減少させ、血液をサラサラにする作用もありますので、あやゆる生活習慣病を予防する効果があると言われています。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約1300mgのDHAが含まれています。
EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAは、血液の粘度を低下させ、固まりにくくする作用があります。EPAは、生活習慣病を予防するだけでなく、アレルギー症状の緩和や予防、炎症性関節痛の改善にも効果があると言われています。
うつ病や認知症の改善にも有効だという報告もあります。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約750mgのEPAが含まれています。
オレイン酸
オレイン酸とは、善玉コレステロールを残しつつ、悪玉コレステロールだけを減少させる効果があるものとして、注目されている、脂肪酸です。
オレイン酸は、心疾患や高血圧、動脈硬化などを予防したり、便通を改善する効果があると言われています。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約6500mgのオレイン酸が含まれています。
コラーゲン
うなぎの皮の周囲に含まれるコラーゲンへの注目度も高まっています。
繊維性たんぱく質の一種であるコラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ役割がありますので、肌の張りをよくしたり、血管を強くしたり、目の健康を保つ働きがあります。
うなぎのかば焼き1串(100g)に、約5530mgのコラーゲンが含まれています。
うなぎのカロリーは?
うなぎのカロリーも気になりますよね。
うなぎのかば焼きのカロリーは、100gで約293kcalです。
まとめ
いかがでしたか。
うなぎには、1串食べるだけで、1日に必要分が摂れる栄養が含まれていますね。ビタミンA、Dなどがそうです。
近年注目されている脂肪酸も豊富に含まれています。
また、うなぎにはカルシウムなども含まれているのですよ。
夏バテ予防だけではなく、年中食べたい食材ですね。
うなぎは、たいていかば焼きで売られていますで、調理の手間も省けて助かりますよね(^^)