禁酒でのダイエットは、痩せるための、もっとも効果のある方法のひとつと言っていいでしょう。
なぜなら、お腹のお肉が段々大きく、ぶ厚くなってきているのは、アルコールが大きな原因!といえるからです。
また、お酒の飲み過ぎでむくみやすくなっている方にも、禁酒ダイエットはおすすめです。
今回は、禁酒のダイエット効果や、効果が出始めるまでの期間、我慢するための方法などについて、解説していきます。
むくみなど、アルコールの悪影響も気になりますね。
この記事の目次
禁酒がダイエットに効果的なわけは?
禁酒のダイエット効果:脂肪をつくらせない!
禁酒がダイエットに効果的なのは、アルコールを飲むことによって、中性脂肪(トリグリセリド)が増えてしまうからです。
中性脂肪は、糖質と同じく、私たちにとって重要なエネルギー源となるものですが、多すぎてエネルギーとして使われなかった分は、 皮下脂肪や内臓脂肪となって、からだについてしまうのです。
アルコールは肝臓で分解されますが、その時に、中性脂肪がつくられます。
トリグリセリドは、肝臓における合成の増加を反映して、アルコール摂取量に比例して増加します。
(厚生労働省)
禁酒ダイエットをすれば、余計な中性脂肪をつくらないですみますね。
禁酒のダイエット効果:痩せにくい体質を改善!?
中性脂肪が増え続けると、脂質をエネルギーに変えること(代謝)も正常に行われにくくなります。つまり、お腹や腕などに、脂肪として蓄えられたままになってしまう、ということなのです。
脂質の代謝が悪いと「超悪玉コレステロール」と呼ばれる超低密度コレステロール(VLDL)が増えてしまうからです。
超低密度コレステロールは、血管の中に入っていきやすいのに、肝臓に吸収されにくい、という特徴があります。
そのため、血液中に長くとどまって酸化しやすいのです。
これがいわゆる「血液ドロドロ」状態で、からだ全体の代謝が悪くなるので、ダイエットを頑張っても、痩せにくい体質になってしまう、というわけなのです。禁酒して痩せない体質を改善しましょう。
禁酒のダイエット効果:カロリーを減らす!
アルコールは水分だから、太るイメージがないかも知れませんが、アルコールのカロリーは結構高いのです。
アルコールのカロリーを、ざっと並べてみます。
- 生ビール大瓶 1本 は 約250kcal (100g 40~60kcal) スタウトが高め
- 缶ビール1缶 350ml は 約140kcal (100g 約40kcal)
- グラスワイン 120ml は 約100kcal (100g 赤・白約73kcal ロゼ約77kcal)
- 日本酒 コップ1杯 は 約200kcal (100g 約104kcal)
- チューハイ コップ1杯 は 約140kcal (100g 約70kcal)
- 焼酎 コップ1杯 は 約300~400kcal (100g 150~200kcal)
- ウイスキー 60ml は 約142kcal (100g 237kcal)
- ブランデー 60ml は 約142kcal (100g 237kcal)
となっています。
これを見ると、「とりあえず生ちょうだい。」とは、言いにくいですね。
禁酒ダイエットをすることによって、いつも摂っていたこれらのカロリーを、とらずに済むということですね。
禁酒のダイエット効果:理性を保つ?
アルコールを飲むときは、必ずと言っていいほど、何か食べますよね。何か食べるどころか、いっぱい食べてしまう、ということもあるでしょう。
それは、アルコールが入ると、脳がまひを起こしてしまうからなのです。理性をつかさどる前頭葉という部分が、コントロールを失います。
すごくおしゃべりになったり、突然泣きだしたり、浮かれたり、大騒ぎしたり、ということも起こりやすくなります、よね。
たくさん食べたり、平気で高カロリーな揚げ物などをペロリと食べてしまうのは、こういう事情があるからです。
禁酒ダイエットの効果:しめも必要ない!?
さんざん飲んだり食べたりしたのに、さらにラーメンでしめくくる!なんてことが習慣になっている、という方もいらっしゃいますね。
そんな場合は、からだが低血糖の状態に陥っている、という恐れがあります。
たくさん食べているのに低血糖に陥る、というのは不思議に思うかもしれませんが、それは、肝臓がアルコールの分解に忙しいためにおこる現象です。
肝臓は、アルコールの分解を最優先に行いますので、 栄養分をエネルギーに変えるという働きが充分に行えません。
つまり血液の中の糖分が不足するので、からだが糖分を求める、というわけなのです。
禁酒のダイエット効果:アルコールは喉がかわく!
ラーメンが好まれるのは、お汁がある、ということも関係しています。アルコールの利尿作用により、体は脱水症ぎみになります。
お汁たっぷりのラーメン、またはお茶漬けなどは、水分を補給するピッタリの食べ物、というわけです。
禁酒ダイエットすると、ラーメンを夜中に食べる、ということも減ってくるでしょう。
禁酒しないとむくみが取れない!?
アルコールを飲んでいるときに、顔や足がパンパンにむくんできた、という経験のある方は多いでしょう。
アルコールを飲んだために、血管が膨らんで、水分がしみ出したりするためですが、それを頻繁に続けていると、むくみやすい体質になったり、むくみがひどくなることがあります。
肝臓がアルコールの処理に疲れてしまい、機能が落ちてしまうためです。悪くすると肝臓の病気になることもあります。
禁酒ダイエットは、肝臓のためにもおすすめです。
どのくらいの期間で、禁酒のダイエット効果はでるの?
禁酒ダイエットを始めて、すぐに効果があらわれてくれたら、頑張って続けられますよね。
でも、初めはそうもいきません。すぐに結果がでないこともあります。
とりあえず1か月くらいは、続けてみてください。
ぽっかり空いた時間に、ちょっとしたウォーキングなどの運動をされると、さらに効果的ですよね。お腹にたまっている脂肪を燃やすこともできるでしょう。
からだにいい、水もしっかり飲みましょう。新陳代謝を良くする助けにもなりますね。
禁酒が我慢できなくなったら?
何か、シュワッとしたものが飲みたい、と思ったときには、炭酸水がおすすめです。
炭酸水には、ダイエット効果も、健康増進効果もあるのですよ。アルコールの代わりに甘いものを食べてしまいそう、というときにも飲んでみてくださいね。
炭酸水を飲むと満腹感が得られるでしょう。
(お腹の弱い方は、様子を見ながら飲んでくださいね。)
まとめ
いかがでしたか。
アルコールには太る条件がたくさんありますよね。言い方を変えれば、禁酒ダイエットをするだけでこれらのことを避けることができる、ということです。
中性脂肪がつきやすい、ということが改善されたら、今までと同じ運動量で、お腹周りが細くなったり、体重が減る、という可能性も高くなりますね。
禁酒ダイエット、がんばってくださいね(^^)