ニキビ肌のスキンケアは注意が必要で、ニキビの薬などを塗っている場合には、使用しない方がいいニキビ用洗顔料などがあったりします。
ニキビができやすい人、またはなかなか肌の調子が良くならない人は、間違ったスキンケアを続けていることも多いです。
今回は、ニキビ肌のスキンケア方法について、やってしまいがちな間違った方法や、化粧品を選ぶときのポイント、正しい洗顔方法、クレンジングの使い方などなどを解説していきます。
男性も参考にしていただければと思います。
この記事の目次
ニキビ肌の人がやってしまいがちなスキンケア方法
ニキビ肌の人がおちいりやすいスキンケア方法には、次のようなことがあります。
- 手で肌をこするように洗顔してしまう
- 1日に何度も洗顔している
- 洗顔料を十分泡立てていない
- 顔についた洗顔料を、十分すすいでいない
- すすぎに使うお湯の温度が高い
- クレンジング剤(化粧落とし)の使用量が少ない
- クレンジング剤と化粧を十分なじませていない
- 化粧をしたまま寝てしまう
- 保湿が不足している
このようなスキンケアを続けていると、治るニキビも治らない、ということになりかねません。
次に、ニキビ肌に好ましい、スキンケア方法をみていきましょう。まずは、スキンケア用品を選ぶときのポイントから。
ニキビ肌、スキンケア用品選びで注意すること
ニキビがある時は、次のような化粧品を選ぶことが望ましいと言われています。
- ノンコメドジェニックの表記があるもの
- 皮膚への刺激が少ないものを選ぶ
- 洗浄剤で簡単に化粧が落とせるもの
ノンコメドジェニックってなに?
ノンコメドジェニックとは、面皰(めんぽう)と呼ばれるニキビの初期症状である、毛穴のつまりを作りにくくする化粧品のことです。
ニキビがある時は、臨床試験などで安全性が確立されているニキビ用化粧品を選ぶことが大切です。
皮膚への刺激が少ないものとは。
皮膚に多少の刺激がともなうアダパレンゲル(ディフェリンゲル)などの薬を使用してニキビ治療を行っている場合は、さらに刺激が増す可能性のある、次のような成分が含まれている化粧品は 避けた方がいいと言われています。
- グリコール酸などのAHA(α‐ヒドロキシ酸)
- サリチル酸などのBHA(β‐ヒドロキシ酸)
- アゼライン酸
落としにくい化粧品は避けましょう
通常の洗浄剤などでは落ちにくいウォータープルーフ製品などは、ニキビがある時は使用しない方がいいと言われています。
次に、具体的なスキンケア方法を解説していきます。
ニキビ肌の正しいスキンケア方法
ニキビがある時は特に、次のことに注意してスキンケアを行いましょう。
- 化粧落としは、ポイントメイクとベースメイクで分けて行う。
- ベースメイクを落とすクレンジングは、洗い流すタイプを使う。
- 洗顔は、泡立ちやお湯の温度に注意する。
- 保湿は十分行う。
- 紫外線対策をする。
- シャンプー剤やリンス剤は、顔に残りやすいので注意する。
- 髪で肌を刺激しないようにする。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
化粧落とし(クレンジング)によるスキンケア
化粧を落とすときは、口紅やアイメイクなどのポイントメイクを先に拭き取りましょう。
ポイントメイクアップリムーバー(ポイントメイク落とし)で、アイシャドウやマスカラ、口紅などを先にとります。
具体的な方法は、
- ポイントメイクアップリムーバーをなじませる
ポイントメイクアップリムーバーをコットンにたっぷりと含ませて目元に当て、マスカラなどが十分になじむのを待ちます。
- こすらないようにそっと拭き取る
ポイントメイクアップリムーバーがなじんだと思ったら、こすらないように注意して、まつ毛の先に向かってコットンを動かし、そっと拭き取ります。
口紅も同じように、十分ポイントメイクアップリムーバーをなじませて、こすらないようにとります。
ポイントメイクを拭き取った後、顔全体のメイクをとっていきます。
- 洗い流すタイプのクレンジングを顔全体になじませる
ポイントメークを拭き取ることができたら次は、両手で顔全体に、洗い流すタイプのクレンジング剤をなじませます。
