ころころとしたうんちが出るのは、ある便秘の特徴的な症状を表わしています。
コロコロ便の便秘は、腸の動きに問題があったり、精神的なことが関係していると言われています。
今回は、ウサギのような、鹿のようなコロコロとした便がでる、便秘について解説していきます。
コロコロ便は、出すときもつらいことが多いですよね。
この記事の目次
コロコロ便の便秘、原因はなに?
コロコロとした便しか出ない便秘は、次の2つの原因があると考えられています。
- 腸が緊張してけいれんを起している
- 便がたまり過ぎて、先の方の便だけがやっと出ている状態
それぞれについて詳しく解説していきますね。
コロコロ便は、腸のけいれんが原因!?
腸がけいれんを起こすと、便を出口へと運ぶ蠕動運動(ぜんどううんどう)が、正常に機能しないという、便秘になってしまいます。
蠕動運動が正常に機能しなくなると、まだまとまっていないやわらかい便が、同じところでコロコロされるだけで、先に進むことができません。そのあいだに、便の水分だけが腸に吸収されるため、あとには水分を取られた、コロコロとした硬い便だけが残る、というわけなのです。
正常な便では、75~80%の水分が含まれています。そのくらいの水分が含まれていないと、スムーズな排便ができないと言われています。
水分と便秘については、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
ころころうんちは、腸の中で長い時間を過ごす
コロコロ便の場合、口から入った食べ物が肛門から出てくるまでに、100時間くらいかかっていると言われています。4日と4時間ですね。
食べたものによって開きがありますが、通常は速くて1日、遅くて3日で出てくると言われています。
腸が緊張してけいれんを起こす原因は?
腸が緊張する原因には、ストレスが大きく関わっていると言われています。
腸にはたくさんの神経細胞があり、デリケートで敏感です。脳とも自律神経を通じて密接に関連しあっています。
普段は快便なのに、旅行先や人との食事あとに、便秘や下痢になる方がいるのもそのためです。
コロコロとした便が出る便秘は、「けいれん性便秘」と呼ばれており、過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)の人に出やすい症状で、下痢と便秘を交互に繰り返すこともあります。
便がたまり過ぎてコロコロ!?
便がたまりにたまっている場合にも、出口に近い便がコロコロとした形で、出ることがあります。
便がたまり過ぎる便秘の原因には、さまざまなことが考えられ、いつまでも続く場合や気になることがあるときは、早めに医師の診察を受けられることをおすすめします。
便秘の様々な原因については、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
コロコロ便の便秘を解消!
コロコロ便の便秘を解消するためには、次の2つが大切だと言われています。
- 腸の緊張が起こらないようにすること
- 便を再び柔らかくすること
です。
緊張の場面をやり過ごすことができたあとに、普通の便が出るようになる人や、精神療法、自律訓練法などで、コロコロ便が軽減する人もいます。
ストレスの原因は何ですか?
コロコロ便が続いている人の中には、自分にとって何がストレスの原因になっているのかが、わかっていない人もいます。
そんな人にとってコロコロ便は、体からのサインだと受け取ることもできますよね。
無意識の中に追いやっているストレスに気づくことが、コロコロ便を解消する第一段階とも言えるでしょう。
自律神経を整えて便秘を解消!
自律神経の乱れは、腸の機能低下をまねき、コロコロうんちの便秘を引き起こすことがあります。
自律神経の交感神経と副交感神経は、バランスを保つことが大切で、緊張することが多い人は、ゆっくりできる時間をしっかり確保することが必要です。
自律神経を整える方法はいろいろあり、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
コロコロ便を柔らかくする方法
コロコロ便を柔らかくするには、オリゴ糖を摂取するのが効果的です。
オリゴ糖には、便に水分を含ませる作用があり、おだやかな効き目がありますので、赤ちゃんや子どもの便秘に、病院で処方されることもあります。
オリゴ糖の摂取の仕方や効果などについては、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
コロコロ便を悪化させる食べ物をさける
コロコロ便が続いている場合には、症状を悪化させる食べ物や飲み物を多く摂っていないか、チェックされるのもいいでしょう。
一般的に、香辛料などの刺激物や、脂肪分の多い食べ物、アルコールなどは控えた方がいいと言われています。
病院で薬を処方してもらう
けいれん性便秘のコロコロ便の場合には、腸管の運動を調整する薬が病院などで処方されることがあります。
便秘の原因を突き止めるためにも、医師の診察を受けられることをおすすめします。
まとめ
コロコロ便の便秘について解説してきましたが、いかがでしたか。
重大な原因が隠れていない場合のコロコロ便は、腸が緊張して、けいれんを起こしていることが多いと言われています。ストレスを減らすことが便秘を解消する有効な方法ですね。
子どもがころころうんちを繰り返すようなら、お母さんがやさしくお腹をさすってあげることで、便秘が解消することもあるかもしれませんね。
原因がわかれば、対処の方法もおのずと見えてきますよね ^^)