便秘が続くと、「自分の体臭が、臭い(くさい)かもしれない」って気になることありますよね。
確かに便秘は体臭に影響してしまいますが、体臭が臭いことに気づける人、または臭いんじゃないかって思える人は、いい方ですね。
体臭を改善する方法を探したり、便秘自体をなんとか解消しよう、ということになりますからね。
今回は、便秘と体臭について、原因や改善方法などを解説していきます。
この記事の目次
便秘で体臭が臭くなるのはなぜ?
便秘で体臭が臭くなるのは、臭い(くさい)ニオイの成分がお腹の中で発生して、体の表面に届いたり、体液に混ざったりするためです。
どうして臭い(くさい)ニオイが発生するの?
臭いニオイが発生するのは、便秘によって増えてしまった悪玉菌が、きついニオイの成分であるアンモニアや、スカトール、インドール、硫化水素(りゅうかすいそ)、メチルメルカプタンなどを発生させるからなのです。
臭いニオイ成分は口臭の原因にも
発生したきついニオイの成分は、毛細血管から吸収されて、血液を通して体じゅうに運ばれます。だ液に混ざると、口臭が臭くなりますし、汗や皮脂に混ざると、体臭が臭くなるというわけなのです。
体臭がどのくらい臭くなるのかは、お腹の中の悪玉菌の量や、お腹の中で発生する悪臭の原因になる成分の量、血液のサラサラ状態などによって異なるでしょう。
便秘で体臭が臭くなるのは、何日から?
便秘が続いて、何日目くらいから体臭が臭くなるのかは、個人差によりますが、「便秘になって1週間くらいしてから、周りの人に言われるようになった」、という人が多いようです。
便秘による体臭は、どんな臭い?
便秘が原因の体臭は、やはり便のニオイに似ています。
また、悪臭の原因になる成分のうち、硫化水素などはよく、たまごが腐ったようなニオイと表現されることがありますし、メチルメルカプタンなどは、玉ねぎが腐ったようなニオイと表現されることがあります。
ただ、体臭の原因になるこれらの成分も、血液で薄められますので、そのままのニオイがするということはありません。
便秘による体臭を改善するためには
ここでは、便秘による体臭を改善するための、次の3つの方法を解説します。
- 善玉菌を増やす
- においの強い食べ物を避ける
- 便秘を解消する
善玉菌を増やす
悪臭を発生させる原因にも、便秘が起きやすくなる原因にもなっているのが、悪玉菌です。
悪玉菌は、減らすことができますので、がんばって減らしていきましょう。
悪玉菌を減らすには、善玉菌を増やしたり、お腹の中を善玉菌が増えやすい環境にすることが大切で、乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などをお腹の中に入れてあげることが役に立ちますよ。
乳酸菌には、善玉菌を活性化する働きがあり、食物繊維やオリゴ糖には、善玉菌のエサになるという特性があります。
乳酸菌を含む食べ物には、お味噌汁や納豆、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品がありますね。
においの強い食べ物を避ける
便秘で体臭が気になるあいだは、においの強い食べ物をさけるのもいいでしょう。
にんにくやネギ、ニラ、らっきょうなどは、普通にニオイが強いですよね。これらの食べ物には、ニオイの元となる「イオウ化合物」という成分が含まれています。
「アリシン」という名前を聞いたことがあるかもしれませんね。「硫化アリル」とも呼ばれますが、「イオウ化合物」の一種です。
ただ、くさい臭いのする食べ物には、強い抗酸化作用や、抗菌作用などがあり、血液をサラサラにする効果や免疫力を上げる効果などがありますので、体臭が解消したら、適度に摂っていただきたい食べ物です。
便秘を解消する
便秘による体臭はやはり、便秘そのものを解消して改善しましょう。
便秘を解消する方法は、いろいろありますが、大切で忘れられがちなのは水分補給です。
体の水分が不足していると、便に含まれている水分がとられてしまい、便がかたくなりやすいですよ。
便秘と水分の関係については、こちらでくわしく解説していますので、参考にしていただければと思います。
まとめ
便秘による体臭についてみてきましたが、いかがでしたか。
便秘の問題だけなら、まだ自分だけの問題ですので、それほど気にならなかった人も、体臭に出るようになれば嫌ですよね。
でもそれによって真剣に ^^) 便秘を改善することにつながるなら、それもよしということで、がんばって改善していきましょう。
最近は、便秘外来もありますので、くわしく診てもらうのもいいと思いますよ。
まずは、今すぐできることから、やってみてくださいね ^^)