足のむくみは見た目的にもあまり美しいとは言えませんので、嫌なものですよね。それに何かの病気なのかと、心配にもなります。
むくみは、私たちにとって大切な、栄養や酸素を運ぶ 血液の流れと大きく関係しています。むくみが出ているということは、血液の流れやリンパの流れが悪くなっている、というサインでもあります。放っておくのはよくありませんよね。
そこで今回は、考えられる原因と対処法を解説していきます。
この記事の目次
足のむくみ、原因はなに?
足がむくむ原因には次のようなことがあります。
- 筋力の衰え
- 塩分(ナトリウム)の摂りすぎ
- 糖分の摂りすぎ
- アルコールの飲み過ぎ
- 股関節が硬い
- 肝機能や腎機能の低下
それぞれについて解説していきます。
足のむくみは筋力のおとろえ!?
心臓から送り出された血液を、心臓に送り返すのは、足の筋肉の役目です。筋肉が元気であれば、心臓のようにポンプの役目をして血液を心臓に返してくれますが、筋力が弱ってしまうと、心臓に返す力が弱く、血液は下半身にたまりやすくなります。
たまりやすくなると、血管からしみ出した水分が、再び血管に戻っていくことがスムーズに行えなくなり、どんどんしみ出す水分が増えて、足がパンパンにむくむ、というわけなのです。
立ちっぱなしや座りっぱなしで、足の筋肉を使う機会が少ないと、筋肉は少しずつ弱くなってしまいます。仕事で仕方なく、そういう状況が続いている、という場合は、努めて足を動かしたり、運動したりする方がいいですね。
また、ヒールの高い靴をよく履いていると、 ふくらはぎの筋肉がいつも縮んだ状態になってしまうので、よくありません。むくみやすい足になりやすい、ということが言えます。
足のむくみ解消法
血液の流れにとって大切な足の筋肉をしっかり鍛えましょう。鍛えると言っても、しなやかな筋肉を作るイメージでいいと思います。しなやかで柔軟な筋肉は、血流にとって大切なだけではなく、骨を支えるためにもとっても大切なのです。
筋肉が弱くなってくると、骨全体のバランスがくずれ、骨盤をゆがませてしまう恐れもあります。
足の筋肉を元気にするためには、しっかり自分の足で歩く、ということから始めてもいいでしょう。できれば通勤通学はスニーカーなどを履いて、足の後ろもしっかり伸ばして少し大股くらいで歩くのをおすすめします。
一日の終わりにストレッチをするのもいいですね。いつも縮こまっているところは、重点的に伸ばしていきましょう。
ストレッチのやり方はこちらでご紹介していますので、良かったら参考にしてくださいね。
また、オフィスでは、着圧靴下を履くだけでなく、座りながらでも行える、ストレッチを取り入れてください。
やり方は、
〇 足首をゆっくり回す。
〇 足首を90°に曲げたり伸ばしたりする。
などがそうです。
こちらの動画が参考になります。
立ちっぱなしの仕事の時も、足首を曲げたり伸ばしたりなら、できますよね。
立っている時のむくみ解消方法は、
〇 つま先をつけて足首をグルグル回す。
水泳選手がよくやっているアレです。
〇 かかとの上げ下ろし
バレリーナの気分でやってみてください。
こちらの動画が参考になります。
キツイ靴、ヒールの高い靴はやめて、足首を曲げたり伸ばしする機会を増やしましょう。
足のむくみは塩分・糖分のとりすぎ!?
食塩の中に入っている ナトリウムの摂りすぎが、むくみの原因になっている、ということはご存知の方も多いと思います。ナトリウムが身体の中に大量に入ると、体のナトリウム濃度を調節する機能が働いて、水分を多く身体に保持しようとするからです。
そしてじつは、 糖分も水分を保持する働きがあるので、摂りすぎはむくみの原因になってしまうのです。
血液の中に糖分の割合が多いという、 糖尿病の症状のひとつにもむくみがあります。
食べ物の中に多くの糖分やナトリウムが入っているものは、注意が必要ですね。
足のむくみ解消法
足のむくみを解消法するために次のようなことに注意してみてください。
〇 ラーメンのお汁はなるべく残す。
〇 ポテチは一度にたくさん食べないようにする。
○ 塩気の多いお菓子は、小さい袋のものを買う。
〇 塩の味付けをなるべくやめて、レモンやお酢、ハーブなどを使う。
参考記事⇒「高血圧の原因は食べ物?」
〇 甘い飲み物はやめて、ミネラルウォーターや炭酸水を飲む。
〇 海藻類をマメに摂る。
味噌汁の塩分が気になる方はこちらを参考にしてください。
関連記事⇒「味噌汁の栄養って凄い!」
足のむくみはアルコールの飲みすぎ!?
