冬に脱水症状を引き起こすことは、意外と多いのです。
夕方になると、頭痛がしてきたり、妙に疲れを感じたり、ということはありませんか。
その症状は、脱水によるものと考えられます。
脱水症に注意が必要なのは、夏だけではないのです。
今回は、脱水症状についてです。
ちょっとした脱水症のサインを見逃していると、症状がひどくなって、嘔吐やめまいなどを引き起こしかねません。
この記事の目次
脱水症による症状は?
脱水症になると、最初はのどが渇き、
身体がだるさを感じて、さらにすすむと、
頭痛や嘔吐(おうと)、めまいなどが起こります。
最終的に、死に至ることがあるのです。
脱水症状の水分消失はどのくらい?
人の身体は、体重の約2%の水分が失われると、脱水症になると言われています。
50kgの人だと、1ℓです。
人が暑いところで運動や仕事などをした時は、1時間に500~600mlの汗をかきます。
2時間だと1ℓ~1.2リットルということですよね。
50kgの人が、2時間働いたら、もう脱水症状になる、ということになります。
脱水症状を起こさない一日に必要な水分量
水分補給の一日の目安は、約1.5ℓです。
これは口から摂る量です。
運動などをしていない、たくさんの汗をかいていない時の、目安です。
ですから、体を動かしたり、冬でもよく汗をかく人は、それ以上の水分が必要になります。
水分は食事からもとれます。
1日約1ℓくらいの水分を、食事からとっています。
また、体の中で栄養素が分解された時にも水が生じます。
そのときの水の量は、約0.3ℓです。
そして、不要になった老廃物などを含んで排泄される水の量が、これらの合計と、同じくらいあります。
言い換えると、排泄される量と同じ、もしくはそれ以上の水分補給が必要、ということですよね。
このように、身体の中の水分が、不足することなく循環している時が、健康な状態と言えます。
脱水症状にならない水分補給のタイミング
それでは、水をとるグッドタイミングと、水の種類をご紹介します。
運動前・運動中
運動を始めて、喉が渇きだした時には、もうすでに脱水症状の初期段階です。
しかも、急激に汗をかいた後に水分を取っても、必要量の3割程度しか補えません。
ですので、運動する前に飲んでおくことを、オススメします。
運動中ももちろん、こまめに水分補給をしてください。
この時は、身体と同じ弱アルカリ性の水を飲むのが、吸収がしやすくてオススメです。
また、日本人が飲みやすい軟水が、身体に負担もかかりません。
運動後
運動したあとは、汗をかいていますよね。
汗と一緒に出たミネラルを補給するために、ミネラルを多めに含んだミネラルウォーターを飲みましょう。
こちらで、ミネラルの成分などと一緒に、軟水をご紹介しています。
また、疲れているなぁ、という時などは、スポーツドリンクを飲むようにしてください。
糖分が気になる方は、スポーツドリンクをミネラルウォーターで薄めたものでもいいですね。
天然の炭酸ガスが溶け込んだ炭酸水も、疲労回復には効果的です。
朝起きてすぐ
朝起きた時の身体は、呼吸や皮膚から水分が抜けているために、水分不足の状態になっています。
水分を補給して、身体の水分バランスを正常な状態に戻しましょう。
このときは、弱アルカリ性の軟水がオススメです。
また、レモンやライムなどを絞って入れると、吸収率をあげてくれます。
夜寝る前
寝ている間の水分不足を防ぐために、寝る前にも補給しておきましょう。
ただし寝る直前は、寝ている間の胃に負担がかかってしまいます。
胃も活動を休止させた方がいいのです。
ですので、2時間前くらいにまでに、とっておきましょう。
このときも、弱アルカリ性の軟水がオススメです。
入浴前・入浴後
お風呂に入ったら汗をかきますよね。
事前に水分を補給しておきましょう。
また、お風呂から上がった後も、水分補給は必要です。
お風呂上りの渇いた喉にビールを飲むのが好き、という方がいらっしゃいますが、それは危険です。
ビールを1ℓ飲むと、1.5ℓの尿が出ると言われています。
アルコールには利尿作用がありますので、ビールは決して、水分補給にはならないことを、覚えておいて下さいね。
ビールを飲む前に、水を飲んでください。
運動して汗をかいた後にビールを飲むのも、要注意です。
ビールだけを飲むのは、脱水症状を招くようなものです。
水を必ず飲むようにしてください。
水を飲む時の注意
大切な水分補給ですが、注意点があります。
水は一度に沢山飲み続けると、「水中毒(みずちゅうどく)」という状態になってしまいます。
腎臓が尿を作る能力を超えたときに、起こります。
細胞内に水がたまって水ぶくれ状態になり、疲れを感じたり、頭痛や吐き気、けいれん、意識がなくなったりする恐れもあります。
脱水症状を防いで、水中毒にならないために、水分はマメにとるのがいいですよ。
適量はコップ一杯
一回に飲む水の適量は、コップ一杯ほどです。
飲めないときは無理せずに、何回かに分けて飲んでください。
また、慌ててたくさん飲まなくてもいいように、マメに取ることが大切です。
からだはバランスが大事です
私たちの身体は色んな調整機関が働いて、バランスを取っています。
身体の水分と塩分のバランスを取っているのは、主に腎臓です。
汗をかきすぎると、尿の量を減らします。
また、体温を調節しているのは、汗です。
汗を出して、熱を逃がしています。
だから、汗をかいて、身体の調整機関をしっかり働かせることも、大切なことなのです。
夏の間、クーラーのきいた部屋にばかりいると、体温調整機能の汗腺が働かなくなって、熱が体内にこもり、熱中症などを引き起こします。
水分、塩分を補給することも大切だし、汗をかくことも大切なのです。
関連記事⇒「顔や頭から大量の汗!原因はこれ!?改善方法4つ」
まとめ
いかがでしたか。
脱水症状を予防するために必要な、水分を取るタイミングは、
朝と、運動前、運動中、運動後、入浴前、入浴後、寝る2時間前です。
ミネラルウォーターや炭酸水を、冬でも常に持ち歩くといいですよね。
運動して沢山の汗をかいた後は、スポーツドリンクか炭酸水を飲むようにしてください。
水分のとり方をキチッと覚えておけば、過度に脱水症状を恐れることもありませんよね。
暑い夏や冬だけじゃなく、脱水症を予防する体調管理は、オールシーズンやってくださいね。
体の中はいつもキレイな水を循環させておきましょう。
二日酔いの頭痛を解消
こんな時は最大に注意してください。
二日酔いの解消に
また、二日酔いを解消してくれる食べ物をこちらでご紹介しています。
「二日酔いから立ち直る食べ物8種類。食べ方にコツがあります。」
疲れが取れない!原因は?
「疲れが取れないのは、寝る前のこんな行動に理由があった!?」
ビールはほどほどにお願いします(^^)