- なじんだ後はすぐに洗い流す
クレンジング剤がなじんだら、すぐに洗い流しましょう。
クレンジング剤のタイプには、オイルやクリーム、ジェルなどがありますが、タイプによってニキビが悪化することはないと言われています。
洗顔料によるスキンケア
次に、洗顔料を用いて、残っているクレンジング剤や汗、余分な皮脂、角質などをキレイに取り除きましょう。
- 洗顔料を、よく泡立てる。
手でニキビを刺激しないように、洗顔料はよく泡立て、手が顔に触れないように泡で汚れをとります。
洗顔料の泡立てには、泡立てネットや、泡の出るポンプ式の洗顔料などが便利です。
泡の作り方や洗い方は、こちらの動画が参考になりますよ。
- すすぎ残しがないようにしましょう
顎(あご)などのフェイスラインやこめかみ、髪の生え際は、洗顔料が残りやすいと言われています。
洗顔料が原因でニキビができたり、悪化したりすることもありますので、すすぎは十分行います。
- すすぎのお湯の温度に注意しましょう
すすぎのお湯は、35℃くらいが適温だと言われています。熱いお湯は皮膚の乾燥をまねき、皮膚の乾燥は肌のバリア機能を弱め、ニキビの原因になります。
冬のあいだも熱くならないように注意しましょう。
保湿剤でスキンケア
最後にしっかり保湿します。
洗顔の後は水分が蒸発するため、肌が乾燥しやすくなっています。化粧水や乳液、美容液などで保湿しましょう。
- 洗顔後はなるべく早く保湿する
適量の化粧水を、コットンかキレイな手にとり、肌をこすらないように注意して、 軽く押さえこむように肌にしみ込ませます。
美容液や乳液などは、手のひらで顔を包み込むように軽く押さえてなじませましょう。
ニキビの薬をつけるときは、化粧水をつけた後に使います。
- 刺激の少ない保湿剤を使用する
ニキビ治療でアダパレン(ディフェリンゲル)を使ったり、ケミカルピーリングなどを行ったりしている場合は、肌をさらに刺激しない保湿剤選びを心がけることが大切です。
「ニキビ肌、スキンケア用品で注意すること」で解説したように、AHA(α‐ヒドロキシ酸)などが含まれていない刺激の少ない化粧品を選ぶ方が望ましいと言われています。
ニキビ用化粧水に、これらの成分が入っていることがあります。そんなときは、敏感肌用化粧用保湿剤などを使うといいでしょう。
サンスクリーン剤でスキンケア
紫外線による色素沈着を防ぐために、サンスクリーン剤などを活用しましょう。
化粧をする場合は、化粧下地としてサンスクリーン剤を使うのがいいと言われています。
ただし、ウォータープルーフタイプのサンスクリーン剤は、ニキビが悪化することもありますので、注意が必要です。肌に合わないものもやめておきましょう。
普段、使用するのであれば、SPF20~30のものでいいと言われています。
シャンプーやリンスに注意しましょう。
髪のケアに使う、シャンプー剤やリンス剤は、顎(あご)などのフェイスラインや背中、胸に流れていき、肌に残ってしまうことでニキビを引き起こすことがあると言われています。
髪を洗った後や、リンスをつけた後は、液が肌に残らないように注意しましょう。入浴の際は、髪を一番初めに洗うなど、工夫しましょう。
髪型でスキンケア
髪の毛が顔や肩、背中、胸にあたることで摩擦が起き、ニキビを引き起こすことがあります。
家にいるときなどは、髪の毛をまとめたり、ヘアバンドをつけたりして、肌に髪の毛が当たらないようにするといいでしょう。
ヘアスタイリング剤が原因でニキビができることもありますので、使い方には注意が必要です。
まとめ
ニキビ肌のスキンケアについて見てきましたが、いかがでしたか。
スキンケア方法をおさらいすると、
スキンケア用品は、ノンコメドジェニックの製品を選ぶこと。
薬を使用している場合には、できるだけ刺激の少ない敏感肌用などのスキンケア用品を選ぶこと。
落としにくい化粧品は選ばないこと。
クレンジングや洗顔は、手やコットンなどで顔をこすらないように注意して行うこと。
保湿して、乾燥を防ぐこと。
紫外線や、シャンプー、リンス、ヘアスタイリング剤、髪の毛など、ニキビの原因になるものに気を付けること。
などですね。
日々のスキンケア方法が変わると、ニキビもあっさり消えるかもしれませんね ^^