アルコールも、むくみの立派な原因になります。アルコールの飲みすぎは、 肝臓や 腎臓にとても負担をかけてしまっています。
肝臓や腎臓で、処理ができなかった水分が体の中にたまって、足がむくむというわけなんです。
足のむくみ解消法
お酒を飲み続けても、むくまない方法があればいいのですが、残念ながらありません。
〇 アルコールの量を減らすことをオススメします。
関連記事⇒「禁酒のダイエット効果がすごいわけ。」
足のむくみの原因は股関節(こかんせつ)の硬さ!?
血管やリンパ管の通り道である 股関節が硬くなっていると、足がむくみやすくなります。股関節には、リンパ管が集まってい るリンパ節があり、意識して動かさないと、硬くなりやすいところなのです。
また、股関節の内側の筋肉が弱いと、むくみの原因になりやすいと言われています。
足のむくみ解消法
股関節は足を回すことで、やわらかくすることができますよ。壁などを持って、最初は少しずつ行ってください。
股関節回しは、こちらの動画が参考になります。簡単ですので、ちょっとした隙間時間にやるのを習慣にしてみてください。
反対の外側回しもやってみると、より効果的です。
肝機能・腎機能障害の疑いも
こんなことがあったら、要注意です。
● 尿検査でタンパクが降りていると言われたことがある。
● 胃腸の調子が悪い
● 身体に摂り入れる栄養が偏っている。
● 貧血気味である。
● 最近、嘔吐することがある。
体内のタンパク質の量が少ない時にも、足のむくみの症状は出てくることがあります。
上記のような場合は、 肝臓の機能が低下して、タンパク質を作る量が減っているのかもしれません。
また、 腎臓の機能が低下することにより、体内から出ていくたんぱく質の量が増えることもあります。
いずれにしろ、体内で作られるたんぱく質より、身体から出て行くたんぱく質が多くなった時に身体はむくみやすくなります。これを 低タンパク血症と言って、身体がむくむ原因のひとつになっています。
そのほかの、病気が原因のむくみは、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
気になることがある場合は、早めに医師の診察を受けてくださいね。
産後のむくみの原因は?
赤ちゃんを産んだ女性の体は、出産による大量の血液や羊水の排出により、水分不足に陥っています。そのため体は、水分を保持しようと働きます。その結果、一時的にむくみの状態になることがあります。
また、授乳がはじまると、お母さんの体からは、水分が失われることになり、やはり 体は水分を保持しようと、働きます。
そのうえ、産後の体は疲れがたまっていたり、ホルモンのバランスが崩れたりしているので、自律神経に乱れが生じやすくなります。
自律神経の乱れは、血管の収縮に影響し、血行の悪さを引き起こすことがあります。
足のむくみ解消法は?
産後の足のむくみの解消には、塩分や糖分を控え、 栄養のあるモノをバランスよく摂ることが大切です。
また、周りの人に協力してもらって、休む時にはゆっくり休むようにしてください。体の調子が元に戻ったら、徐々にむくみは解消してくるでしょう。
足裏のツボを刺激するのもいいですよ。
こちらを参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか。
むくみは日々の生活の改善で、解消することが多いですよ。でも、心配な時は、一度医師の診察を受けておいてくださいね。
お酒を飲んだ後は、いつもラーメン屋さんに行く!? などということがあるとしたら、そんな習慣をやめてみるとあっさり、むくみもなくなるかもしれませんね。
そして、運動はとても大切です。筋肉を長く元気に保つためにも、血行をよくするためにも、そのほかにも色々といい効果がありますので、小さなことから習慣にしてくださいね。
カリウムを多く含む納豆やアボカドなども、マメに摂るようにしてください。
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