静電気体質の方は、体に電気をためている人で、健康を害する恐れがあります。
静電気体質の人には、共通する原因もあります。
今回は、静電気体質のチェックや、メカニズム、原因・改善方法などをご紹介します。
静電気は、とにかく痛いですよね。
静電気体質の原因をチェック
まずは、静電気体質の原因になっていることがないかどうか、生活面でのチェックをしてみましょう。
生活習慣をチェックしましょう
あなたに、あてはまることはありますか。
● お風呂上りや運動の後は、水ではなくビールなどのアルコールを飲む
● 魚料理より、肉料理を食べる方が、断然多い。
● 脂っこいものが大好き
● 野菜はあまり食べない
● 甘いものが好き
● ほとんど毎日、お酒を飲んでいる
● 運動はほとんどしない
● 普段、水はあまり飲まない
● タバコを1日、10本以上吸う
● ストレスを感じることが多い
どのくらいあてはまりましたか。
次に、静電気がどのように発生するかを見ていきましょう。
静電気の発生メカニズム
プラスの電気はたまりやすい
私たちの身体は、通常、プラスの電気もマイナスの電気も持っていて、静電気は常に発生しているのですが、移動する電気の量が少ないために、痛みを感じるほどの静電気は起きていません。
ですがもし、血液がドロドロしていると、電気が通りにくく、プラスの電気が増えてしまうのです。
プラスの電気は逃げにくく、身体の中にたまりやすい性質をしています。
身体の中にたまっているプラスの電気は、マイナスの電気を求めます。
プラスはマイナスを求める
一方、マイナスの電気をためている、という物質があって、それはマイナスの電気を放したがっています。
マイナスの電気を欲しがっている人の身体と、マイナスの電気を放したがっている物質が出会うと、マイナスの電気を放したがっている方から、求めている方へと、マイナスの電気の移動が起こります。
これが静電気です。
静電気による手などの痛みが大きければ大きいほど、身体に沢山のプラスの電気をためていた、ということになります。
プラスの電気がたまると、
ウイルスやバクテリアが増殖
通常、私たちの身体の中は、胃の中などを除いて、弱アルカリ性に保たれています。
ですが、身体にプラスの電気が増えると、細胞が酸性に傾きます。
細胞が酸性に傾けば、血液の中の乳酸が増えて、ウイルスやバクテリアが増殖しやすくなり、様々な病気が引き起こされると考えられています。
血管が縮み、骨がもろくなる
また、身体にプラスの電気がたまると、血管が縮んだり、骨がもろくなりやすくなったり、疲れが取れにくくなったり、ということが起こります。
ホコリやダニなどを引き寄せる
そして、静電気が起きやすい人、身体の中に電気をためているという人は、ホコリやダニなどを引き寄せてしまっています。
身体が電気をためるわけ
身体がプラスの電気をためやすい条件は、先ほども言ったように、血液がドロドロとしている、ということがあげられます。
血液がドロドロしているとは、赤血球や白血球、血小板の量や質が異常で、血液が流れにくくなっている状態のことを言います。
血液がドロドロする原因
血液がドロドロし、血行が悪くなる原因を見てみましょう。
飲酒・食べすぎ
太り気味の人や、飲酒が日常的になっている人、または、身体の水分が不足している人は、血小板が固まりやすいので、血液の流れを阻害します。
血糖値が高い
血液の中の糖分が増え、糖尿病になったりすると、赤血球の柔軟性が失われ、狭いところを通ることが苦手になり、流れが悪くなります。
脱水症状
熱中症などによって身体が脱水状態になった時は、血液中の液体成分が減り、赤血球が増加しますので、流れが悪くなります。
ウィルス・ストレス・喫煙
身体の中にウィルスが入ってきた時や、炎症が起こっているときは、白血球が細菌を探すために粘着性を高めます。
そのため、血管にはりつきやすくなるのです。
また、喫煙やストレスによっても、粘着性は高まります。
お肌がアルカリ性に傾く
また、お肌の状態によっても、プラスの電気のたまりやすさが変わります。
人の身体の表面、肌は、健康な時には、弱酸性を保っています。
もしアルカリ性に傾くと、空気中のマイナスイオンを引き寄せにくくなるので、身体の中には、プラスの電気がたまったまま、という状態になってしまいます。
お肌がアルカリ性に傾く原因は、紫外線やタバコ、基礎化粧品の使いすぎ、ストレスなどです。
電化製品からもプラスの電気を吸っている
また、パソコンなどの電化製品からは、プラスの電気が出ています。
それが、空気を伝い、人が呼吸することによって、体の中にプラスの電気が入ってきます。
また一方で、冬のような空気が乾燥している、水分量が少ない環境では、電気の移動が起こりにくいために、マイナスの電気を放せずにいる状態の物質が多くなります。
そこへ、身体に水分を持っていて、なおかつプラスの電気をためている人間の手が近づくと、電気の移動、つまり静電気が起きる、というわけです。
静電気体質の人の特徴
静電気体質の人は、次のような症状が出やすいと言えます。
● 肩こりがひどい
● 冷え性である
● 疲れやすい
● 肌が荒れている
● よくイライラする
静電気を起こさない工夫
ここからは、静電気で痛い思いをしないための方法や、静電気をためない工夫などをご紹介します。
手の平でさわる。
静電気がたまった状態の体で、指先に何かが触れると、小さな面積で大きな電流を流すことになり、それだけ痛みをともないます。
手のひらでさわるなど、表面積を広げてやれば、衝撃は小さくなります。
鍵を使う
また、手でドアを触る前に、鍵を先に鍵穴に触れさせるなどして、電気を逃がしてやることも、効果があります。
静電気防止グッズなどが、色いろ売られていますので、それを利用してもいいですよね。
ゴム底の靴を履いている時は特に注意する。
また、ゴムは電気を通さないので、ゴム底の靴を履いている時は、地面への放電はされていません。
こういうときも、身体の中に電気がたまりやすい状態になっていますので、注意が必要です。
部屋の湿度を高くする。
冬の乾燥などが、静電気を起こしやすくすることは、お話ししましたよね。
部屋の湿度を高めに保つ工夫をしましょう。
部屋の中に濡れたタオルをかけておいたり、水をいれたグラスを置いておいたり、加湿器を使うのもいいですよね。
静電気防止剤入り柔軟剤を使う。
服を洗濯するときに、静電気防止剤入りの柔軟剤を使うと、電気をためにくくなります。
また、洗濯が出来ない衣類は、帯電防止スプレーをかけるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
年齢が進むほどに、静電気の痛さが増してくる、という方もいらっしゃるでしょう。
生活の改善が必要ですよね。
血液をドロドロにしないためには、
● 野菜を中心とした、バランスの良い食事を心がける
● 1日1.5ℓの水を飲む
● 飲酒・喫煙は控える
● 適度に運動をして、汗をかく
などが有効です。
また、身の回りのスマホをはじめとした、電化製品の影響も忘れてはならないでしょう。
電気をためない体質になって、今よりもっと健康な身体を維持していきましょう。
静電気を起こす原因にもなっている、脱水症を改善しましょう。
「脱水症状を起こさないオールシーズン体調管理のすすめ。ビールでは無理です。」
水の代わりに炭酸水を飲むのは、さらにいいですよ。
二日酔いによる頭痛の原因の一つは、脱水症です。
ホコリを吸い寄せる、人間お掃除モップにならないでくださいね(^^)