便秘は、体の水分不足が原因で起こることがあります。
便には適量の水分が必要で、水分不足の便は硬く、スムーズな排便を妨げてしまうことがあるからです。
今回は、便秘と水分について解説していきます。
この記事の目次
便秘がちな人は、水分量が足りない!?
お腹から排出されにくい便は、水分量が不足していることが多いです。
通常の便では75~80%が水分で、70%以下だと便秘だと言われています。
便秘がちな人は、水分摂取が少なかったり、摂取していても便秘解消には効果のない飲み物を、摂取している傾向があります。
便秘に含まれる水分量は?
私たちが食べたり飲んだりして体の中にとりいれた水分は、色々な器官で使われるために小腸や大腸で吸収され、残った100mlほどが便に含まれます。
水分補給は、私たちの体を健康に保つ上で重要なことですし、不足してしまうと、便に混ざる分の水分が減って硬い便になり、便秘になってしまうというわけなのです。
体の中で使われる水分には、食べ物の消化や吸収に必要なだ液、胃液、胆汁(たんじゅう)、膵液(すいえき)、腸液などの消化液、血液、汗など様々なものがあります。
便に含まれる水分には、消化液や脂肪酸などもあります。
水分をとっているのに便秘に!?
水分をとっているのに便秘になる、という場合は、便秘の原因が別のところにあるか、体から水分を奪う飲み物を摂取している、ということなどが考えられます。
コーヒーではダメなの?
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには、腸を刺激する作用がありますので、便秘の解消に役立つことがあります。
しかし、利尿作用もありますので、飲んだ分以上に体の水分を尿として排出してしまうおそれがあります。
日常的にコーヒーを飲んでいて便秘がちな場合は、コーヒーを飲むことをいったん止めて、様子を見てみられることをおすすめします。
便秘が解消してくるようなら、水分のとり方をかえてみる方がいい、ということになりますね。
コーヒーなどを飲んでいない方の場合は、便秘解消のためにコーヒーを飲む、ということはおすすめできません。カフェインの摂りすぎにつながるおそれがあります。
便秘解消に効果のある水分のとり方とは?
便秘を解消するためには、水分補給をしっかりと習慣にすることが大切で、1日に1.5ℓくらいのミネラルウォーターをとるのがいい、と言われています。
中でも、ミネラル分の多いミネラルウォーターを選ばれるのがいいでしょう。ミネラルの一種、カルシウムやマグネシウムには、排便を促す効果があります。
炭酸水もおすすめです。
水で1日に1.5ℓもとるのは難しい、という方には、炭酸水がおすすめです。炭酸水なら、日本人が苦手なミネラル分の多い硬水も、わりと飲めたりします。
冷やさずに飲むようにしてくださいね。
ただし、お腹の弱い方や下痢を起こしやすい方は、やめておいた方がいいでしょう。
炭酸水に関しては、こちらで詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。
水分のとり方と、とり過ぎに注意しましょう
1回でとる水分量は、コップに1杯(200ml)程度までにしましょう。1度にたくさんの水分をからだに入れると、そのまま尿として排出されたり、1日の水分量が多すぎたりすると、水分代謝異常を引き起こし、水毒症状がでてしまう恐れがありますので注意が必要です。
まとめ
便秘と水分について見てきましたが、いかがでしたか。
便秘にならない、いい便を作るためには適量の水分が必要です。
日ごろから水分補給が足りてないかな、と思う方は是非、積極的に水分補給を日課にされることをおすすめします。
からだの中でいい水分を循環させて、便秘とはおさらばしましょう ^^)